カナダ到着初週で日本人が銀行口座を開設するための完全ガイド
最終更新日: 2026年5月21日

カナダに到着した日本人が最短で銀行口座を開設するには、原本のパスポートと滞在ステータスを示す移民書類を持参し、RBC・TD・Scotiabank・BMOなど主要行のニューカマー専用窓口に向かうのが最も確実です。SIN(社会保険番号)は基本当座預金口座の開設には必須ではないため、空港到着の翌日からでも手続きを始められます。
Last updated: May 21, 2026
カナダで口座を開設できる日本人の条件
カナダの個人銀行口座は、原則として18歳以上でカナダに居住していることが前提です(RBCのケベック州サービスのみ13~14歳から可)。日本人が「ニューカマー向け」の優遇プログラムを利用するための主な条件は以下の通りです。
- RBC Newcomer Advantage: 過去12ヶ月以内に到着した永住権保有者・留学生、または過去48ヶ月以内に到着した一時居住労働者
- Scotiabank StartRight: 永住権取得から5年以内の永住者、留学生、外国人労働者
- National Bank Newcomer: 到着90日前から到着後5年以内、18歳以上、永住権または有効な就労・就学許可保有者
- BMO NewStart: ニューカマー全般(永住者・留学生・ワークパーミット保有者)
ワーキングホリデー(IEC)で来加する日本人も、就労許可(IMM 1442)を保有していれば多くの行で「一時居住労働者」として優遇対象になります。
必須の身分証明書と書類チェックリスト
カナダ金融消費者庁(FCAC)の規則により、口座開設には原本(コピー不可)の身分証を提示する必要があります。日本人が到着初週に銀行支店に持参すべき書類は次の通りです。
区分 | 書類 | 備考 |
|---|---|---|
主要ID | 日本国パスポート | 顔写真ページが有効期限内であること |
移民ステータス | COPR(IMM 5292 / IMM 5688) | 永住権の場合 |
移民ステータス | 就労許可(IMM 1442 / IMM 1102) | ワーホリ・駐在員 |
移民ステータス | 学習許可(IMM 1208) | 留学生 |
補助ID | 日本の運転免許証またはクレジットカード | 第2身分証として有効 |
住所証明 | カナダ国内の住所がわかる書類 | 賃貸契約書、ホームステイ証明等 |
海外信用履歴 | 日本のクレジットカード明細(過去3ヶ月分) | Scotiabank Nova Credit経由でカナダのクレジット枠に活用可能 |
TDの公式ガイダンスでは、上記の「居住証明1点+個人識別1点」の組み合わせが標準とされています。永住権申請中の方や、まだ移民書類が手元にない方は、各銀行の支店判断で他の書類が代替として認められる場合もあります。
SIN(社会保険番号)の取得タイミング
SINは、利息のつかない基本当座預金口座だけであれば開設に必須ではありません。ただし、普通預金、GIC(定期預金)、TFSA、RRSPなど利息や税優遇のある商品には必ず必要になります。
- 対面申請(Service Canada窓口): 手数料無料、通常その場で即日発行
- オンライン申請: 15営業日以内に郵送
- 郵送申請: 25営業日以内に発行
- SIN@Landing: トロント・ピアソン、モントリオール・トルドー、バンクーバー、ハリファックス・スタンフィールド、カルガリー、エドモントンの各国際空港のService Canada窓口で到着時に取得可能
一時居住者のSINは「9」で始まる番号となり、就労・就学許可の有効期限と連動して失効します。なお、移民アカウントを通じて入国前にSINを取得できるSIN@Entryプログラムは2027年秋にローンチ予定とされています(2026年5月時点)。
主要4行のニューカマー口座と特典比較
2026年5月時点で日本人ニューカマーに広く利用されている口座と最新キャンペーンを整理します。
銀行 | 口座 | 月額手数料免除 | 主な特典 |
|---|---|---|---|
RBC | Advantage Banking | 12ヶ月(その後12.95ドル) | VIP口座は20日以内に1万ドル入金で手数料免除(2026年10月31日まで) |
TD | Unlimited Chequing | 12ヶ月(最大215ドル相当) | 2026年3月4日~6月3日開設+指定取引2件で500ドルキャッシュ特典(8月5日まで) |
Scotiabank | Preferred Package(StartRight) | 12ヶ月(年間203.40ドル節約) | Nova Credit連携で最大1万5,000ドルのクレジット枠 |
BMO | Performance Plan(NewStart) | 12ヶ月(その後16.95ドル、4,000ドル残高で免除) | Pre-arrival口座で電信送金1回最大7万5,000カナダドル |
National Bank | Newcomer | 銀行公式条件参照 | 条件達成で最大600ドルキャッシュバック |
ScotiabankのInternational Accountを使うと、カナダ移住前に日本から最大5万カナダドルを送金可能で、到着前に資金を準備できます。RBCは多言語アドバイザー予約(1-888-404-5143、最大200言語対応)を提供しており、日本語サポートを希望する場合に活用できます。
預金保険(CDIC)と口座の安全性
カナダ預金保険公社(CDIC)は、加盟金融機関の適格預金を1カテゴリーあたり最大10万カナダドル(元本+利息)まで自動的に保険対象とします。当座預金、普通預金、5年以内のGIC等が対象です。
カナダ財務省は2025年の協議文書で預金保険上限を1カテゴリーあたり15万ドルへ引き上げる検討を進めており、2026年も継続審議中です。最新の上限は cdic.ca で確認してください。RBC、TD、Scotiabank、BMO、National Bankはすべてカナダ五大銀行(Big 5/Big 6)であり、CDIC加盟金融機関です。
申請手順(到着初週のタイムライン)
- 到着前(日本にいる間): Scotiabank StartRightまたはBMO Pre-arrivalのオンライン申請でアカウントを仮開設し、日本から送金準備
- 到着日(空港): SIN@Landingが利用可能な6空港であれば、Service Canada窓口でSINを即日取得
- 到着2~3日目: パスポート+移民書類+住所証明を持参して支店訪問(事前にオンライン予約が安心)。RBCのオンライン口座開設は所要約10分、物理デビットカードは7~10営業日で郵送
- 到着1週間以内: ニューカマー向けクレジットカード(例:RBC Cash Back Mastercard、最初の3ヶ月で最大2,000ドル利用に対し10%キャッシュバック・最大200ドル、申込期限2026年5月31日)を申請してカナダのクレジットヒストリーを構築開始
- SIN取得後: 利息付き普通預金やTFSA口座を追加開設
日本人がつまずきやすい落とし穴
- コピーや写真でのID提示は不可: パスポートも移民書類もすべて原本必須です
- 住所未定で支店訪問: ホテル滞在中は住所証明が出せない場合があるため、ホームステイ証明書か賃貸契約をまず確保
- 日本のマイナンバーカード: カナダの銀行ではIDとして認められないため持参不要
- 支店の言語サポート: トロント、バンクーバー、モントリオール以外の地方都市では日本語スタッフがいないケースが多く、英語またはフランス語での手続きが前提
- 手数料免除期間の終了: 12ヶ月の優遇終了月をカレンダーに登録し、解約または別プランへの切替を忘れずに
- 拒否時の対応: 銀行が口座開設を拒否する場合はFCAC規制下で書面通知が義務付けられているため、必ず書面を受領して理由を確認
よくある質問
Q. 観光ビザ(eTA)でカナダに来た日本人でも口座を開設できますか?
A. 一般的にニューカマー優遇プログラムは永住者・就労許可・学習許可の保有者が対象です。観光目的の短期滞在では多くの銀行が口座開設を断ります。長期滞在予定であれば、滞在ステータスの書類を整えてから訪問してください。
Q. 日本の銀行から最初の送金はどう行うべきですか?
A. Scotiabank International Account(最大5万カナダドル)やBMO Pre-arrival(電信送金1回最大7万5,000カナダドル)を使う方法のほか、Wise等の送金サービスでカナダの新規口座へ着金させる方法があります。為替手数料を比較してから決めましょう。
Q. 永住権が下りる前にSINを取得できますか?
A. 有効な就労許可または学習許可があれば「9」始まりの一時居住者用SINを取得できます。許可書の有効期限と連動して失効するため、ステータス更新時はSINも更新が必要です。
Q. 在カナダ日本国大使館で口座開設の相談はできますか?
A. 大使館・領事館は銀行手続きの代行は行いませんが、邦人向け生活情報を提供しています。詳細は在カナダ日本国大使館の公式サイトで最新情報を確認してください。
Q. 他国の銀行口座開設手続きと比べてどうですか?
A. カナダはニューカマー向け制度が整っており、欧州諸国より口座開設のハードルが低い傾向です。比較としてアイルランドの銀行口座開設方法も参考になります。
あわせて読みたい
カナダ生活をスタートする際に役立つ情報:
カナダ生活を軌道に乗せるうえで、銀行窓口や役所で英語・フランス語のやり取りに自信が持てるかどうかは大きな差になります。現地のニュースや動画を使って実用的な表現を身につけたい方は、Migakuを試してみてください。