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カナダIEC Co-opビザ完全ガイド|日本の大学生向け申請条件

最終更新日: 2026年5月25日

カナダIEC Co-opビザ完全ガイド|日本の大学生向け申請条件

カナダのIEC International Co-op (Internship)ビザは、海外の高等教育機関に在籍する学生が、専攻分野に関連したインターンシップをカナダで合法的に行うための就労許可です。日本の大学に在籍中で、卒業要件として海外インターンを計画している学生に向けて、対象条件と申請の流れを整理します。

Last updated: May 25, 2026

IEC Co-opビザとは何か

IECは「International Experience Canada」の略で、日本とカナダの二国間若年層モビリティ協定(bYMA)に基づくプログラムです。2026年シーズンは2025年12月19日に開幕し、36か国が参加しています。IECには3つのカテゴリーがあります。

  • Working Holiday(オープン就労許可)
  • Young Professionals(雇用主指定の就労許可)
  • International Co-op (Internship)(雇用主指定の就労許可、学生向け)

このうちCo-opは、在学中の学生が卒業に必要なインターンシップをカナダで行うためのストリームです。雇用主が指定された「closed work permit」となり、申請前に受け入れ企業が決まっている必要があります。

対象となる学生(日本人の場合)

日本国籍者がCo-opカテゴリーに申請するには、以下のすべてを満たす必要があります。

  • 申請時点で18歳以上30歳以下(包括)
  • 申請時に日本に居住していること(住所証明が必要)
  • 日本国内、もしくはカナダ国外の高等教育機関に在籍中の学生であること
  • インターンシップが卒業要件として必須であること(選択科目や任意の実習は対象外)
  • インターンシップの職務が、申請者の専攻分野に関連していること
  • 職務がNational Occupational Classification (NOC) のTEER 0、1、2、3に該当すること(場合によりTEER 4も考慮)
  • 有効なパスポートを保持していること(就労許可の有効期間はパスポート期限を超えられません)
  • 滞在期間全体をカバーする民間医療保険に加入できること
  • 入国時に最低CAD $2,500の財政証明を提示できること

カナダ国内のDLI(指定教育機関)に通っている留学生は、このストリームの対象外です。あくまで「海外の大学に在籍したまま、カナダでインターンを行う」ためのビザという点を押さえてください。

また、日本国籍者のIEC生涯参加回数は1回のみです。すでにWorking HolidayでIECを利用した経験がある人は、Co-opを追加で申請することはできません。

雇用主側の条件

Co-opは雇用主指定型のため、申請者本人だけでなく、受け入れ企業側の手続きも必須です。

  • 雇用主はIRCC Employer Portalで「Offer of Employment」を提出する
  • 雇用主はCAD $230のemployer compliance feeを支払う
  • LMIA(労働市場影響評価)は免除されるため、通常の就労許可より雇用主の負担は軽い
  • インターンシップ期間中、雇用主はカナダの労働法に基づく賃金・労働条件を提供する義務がある

受け入れ先を探す段階で、これらの手続きを理解している企業を選ぶことが重要です。中小企業の場合、Employer Portalの操作に慣れていないこともあるため、申請者側からも資料を共有できると話が進みやすくなります。

書類チェックリスト

ITA(招待状)を受領した後、20日以内に以下の書類をオンラインで提出します。

  • パスポート情報ページのスキャン
  • 履歴書(CV、カナダ式フォーマット推奨)
  • 警察証明書(日本の警察証明、滞在歴がある国の証明書も含む)
  • 在学証明書(英語またはフランス語)
  • 大学からのレター(インターンシップが卒業要件として必須であることを明記)
  • 雇用主からのオファーレター(職務内容、期間、給与)
  • 家族情報フォーム(IMM 5707)
  • デジタル写真(IRCC仕様)
  • バイオメトリクス(指紋・顔写真)の予約
  • 民間医療保険の証書

大学からのレターは特に重要で、「コープ・インターンシップが卒業に必須である」という文言が英語で明記されていないと却下されるリスクがあります。所属学部の事務局に早めに相談してください。

申請ステップとタイムライン

申請の流れは大まかに以下の通りです。

  1. IRCC公式サイトで「Come to Canada」のアンケートに回答し、IECプロファイルを作成(60日以内に完成・提出、超過すると最初からやり直し)
  2. Co-opカテゴリーのプールに登録
  3. 受け入れ企業を確保し、雇用主がEmployer Portalで Offer of Employmentを提出
  4. 隔週のラウンドでITA(招待状)を受領
  5. ITA受領後、10日以内に招待を受諾
  6. 受諾後、20日以内に就労許可申請を提出(UTC基準)
  7. バイオメトリクス指示書を受領し、30日以内にVAC(ビザ申請センター)で提出
  8. 書類・バイオメトリクス提出後、最長56日(約8週間)で審査結果
  9. Port of Entry Letter (POE Letter)を受領
  10. カナダ入国時に空港でwork permitを発行してもらう

申請受理から承認までは、完全な申請提出後で通常2〜3か月を見込んでください。インターンシップの開始日から逆算して、最低でも4〜5か月前には動き始めるのが安全です。

プール登録とITA抽選の仕組みについては、プール制度とITA抽選で詳しく解説しています。

費用一覧

2026年シーズンの費用は以下の通りです。

項目

金額(CAD)

負担者

IEC参加費(work permit processing fee)
$184.75
申請者
バイオメトリクス費用
$85
申請者
Employer compliance fee
$230
雇用主

このほか、警察証明書取得費、健康診断費(求められた場合)、民間医療保険料、航空券代、初期滞在費が別途必要です。最低CAD $2,500の財政証明に加え、現実的な初期費用としてCAD $3,500〜5,000程度を準備しておくと安心です。

注意点として、ITA受領後の最初の取り下げ期限を逃すと、IEC fee、open work permit holder fee、employer compliance feeはいずれも返金不可になります。家族の事情や受け入れ企業の状況が不安定な場合は、申請を急がないことも選択肢です。

2026年シーズンの動向

2026年シーズン全体のクォータは61,189人で、2026年5月15日時点で71,931件のITAが発行され、残りスポットは13,744件となっています。日本国籍者の人気は高く、2026年3月28日〜4月10日のラウンドでは日本国籍者向けに2,411件のITAが発行され、ラウンド最多でした。3月14日〜27日のラウンドでも日本国籍者に869件と最多です。

Co-opカテゴリーの日本人クォータの確定値は、申請前にIRCC公式ページで確認してください。シーズン後半は枠が埋まることがあるため、受け入れ企業が決まったら早めにプール登録することをおすすめします。

よくある落とし穴

申請でつまずくケースとして、以下が頻出します。

  • 大学のレターに「mandatory for graduation」の文言がない
  • インターン内容が専攻と無関係、またはTEERカテゴリーの要件を満たさない
  • 雇用主がEmployer Portalでの手続きを理解していない
  • パスポートの残存期間がインターン期間より短い
  • 60日のプロファイル作成期限を過ぎてしまう
  • 警察証明書の取得に想定以上の時間がかかる(日本の警察証明は通常2〜3週間)
  • 民間医療保険の補償期間が滞在期間をカバーしていない
  • 入国時の財政証明書が古い(出発の1週間以内の発行が必要)

Working Holidayカテゴリーとの違いも理解しておきたいポイントです。一般的なIEC申請手順の概要は、IEC申請方法と手順を参照してください。

FAQ

Q. Co-opの有効期間はどれくらいですか?
A. 通常6〜12か月で、二国間協定および大学が定めるインターンシップの必須期間に応じて決まります。

Q. インターン先がフランス語圏(ケベック州など)でも問題ありませんか?
A. 問題ありません。ただし、ケベック州は独自の手続きが追加される場合があります。生活環境についてはモントリオール生活費と環境も参考にしてください。

Q. 大学院生でも申請できますか?
A. 可能です。修士・博士課程の学生で、研究や実習が卒業要件として必須であれば対象となります。

Q. 申請中に専攻を変更しても大丈夫ですか?
A. 専攻変更によりインターン内容との関連性が失われると、却下や取り消しのリスクがあります。変更する場合は事前に大学と相談してください。

Q. 配偶者やパートナーを同行できますか?
A. Co-op work permit保持者の配偶者は、別途オープン就労許可を申請できる場合があります。条件はIRCC公式ページで確認してください。

Q. インターン終了後にカナダに残れますか?
A. Co-opは雇用主指定のため、終了後の延長や別企業への移籍は新たな就労許可申請が必要です。Post-Graduation Work Permit(PGWP)はカナダ国内のDLI卒業生向けで、Co-op参加者は対象外です。

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