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Graduate Routeビザとは?イギリス卒業後2年滞在の使い方

最終更新日: 2026年5月14日

Graduate Routeビザとは?イギリス卒業後2年滞在の使い方

Graduate Routeビザは、イギリスの大学を卒業した留学生が卒業後も就労や求職のためにイギリスに滞在できる制度です。2026年5月時点では学士・修士の卒業者は2年間、博士号取得者は3年間の滞在が認められており、スポンサー企業がなくても申請できる点が大きな特徴です。

Last updated: May 14, 2026

Graduate Routeビザの基本と2027年からの変更点

Graduate Routeは2021年に導入されたポストスタディワーク制度で、Student ビザ(旧Tier 4)でイギリスの認定大学を卒業した人が、卒業後にスポンサーなしで就労・求職・自営業を行えるルートです。

2026年5月14日時点での滞在期間は以下の通りです。

  • 学士・修士課程の卒業者:2年
  • 博士号(PhD等)取得者:3年

UKVI(UK Visas and Immigration)は2025年10月14日に制度変更を発表しており、2027年1月1日以降に申請する学士・修士卒業者の滞在期間は18か月に短縮されます。博士号取得者は引き続き3年(36か月)です。2026年12月31日までに申請すれば、現行の2年間ルールが適用されます。

Graduate Routeは延長ができず、申請は一度きりです。期限内に他のビザ(Skilled Workerなど)へ切り替えなければ、滞在を続けることはできません。

申請資格と対象となるコース

Graduate Routeを申請するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 申請時にイギリス国内に滞在していること(国外からの申請は却下されます)
  • 直近のStudent ビザまたはTier 4(General)ビザで対象コースを修了していること
  • 大学から学位授与の通知がUKVIに届いていること
  • Doctorate Extension Schemeまたは過去のGraduate Routeで既に滞在許可を受けていないこと

対象となる学位は、認定された英国の高等教育機関で取得した学士号、修士号、博士号、その他の指定資格です。

英国内での最低学習期間

コース期間に応じて、英国内で過ごす最低学習期間が決まっています。

コース期間

英国内で必要な学習期間

12か月以下
コース期間の全期間
12か月超〜2年
最低12か月
2年超
最低12か月(コロナ禍特例を除く現行ルール)

オンライン学習や英国外での学習が長期間に及んだ場合、対象外となるケースがあるため、所属大学の国際課に必ず確認してください。

Student ビザの取得段階から検討している方は、イギリスStudent Visa必要書類も参考になります。

必要書類のチェックリスト

Graduate Routeは比較的書類が少ないビザですが、提出漏れがあると審査が遅れます。以下は基本的な書類リストです。

  • 有効なパスポート
  • BRP(Biometric Residence Permit)またはeVisa情報
  • 現行のStudent ビザのCAS番号(参照用)
  • 卒業予定または卒業を証明する大学からの通知
  • 申請時のオンラインフォームと顔写真

注目すべきは、Graduate Routeでは財政証明(銀行残高証明)の提出が不要で、警察登録証明書の要件も既に撤廃されている点です。Student ビザよりも書類面のハードルは低くなっています。

ただし、大学側からUKVIへの「コース修了通知」が送られていないと申請が承認されないため、卒業判定が出るまでは申請できません。

申請手順と費用

申請はすべてオンラインで完結し、UKVCASでの生体認証予約が必要です。

  1. GOV.UKのGraduate Routeページからオンラインフォームに記入
  2. 申請料とIHS(移民健康附加金)を支払う
  3. UKVCASセンターまたはIDチェックアプリで本人確認
  4. 大学からの修了通知がUKVIに届き次第、審査が進む
  5. 決定通知をメールで受領

2026年の費用一覧

項目

金額(GBP)

申請料(2026年4月8日以前)
£880
申請料(2026年4月8日以降)
£937
IHS(年額)
£1,035
扶養家族の申請料(1人・年あたり)
£937
優先サービス(5営業日)
£500追加

2年ビザの場合、IHSだけで£2,070(2年分)を申請時に一括で支払う必要があります。総額は申請料と合わせて£3,000前後になります。

医療・成人介護分野で勤務する場合、Health and Care Worker ビザへ切り替えるとIHSの返金対象になる可能性があります。

処理時間

通常は申請後8週間以内に決定が出ます。決定待ちの間も英国内に合法的に滞在できます。急ぐ場合は£500の優先サービスで5営業日以内の決定が可能です。

扶養家族について

Graduate Routeでは、Graduate Routeを申請する時点で既にStudent ビザの扶養家族としてイギリスに滞在許可を持っている配偶者・子のみが、扶養家族としてGraduate Routeに切り替え可能です。

新たに国外から配偶者や子供を呼び寄せることはできません。 これはGraduate Routeの大きな制限の一つで、家族帯同を考えている方はStudent ビザの段階で扶養家族ビザを取得しておく必要があります。

扶養家族の費用も注意が必要で、申請料£937に加えてビザ期間分のIHSを申請時に全額前払いします。

Graduate Routeでできること・できないこと

できること

  • フルタイム・パートタイム勤務(スポンサー不要)
  • 自営業(self-employed)
  • 求職活動
  • ボランティア活動
  • 短期の海外旅行と再入国

できないこと

  • ビザの延長
  • プロスポーツ選手としての就労
  • 公的給付金の受給
  • 永住権(ILR)の取得(Graduate Routeの滞在期間はILRの居住要件にカウントされません)

Graduate Routeはあくまで「卒業後の橋渡し」であり、永住へつなげるにはSkilled Workerなど別ルートへの切替が必要です。

Skilled Worker ビザへの切替戦略

Graduate Routeの期限が来る前に永住を目指すなら、Skilled Worker ビザへの切替が現実的な選択肢です。2026年時点での主な要件は以下の通りです。

  • スポンサーライセンスを持つ雇用主からのジョブオファー
  • 給与基準:年間最低£41,700または職種の「going rate」のいずれか高い方
  • 新規参入者(New entrant)枠:年間£33,400以上(年齢や経験により対象)
  • 時給最低£17.13(週37.5時間勤務基準)
  • 職種の技能基準:2025年7月22日以降、RQF 6(学士号レベル)以上
  • 英語能力:2026年1月8日以降、CEFR B2レベル以上の証明が必要(B1から引き上げ)

雇用主側のコストも上昇しており、Immigration Skills Chargeは2025年12月16日に32%増額され、5年ビザで大手スポンサーは£6,600、中小スポンサーは£2,400となっています。これがスポンサーシップ提供の判断に影響することもあるため、就職活動では早めに「ビザスポンサー可能か」を確認することが重要です。

よくある落とし穴

  • 卒業判定前に申請してしまう:大学からUKVIへの修了通知が前提です。
  • Student ビザの有効期限を過ぎてから申請:申請時にStudent ビザが有効である必要があります。
  • 国外で申請を試みる:英国内からのみ申請可能。
  • IHSの計算ミス:£1,035×滞在年数を申請時に一括で支払います。
  • 家族の追加呼び寄せができないことを知らない:Student ビザ段階で対応が必要。
  • 永住権へのカウントを誤解:Graduate Routeの期間はILRに加算されません。

FAQ

Q. Graduate Routeは何回まで申請できますか?
A. 一生に一度だけです。再申請はできません。

Q. ビザの途中で海外に出国しても問題ありませんか?
A. 短期の出張・旅行は問題ありません。再入国も可能です。

Q. 卒業後すぐに就職が決まっていなくても申請できますか?
A. 可能です。求職活動を目的とした滞在も認められています。

Q. PhD取得者の3年ルールは2027年以降も維持されますか?
A. 2026年5月時点の発表では、博士号取得者の3年(36か月)は維持される予定です。

Q. Graduate Routeの期間中にビジネスを始められますか?
A. はい、self-employedとして自営業を営むことは認められています。

Q. 他国のポストスタディワーク制度と比較したい場合は?
A. 比較対象としてニュージーランドのワーホリ選択肢カナダワーホリIEC申請方法も併せて検討する人が増えています。

最新の正式情報は必ずGOV.UK(gov.uk/graduate-visa)と所属大学の国際課で確認してください。制度は2025年から2026年にかけて変更が続いており、申請時期によって適用ルールが異なります。

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