マルタ留学の生活費1ヶ月の目安|家賃・食費・交通費を試算
最終更新日: 2026年5月25日

マルタ留学の生活費は、住む地域と暮らし方によって幅がありますが、単身者であれば家賃込みで月€1,300〜€2,200(およそ22万〜37万円)が現実的な目安です。本記事では2026年時点の最新データをもとに、家賃・食費・交通費・光熱費・通信費を項目別に試算し、節約のコツや見落としがちな費用までまとめます。
Last updated: May 25, 2026
マルタの生活費1ヶ月の全体像
まず単身の留学生・若手社会人を想定したベースラインを示します。Numbeoの2026年5月時点の推計では、単身者の家賃を除いた月額生活費は約€766、家賃を含めると地域により€1,300〜€2,200程度です(Global Citizen Solutions, 2026年)。
項目 | 月額の目安(単身) |
|---|---|
家賃(ワンルーム〜1ベッドルーム) | €800〜€1,000 |
食費(自炊中心+週1〜2回外食) | €250〜€400 |
光熱費(電気・水道・ガス) | €60〜€120 |
通信費(モバイル+自宅Wi-Fi) | €35〜€70 |
交通費 | €0〜€30 |
娯楽・雑費 | €150〜€300 |
合計 | 約€1,300〜€1,900 |
スリーマ、セントジュリアン、バレッタ周辺など人気エリアは家賃が上振れし、月€2,000を超えるケースもあります。一方、ゴゾ島やマルタ島北西部の郊外なら€1,200台に収まることもあります。他都市と比較したい方はダブリンの生活費と比較やカルガリーの生活費を比較も参考になります。
家賃の相場とエリア選び
マルタは住宅市場が外国人需要に強く依存しており、住宅庁(Housing Authority)に登録された賃貸契約7万件超のうち、テナントの90%以上が外国人労働者です(2026年)。
Investropaが2026年1月に公表した全国平均は次の通りです。
- ワンルーム(スタジオ):約€800/月
- 1ベッドルーム:約€900/月
- 2ベッドルーム:約€1,200/月
中央銀行のデータでは家賃上昇率は2024年上半期の+6.8%から2025年には+2〜3%に減速し、2026年は+3〜6%の見通しです。エリア別の傾向はおおむね次の通りです。
- スリーマ/セントジュリアン:1ベッドルームで€1,000〜€1,500。ナイトライフ・語学学校が集中。
- バレッタ/フロリアーナ:歴史地区。1ベッドルームで€1,000前後。
- グジラ/ムシダ:大学(University of Malta)周辺で学生に人気。€800〜€1,100。
- ブジッバ/セントポールズベイ:北部リゾート。長期で€700〜€900も狙える。
- ゴゾ島:島内交通の制約はあるが、€600〜€800のワンルームも残る。
シェアハウス(個室)であれば€450〜€700程度に抑えられます。短期語学留学の場合、語学学校提携のホームステイ(食事付き)が月€700〜€1,000で出ることもあるため、滞在期間が3ヶ月以下なら検討の価値があります。
食費とスーパーマーケットの価格
マルタのスーパー価格はEU平均より約12%安いとされますが、輸入依存のため乳製品・パン・砂糖類は割高です(2026年)。
代表的な価格は次の通りです(2026年, immigrantinvest.com)。
- 牛乳1リットル:€1.14
- パン500g:€1.15
- 卵12個:€3.14
- 鶏胸肉1kg:€8.18
- ジャガイモ1kg:€1.73
- トマト1kg:€2.84
主要スーパーは Lidl(11店舗)、PAMA(Mosta)、PAVI(Qormi)、Welbee's(9店舗)、Greens、Smart、Eurospin(Mosta)。価格を抑えたい場合はLidlとEurospinが定番、品揃え重視ならPAMAやWelbee'sです。
自炊中心であれば食材費は月€200〜€280、ここに週1〜2回のカジュアル外食(1食€12〜€18)を加えて月€250〜€400が現実的なラインです。レストランのランチセットは€10〜€15、パスティッツィ(伝統的なペストリー)は€0.50〜€1程度で軽食に便利です。
交通費とタリンジャ・カード
マルタの公共交通は路線バスが中心で、観光地・住宅地ともにカバーは良好です。
運賃(2025〜2026年)は以下の通り。
- 夏季(6月14日〜10月18日):片道€2.50
- 冬季:片道€2.00
- ナイトバス/タリンジャ・ダイレクト:€3.00
- 検札時に有効チケットを提示できない場合の罰金:€50
ただし、登録済みのパーソナライズド・タリンジャ・カード(Tallinja Card)保持者は、政府制度により昼夜の通常路線バスが無料で利用できます。カード登録手数料は成人€25、子供・優遇枠€5で、長期滞在者なら最優先で取得すべきカードです。
短期滞在者向けには次の選択肢があります。
- Explore Adult 7日間パス:€25
- 12回乗車カード:€19
- Explore Child 7日間:€7
ゴゾ島へのフェリー(Cirkewwa⇔Mġarr)は徒歩乗船で往復€4.65、夏は30〜45分間隔で運航します。なお、レンタル電動キックボード(Bolt、Lime等)は2024年3月以降、公道での使用が禁止されています。
結論として、タリンジャ・カードを登録すれば月の交通費はカード代€25(初回のみ)+たまのナイトバスやフェリー数€で済み、実質€0〜€30に抑えられます。
光熱費・通信費・その他の固定費
マルタの電気・水道はARMSが請求を担当し、料金は「Residential(住居用、安価)」と「Domestic(高い)」の2区分があります。Residentialレートを受けるにはForm Hで居住者数を登録する必要がある点に注意してください(2026年)。
ARMSの公式計算機の試算例では、電気250kWh+水道12m³使用で月の合計は約€57.30です。エアコン使用が増える夏(7〜9月)は月€90〜€150、冬は€50〜€80が一般的なレンジです。直接デビット支払いなら請求書ごとに2%または€3のいずれか高い額の割引が受けられます。
なお、大家がテナントへ公共料金を再請求する際のVATは電気5%、水道は非課税、管理費18%です。賃貸契約書に「Residentialレート転嫁」と明記されているか必ず確認しましょう。明記がないと「Domestic」料金で請求され、月€30〜€60ほど余計に支払うことになります。
ガスは多くの住宅でプロパンガスシリンダー方式です。15kgシリンダーは€19.50で、2人世帯の調理用なら2〜3ヶ月持ちます。
通信費の目安(2026年)は次の通りです。
- 光回線100Mbps以上:月€25〜€45
- 無制限5Gモバイル:月€25〜€30
- プリペイドSIM:€10〜€15
主要キャリアはGO、Melita、Epic。短期留学ならプリペイドSIM、半年以上の滞在ならポストペイドのSIM+自宅Wi-Fiの組み合わせが標準的です。
ビザ・滞在許可と医療費
長期で暮らす場合、滞在資格と医療費の扱いを必ず確認してください。
- 公共医療:マルタ/EU市民および社会保障を支払う合法雇用の非EU市民は無料。
- 非EUの留学生・ノマドは民間医療保険が必須で、保険料は月€50〜€200が相場です(2026年)。
リモートワーカー向けには「ノマド・レジデンス・パーミット(NRP)」があります。2026年時点の主な条件は次の通り。
- 申請料:€300/人、レジデンスカード発行料€27.50/人または€100、家族扶養者は1人€327.50
- 処理期間:約30日
- 最低総年収要件:€42,000(月額€3,500、2024年4月1日以降の申請者)
- 期間:初回1年、最長4年まで毎年更新可能
- 税制:最初の12ヶ月は外国源泉所得が非課税、その後は認可された遠隔勤務所得に一律10%の所得税(Legal Notice 277 of 2023)
- 更新条件:過去12ヶ月のうちマルタに累計5ヶ月以上滞在した証拠(銀行取引明細など)
最新の要件はかならず公式の Residency Malta Agency(https://nomad.residencymalta.gov.mt)で確認してください。マルタの個人所得税は累進課税で、課税は年€12,000超から始まり、最高税率は所得€60,000超で35%です。
よくある落とし穴とFAQ
Q. 賃貸契約で気をつけるポイントは?
デポジット(通常1〜2ヶ月分)、最低契約期間(通常6〜12ヶ月)、公共料金のレート区分(Residential か Domestic か)、家具・家電の現状リスト(インベントリ)の4点は必ず書面で確認してください。Form Hが登録されていないと光熱費が2倍近くになることがあります。
Q. 夏と冬でどれくらい生活費が変わる?
夏は冷房による電気代が€50〜€80上振れ、バス運賃も冬€2.00→夏€2.50に上がります(タリンジャ・カード登録者は無料)。一方、観光オフシーズンの11〜3月は短期の家賃交渉がしやすくなります。
Q. クレジットカードは使える?
都市部の店舗・レストランではほぼ問題なく使えますが、村のカフェ・小規模パン屋・一部のバスでは現金のみのこともあります。€20〜€50は常に現金で持つのが無難です。
Q. 月いくらあれば余裕を持って暮らせる?
単身でスリーマ/セントジュリアン在住、週末の外食やジム会員費(月€40〜€60)を含めて月€1,800〜€2,200。ゴゾ島や北部郊外で自炊中心なら€1,300〜€1,500でも生活できます。
Q. 他の英語圏都市と比べてどう?
家賃水準はダブリンやロサンゼルスより明確に安く、食費もEU平均以下。詳細はロサンゼルスの一人暮らし費用と比較してみてください。
留学前にやっておきたい言語準備
マルタの公用語は英語とマルタ語で、日常生活・行政手続きは英語で完結します。とはいえ、家探し・大家との交渉・スーパーでの細かい表示などで英語の語彙力があるほど生活コストの「見えない上振れ」を防げます。現地のニュースやYouTubeなど、ネイティブの英語コンテンツで生きた語彙を増やしたい方はtry Migakuで英語学習を強化しておくと、マルタ到着後の暮らしがスムーズになります。