マルタ留学が安い理由を英語圏EU各国と比較する2026年版
最終更新日: 2026年5月25日

マルタは英語を公用語とするEU加盟国の中で、授業料・滞在費・ビザ関連費用のすべてを比較的低く抑えやすい留学先です。アイルランドや英国(参考)と比べて学費は週あたり1〜3割程度安く、入国・滞在に関する事務コストも単純で、短中期の英語留学に向いています。
Last updated: May 25, 2026
マルタが英語圏EUで「安い」と言われる構造的な理由
マルタはEU加盟国でありながら、語学留学市場では地中海の温暖な気候とコンパクトな国土を背景に、アイルランドや英国と比べて運営コストを抑えた語学学校が多く立地しています。英語人口比率は約90%とされ、80校以上の英語学校が存在するため、学校間の価格競争が働きやすい市場構造です。
価格面の優位を生む主な要因は次の通りです。
- 通貨はユーロだが、アイルランド・ダブリンやロンドンと比べて住居・食費の単価が低い
- ホームステイ込みの「コース+滞在パッケージ」が主流で、別途家探しをする必要が少ない
- 短期から長期まで週単位で価格が刻まれており、滞在期間を柔軟に調整できる
- 90日以内であれば日本国籍者はビザ不要で、短期留学のビザコストがゼロに近い
学費の目安:マルタの語学学校(2026年公式価格)
以下はマルタの代表的な認可校の2026年公式価格表からの抜粋です。いずれも一般英語(週20レッスン)コース+ホームステイ込みの料金で、IELS Maltaの公開価格を例にしています。
期間 | 料金(ホームステイ含む) |
|---|---|
2週間 | 784ユーロ |
4週間 | 1,474ユーロ |
12週間 | 4,015ユーロ |
24週間 | 7,936ユーロ |
48週間 | 15,777ユーロ |
ハイシーズン(2026年5月31日〜9月6日)は週89〜158ユーロの追加料金、エコ税が1人1泊5ユーロかかります。試験を受ける場合、IELTS受験料は別途270ユーロです。
また、学校ごとに登録料が設定されています。
- International House Malta:登録手数料75ユーロ、再予約手数料40ユーロ、原本書類の宅配料60ユーロ
- ACE English Malta:学校登録料50ユーロ
- Atlas Language School Pembroke:エコ税は2026年7月1日以降1人1日1.50ユーロ(1滞在最大22.50ユーロ)
アイルランド・英国との比較で見る費用感
マルタの「安さ」を実感するには、同じ英語圏の留学先と並べて見るのが分かりやすい方法です。
- マルタ:12週間の英語コース+ホームステイで4,015ユーロ前後(IELS Malta公式、2026年)。EU圏で唯一英語が公用語の国のひとつ。
- アイルランド:ダブリンを中心に都市部の家賃が高騰しており、コース料金・滞在費ともマルタより高水準になる傾向。長期就学ビザ(25週コース)が前提となるケースが多い。
- 英国:EU離脱後、6ヶ月超の学習にはStudent visaが必要で、ビザ申請料・医療保険料(IHS)が別途必要。生活費もロンドンを中心に高い。
マルタは、EU圏で英語を学べるという条件を満たしつつ、コース料金・滞在費・ビザ関連費用の総額を抑えやすい点で、英語圏EU留学では費用対効果の高い選択肢になります。
ビザ・入国コスト:90日以内なら追加費用ほぼゼロ
日本国籍保有者の場合、マルタ滞在90日以内であれば事前のビザ取得は不要です。入国審査で入学許可証、滞在先証明書、帰国便航空券などを提示すれば滞在できます。これは英国・アイルランドの長期コースで必要になるビザ申請料・健康保険料と比べた場合の大きな違いです。
91日以上の長期留学では「Type D(ナショナル長期滞在ビザ)」が必要になります。
- 2024年3月1日以降、長期Dビザ申請者は全員VFS.GLOBAL(東京・築地)経由で申請
- VFS経由でのビザ申請予約費用:通常100ユーロ、緊急または郵送の場合150ユーロ
- これにVFSグローバル代行手数料150ユーロが加算される構造(2025年時点)
- Gateway School of English公式案内では、15週間以上滞在の場合VFS予約料150ユーロ+取扱手数料30ユーロの合計180ユーロ
- マルタ学生ビザ+居住許可の総費用は127.5〜180ユーロの範囲(GBS Malta、2026年)
- ビザ取得までのプロセスはVFSの予約日から最大約8週間(Identità Malta公式FAQ)
また、2026年第4四半期からETIAS(欧州渡航認証制度)が導入される見込みで、ビザ免除短期滞在でも事前にオンラインで7ユーロの申請が必要となる予定です。長期留学の場合、90日超の滞在では到着から3ヶ月以内に居住許可(Residence Permit)の申請が必要で、住所変更時には50ユーロの行政手数料がかかります。
生活費の公的な目安
マルタ大学(University of Malta)の公式案内に基づく、非EU学生向けの推奨生活費は以下の通りです。
- 住居:550ユーロ/月
- 食費:最低450ユーロ/月
- 生活雑費・娯楽:300ユーロ/月
合計でおおむね月1,300ユーロ程度が公式の目安となります。GBS Maltaは、月の生活費を700〜1,200ユーロが現実的としており、住居の形態(シェア・ホームステイ・スタジオ)によって幅があります。長期ビザ申請時の財政証明として、マルタ大学は1ヶ月あたり最低950ユーロの残高を示す銀行明細書(直近3ヶ月)の提示を求めており、GBS Maltaは初年度で9,000〜10,000ユーロの資金証明を案内しています。
より具体的な内訳はマルタ留学の生活費を参照してください。
学費を抑えるための実践ポイント
マルタの相対的な安さをさらに活かすために、出願前に確認しておくと費用差が大きく出る項目があります。
- ハイシーズン(6〜8月)を避ける:週単位で89〜158ユーロの追加料金、観光地全体の宿泊単価上昇を回避できる
- 12週間以上のパッケージを選ぶ:週あたり単価が下がる学校が多く、長期割引が効く
- 学校登録料・原本書類郵送料・エコ税など「コース料金以外」の費目を見積もりに含める
- 2026年1月から始まった日本・マルタ間のワーキングホリデー制度(18〜30歳、最長1年、年間発給枠100名、ビザ自体は無料/VFS手数料別途)の対象年齢であれば、就学+就労の組み合わせで実質コストを下げられる
- 学生Dビザ保持者は週最大20時間までアルバイト可能(到着後最初の90日経過後、雇用ライセンスが必要)
安い英語圏留学先を広く比較したい場合は安い英語圏留学先、欧州外との比較を検討する場合はフィリピン留学との比較も合わせて確認すると判断がしやすくなります。
よくある落とし穴
マルタ留学で「思ったより費用がかさんだ」というケースには共通点があります。
- 未認可校に申し込んでしまう:マルタの語学学校はELT CouncilおよびNFHEA(旧MQRIC)の認可が必須で、未認可校では学生ビザが発給されない
- 90日のルールを誤解する:ビザ免除の90日は連続滞在ではなくシェンゲン全体の180日中90日。直前に欧州他国を旅行した場合、日数がすでに消費されている
- 居住許可の申請期限を逃す:到着から90日以内、もしくはMQF Level 5以上のコースでは当初滞在許可期限前に申請が必要
- ハイシーズン料金とエコ税を見落とす:パンフレットのベース価格だけで予算を組むと2〜3割の差が出る
- ビザ不許可時の控訴期限:不許可通知受領から15日以内にバレッタの移民控訴審査会へ控訴可能。期限を過ぎると再申請からのやり直しになる
問い合わせ先は、Identità中央ビザユニット(電話 +356 2590 4800)です。日本側からの正確な発給枠やワーキングホリデーの細則は、identita.gov.mtの該当ページで直接確認することを推奨します。
よくある質問
Q. 短期(2〜4週間)の英語留学にビザは必要ですか。
A. 日本国籍であれば90日以内はビザ不要です。入学許可証、滞在先証明書、帰国便航空券を入国審査で提示します。2026年第4四半期からはETIAS(7ユーロ)の事前申請が必要となる見込みです。
Q. アイルランドや英国と比べて、英語の質に差はありますか。
A. マルタの英語学校はELT Council認定校が中心で、IELS MaltaはCambridge English公認センター・Trinity College試験センター・CELTA/DELTA養成校としての認定を受けています。試験対策や教師資格取得まで含めて、英語圏EUと同等の水準で学べます。
Q. 長期Dビザの取得にはどのくらい時間がかかりますか。
A. Identità Malta公式FAQでは、VFSの予約日から最大約8週間とされています。学校との契約や航空券手配は、ビザ取得見込みを踏まえて余裕を持って進めてください。
Q. アルバイトはできますか。
A. 学生Dビザ保持者は週最大20時間まで合法的にアルバイト可能ですが、雇用ライセンスの取得が必要で、到着後最初の90日経過後から可能になります。
マルタでの生活を快適に進めるには、現地で耳にする英語をその場で吸収していく姿勢が役立ちます。映画・YouTube・ニュースなど普段触れる英語コンテンツから語彙と表現を取り込みたい人には、Migakuがその学習スタイルに合います。