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ニュージーランド留学生の医療保険 日本人視点で徹底比較

最終更新日: 2026年5月19日

ニュージーランド留学生の医療保険 日本人視点で徹底比較

ニュージーランドの学生ビザで渡航する日本人留学生は、Code of Practice 2021に基づき、医療・旅行・本国送還・死亡をカバーする保険への加入が義務付けられています。日本の健康保険証は使えず、公的医療制度の対象外となるため、加入する保険の選び方が留学生活の安全を左右します。

Last updated: May 18, 2026

なぜ留学生に医療保険が義務付けられているのか

ニュージーランドでは、Immigration New Zealand(INZ)が学生ビザの申請時に直接保険を要求しているわけではありません。しかし、Code of Practice(教育(高等教育・国際学習者の保護に関する実施準則)2021)の第65条(1)により、留学生を受け入れる教育機関側に「適切な保険の確保」を義務付けています。つまり、大学・専門学校が学生に対して保険加入を求める仕組みです。

また、日本国民は二国間の相互医療協定の対象外です。オーストラリアや英国の市民は緊急医療に限り公的医療を利用できますが、日本人留学生はすべての医療費が自己負担となります。NZの病院に入院した場合、1泊あたりNZD 1,000を超えるケースもあり、無保険でのトラブルは深刻な金銭的負担に直結します。

なお、ニュージーランドのACC(Accident Compensation Corporation)はNZ国内で発生した事故による怪我については観光客・留学生を含め自動的にカバーしますが、病気・既往症・歯科・本国送還などはACCの対象外で、これらをカバーするためにも民間保険が必要です。

ニュージーランドの公的医療制度と日本の保険制度の違いを事前に理解しておくと、加入判断がスムーズになります。

Code of Practiceが要求する補償の4本柱

大学が認める保険ポリシーは、最低限以下の4項目を全てカバーする必要があります。

  • 医療(Medical):診察、入院、手術、処方薬
  • 旅行(Travel):手荷物紛失、フライトキャンセル、緊急帰国
  • 本国送還(Repatriation):重病・負傷時の日本への医療搬送
  • 死亡(Death):遺体の本国送還、葬儀費用

日本の海外旅行保険を日本国内で契約して持参する場合も、この4項目を満たしている必要があります。要件を満たさないと、大学から自動的に指定保険への加入が求められ、保険料が請求されます。

主要大学が採用するStudentsafe Inbound University

オークランド大学、AUT、マッセイ大学、カンタベリー大学、ワイカト大学、オタゴ大学など、ニュージーランドの主要大学の大半は、Allianz Partnersが提供する「Studentsafe Inbound University」への自動加入方式を採用しています。

Studentsafeの主な特徴

項目

内容

補償開始
コース開始日の31日前から自動補償
保険料(ワイカト大学例)
単身でNZD 74.92/月(最低2ヶ月分課金)
個人物品上限
NZD 2,500(高額品は申請でNZD 5,000まで)
手荷物・PC・スポーツ用品の自己負担
NZD 200
請求方式
Pay and claim(先払い・後請求)
永住権取得後
身分変更日から21日間は補償継続
サポート(NZ国内)
0800 486 004
サポート(海外から)
+64 9 488 1638

各大学の2026年通年保険料の具体額は公式ページで明示されていない場合があるため、出願時に必ず最新料金を確認してください。

日本の海外旅行保険との比較

日本の損保各社が提供する留学生向け海外旅行保険を持参するという選択肢もあります。日本人視点でのメリット・デメリットを整理します。

日本の保険を持参する場合

  • メリット:日本語での問い合わせ対応、家族による契約手続き、キャッシュレス対応の提携病院がある場合がある、Code of Practiceの4項目を含むプランを選べば大学の保険を免除できる可能性がある
  • デメリット:1年間で20万円〜30万円程度かかるケースが多く、Studentsafeより割高になることがある。AUT等では代替保険の証明書をコース開始週の前金曜日までに提出しないと、自動的にStudentsafe Inboundに加入させられ請求されます

Studentsafeを利用する場合

  • メリット:大学側で要件を満たすことが保証されている、手続きが自動で完了する、NZ国内の医療事情に精通している
  • デメリット:すべて英語対応、Pay and claim方式のため一時的な立て替えが必要、既往症のカバーには別途申請が必要

既往症(Pre-existing Condition)の取り扱い

日本で持病を抱えている学生が見落としやすいのが既往症の扱いです。Studentsafeで既往症の補償を希望する場合、ニュージーランド到着から31日以内に「Medical Risk Assessment Form」を提出し、Allianzによる審査を受ける必要があります。承認された場合は追加保険料が発生します。

喘息、アレルギー、メンタルヘルス関連の通院歴、生活習慣病など、日本では軽微と感じる症状でも申告対象になり得ます。期限を過ぎると既往症関連の費用は一切カバーされないため、渡航直後に必ず確認しましょう。

申請・加入の流れ

  1. 学生ビザ申請:Fee Paying Student Visaのオンライン申請料はNZD 850、最長4年間有効。申請の80%が10週間以内に処理されます
  2. 生活費財政証明:NZD 20,000/年の証明を提出
  3. IVL支払い:International Visitor Conservation and Tourism Levy(NZD 100、返金不可)
  4. 大学からの保険案内確認:入学手続き中に、Studentsafe自動加入か代替保険提出かを選択
  5. 代替保険を選ぶ場合:コース開始週の前金曜日までに証明書を提出
  6. 保険証発行:オークランド大学の場合、加入証明書は学期開始4週目に大学のメールアドレスへ送付

ビザ手続き全般の準備については、ニュージーランド留学のビザ手続きも参考になります。

知っておきたい費用の実情

保険でカバーされる前提でも、現地のGP(一般医)受診料の感覚を知っておくと安心です。オタゴ大学Student HealthでのGP診察料は現在NZD 75で、これに処方薬代が別途加算されます。一般のクリニックではこれより高いことが多く、専門医や夜間救急はさらに高額です。

また、Studentsafeは「pay and claim方式」のため、診察料を一旦自分のクレジットカードや現金で支払い、領収書とともにオンラインで請求するのが基本です。日本のクレジットカードがNZで使えるか、限度額に余裕があるかを出発前に確認しておきましょう。

よくある落とし穴

  • 学期中の就労中の事故:学生ビザ保有者は学期中週25時間まで、休暇中はフルタイム就労が可能ですが、職場での怪我はACCがカバーする一方で、慢性疾患や精神的不調は民間保険の範囲です
  • 歯科治療:基本的に補償対象外、または上限が低い。日本で治療を完了してから渡航するのが定石です
  • メンタルヘルス:補償上限と免責が設定されている場合が多く、約款を必ず確認
  • 既往症申請の31日ルール:見落としがちな最重要期限
  • Working Holiday Visaからの切替:Working Holiday Visa保有者は、日本など協定参加国の出身者は保険義務が免除されていますが、学生ビザに切り替えた瞬間に大学の保険要件が適用されます
  • 保険証コピーの携帯:救急搬送時に証券番号を提示できるよう、スマートフォンに保存しておく

FAQ

Q. 日本の国民健康保険は使えますか?
A. ニュージーランド国内では使えません。ただし、日本に住民票を残している場合、海外療養費制度で帰国後に一部還付を受けられる可能性があります。市区町村役所で出発前に確認してください。

Q. 短期語学留学でも保険は必要ですか?
A. Whitireia and WelTec等の機関では2週間以上のコースに在籍する全留学生に旅行・医療保険が義務付けられています。ビザの種類を問わず、語学学校もCode of Practiceの署名校である限り同様の要件があります。

Q. 家族がNZに同行する場合は?
A. パートナーや子どもは別途家族向けプランへの加入が必要です。Studentsafeにも家族プランがありますが、保険料は単身プランより高くなります。

Q. 保険会社への請求は英語ですか?
A. はい、原則英語です。診断書・領収書・処方箋も英語で受け取り、オンラインフォームから提出します。

Q. オークランド以外の都市での医療事情は?
A. クライストチャーチ、ウェリントン、ダニーデンなど主要都市には大学指定のStudent Health Serviceがあり、留学生の利用に慣れています。オークランドの生活情報ガイドでは現地生活全般の情報を参照できます。

保険手続きから受診、保険金請求まで、ニュージーランドでの生活は基本的にすべて英語で進みます。診察時に症状を正確に伝え、約款を読み解く英語力は留学生活の安心に直結します。英語を実際のNZのニュース・YouTube・ドラマなど本物のコンテンツで鍛えたい人は、try Migakuを試してみてください。

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