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カナダ・オンタリオ州のOHIP医療保険|加入条件・費用・制度を解説

最終更新日: 2026年5月19日

医療保険のイメージ

カナダ・オンタリオ州に移住・赴任する日本人にとって、州の公的医療保険OHIP(Ontario Health Insurance Plan)への加入は生活基盤づくりの第一歩です。

本記事では、「使える言語力」を育てる語学学習プラットフォーム「Migaku」が、カナダ・オンタリオ州の公的医療保険OHIPについて、徹底解説します。

基礎を学んだ後は、ネイティブの動画で実際の使われ方をチェックするのが「英語脳」を作る一番の近道です。

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OHIPとは何か

OHIPはオンタリオ州が運営する公的医療保険制度で、診察、入院、手術、検査など医療上必要な多くの医療サービスを無料でカバーします。

財源は州の一般税収で、加入者が窓口で医療費を支払う必要は基本的にありません。

日本の国民健康保険のように給与天引きの保険料があるわけではなく、所得税の一部として「オンタリオ・ヘルス・プレミアム(Ontario Health Premium)」が課されますが、これはOHIPの受給資格そのものとは切り離されています💡

なお、OHIPがカバーしないものとして、処方薬(外来)、一般的な歯科治療、視力検査の一部、救急車利用料の一部、私室入院差額、海外旅行中の医療費などがあります。

これらは別プログラムや民間保険で補う形になります。

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OHIPの加入条件

OHIPの対象になるには、以下の要件をすべて満たす必要があります(2026年)。

  • カナダ市民、永住者、または州法上OHIP適格とされるワークパーミット保持者であること
  • オンタリオ州に恒久的かつ主たる住居(permanent and principal home)を置いていること
  • 12か月のうち少なくとも153日間、物理的にオンタリオに滞在していること
  • 新規申請者は、オンタリオ移住後の最初の183日のうち少なくとも153日間、物理的にオンタリオに滞在すること

ワークパーミットで滞在する日本人の場合、追加要件として「オンタリオの雇用主の下でフルタイムで6か月以上就労する予定であること」が求められます。

実際に6か月間働いてから申請する必要はなく、「6か月以上のフルタイム雇用を予定している」旨を明記した雇用主レター(Employer Letter)があれば、就労開始直後から申請手続きを行うことができます。

この条件を満たせば、配偶者および扶養家族もOHIPの対象となり得ます。

州が認める招聘状や雇用契約書・雇用主レターが鍵となるため、赴任前に勤務先と書類を確認しておくと安心です👀

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待機期間は撤廃された

かつてOHIPには「3か月の待機期間」があり、その間の医療費は自己負担または民間保険で対応する必要がありました。

しかし2026年5月時点ではこの待機期間は撤廃されており、要件を満たした時点で即日カバレッジが開始されます。

ただし、注意点があります。

  • 申請手続きそのものは本人がServiceOntarioに出向く必要があり、書類が揃っていなければ即日登録できない
  • 永久の写真付きヘルスカードは申請後4〜6週間で郵送されるため、その間は仮の紙の証明書を使用する
  • 渡航直後にケガや急病で医療機関を受診する可能性に備え、入国前後の数週間をカバーする民間旅行保険を別途用意するのが現実的⚠️
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必要書類と申請手順

OHIPの申請は、ServiceOntarioセンターでの本人来訪が原則です。

郵送やオンラインだけでは完結しません。

申請時には、州が指定する3つのリストからそれぞれ1点ずつ、合計3点の書類を提出します。

コピーは不可で、原本(一部はデジタル提示可)が必須です💪

書類カテゴリ

日本人駐在員・移住者の典型例

市民権またはOHIP適格な移民資格
永住権カード、Confirmation of Permanent Residence、ワークパーミット原本
オンタリオ居住の証明
賃貸契約書、公共料金請求書、銀行明細、雇用主からの公式な居住確認書
本人確認書類
日本のパスポート、カナダ運転免許証など

申請の流れは次の通りです。

  1. オンタリオに到着し、住所を確定する(賃貸契約を結ぶ)
  2. 雇用主から就労および居住に関する書類(雇用主レターを含む)を入手する
  3. 最寄りのServiceOntarioの予約を取り、3点の原本書類を持参して来訪する
  4. 窓口で申請書(Registration for Ontario Health Coverage)を提出し、写真を撮影する
  5. 仮の紙のカバレッジ証明を受け取り、4〜6週間後に永久カードを郵送で受領する
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費用とオンタリオ・ヘルス・プレミアム

OHIPの利用そのものに窓口負担はありませんが、課税所得に応じて「オンタリオ・ヘルス・プレミアム」が州所得税に上乗せされます。

2026年の概算は以下の通りです。

課税所得(CAD)

年間プレミアム上限

20,000以下
0
20,000〜36,000
最大 300
36,000〜48,000
最大 450
48,000〜72,000
最大 600
72,000〜200,000
最大 750
200,600超
最大 900

このプレミアムは個人所得税の一部として徴収されるものであり、未納だからといってOHIPの受給資格を失うわけではありません。

とはいえ、税申告の際には自動的に計算されるため、確定申告(T1)で正しい所得を申告することが前提となります😊

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処方薬・歯科・家庭医はどうカバーされるか

OHIPは入院や診察を広くカバーする一方で、外来の処方薬や歯科は別建てです。

日本人として押さえておきたい主な制度は次の通りです✨

  • OHIP+: 25歳未満でOHIP加入者かつ民間保険を持たない人を対象に、処方薬を無料でカバーします。
  • Trillium Drug Program (TDP): 民間保険がなく薬代負担が重い世帯向け。年間自己負担額(deductible)は世帯純所得の約4%で、これを四半期ごとに分割して支払い、その後は1処方あたり最大2ドルとなります。
  • Ontario Drug Benefit (ODB): 65歳の誕生日翌月の1日に自動加入。低所得シニアは1処方2ドル、それ以外は年間100ドルのdeductible後に1処方最大6.11ドル。ODBのフォーミュラリーには5,900以上の医薬品が登録されています。
  • Canadian Dental Care Plan (CDCP): 連邦政府の歯科支援。2026年の自己負担率は、世帯所得70,000ドル未満はCDCPが100%カバー、70,000〜79,999ドルはCDCPが60%カバー(自己負担40%)、80,000〜89,999ドルはCDCPが40%カバー(自己負担60%)。申請はSun Life経由で、2026年は対象成人全員に開放されています。ただし、雇用主の福利厚生や民間保険で歯科保険にアクセスできる人は対象外となるため、日系企業の駐在員やその家族は会社のベネフィット内容を事前に確認してください。
  • Health Care Connect (HCC): 家庭医(family doctor)やNurse Practitionerに登録できていない住民を州がマッチングする制度。ontario.caまたは1-800-455-1822で登録できます。家庭医不足は深刻なので、到着後早めに登録することをおすすめします。

カナダの医療文化や英語での受診手順に不安がある方は、海外での医療受診と言語対応もあわせて参照してください。

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留学生・短期滞在者の扱い

Study permit保持者の留学生は、原則としてOHIPの対象外です。

オンタリオ州内の大学に6か月以上在籍する場合、多くは大学が指定するUHIP(University Health Insurance Plan)への加入が義務付けられます。

2025年時点でUHIPの年間費用は大学により異なり、おおむねCAD 600〜750程度です。

短期のワーキングホリデー参加者や、ワークパーミットの条件を満たさない就労者も対象外となる場合があるため、渡航前にIRCC(移民・難民・市民権省)発行のパーミット種別を確認し、必要に応じて民間の医療保険を契約してください🫠

日本の海外旅行保険を出発前にかけておくのが定番です。

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一時帰国・国外滞在中のカバレッジ

OHIPの海外旅行中の医療費補償(Out of Country Travellers Program)は、2020年1月に一度廃止が試みられましたが、同年9月に裁判所命令により復活し、現在も制度として存続しています。

ただし補償額は非常に限定的で、緊急外来は1日最大50カナダドル、緊急入院は1日最大200〜400カナダドルと、実際の海外医療費をほとんどカバーしません。

クレジットカード付帯保険や民間旅行保険の活用が事実上必須です🔥

長期に州外・国外を離れる場合のルールも知っておきましょう。

212日(約7か月)超のカナダ国外滞在を予定する場合、その直前の2つの12か月期間それぞれでオンタリオに153日以上滞在していれば、最長2年間OHIPを維持できます。

日本企業の海外勤務者で「オンタリオへの本帰国前提で長期日本出張」というケースでも、この条件を満たさないとOHIPが失効するため要注意です。

他国の制度との違いを把握しておくと、自分の状況に応じた保険戦略を立てやすくなります。

比較の視点としては他国の公的医療制度との比較や、カナダ移住時の国籍と制度が参考になります。

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よくあるつまずきとFAQ

Q. 到着翌日に病院にかかれますか?
A. OHIPの待機期間自体は撤廃されていますが、申請手続きが完了していなければカードは出ません。

到着直後の数週間は民間の旅行医療保険を必ず併用してください。

Q. ヘルスカードを紛失したら?
A. ServiceOntarioで再発行申請ができます。

仮の紙のカバレッジで受診は続けられます。

Q. 家庭医が見つかりません。
A. Health Care Connectに登録しつつ、Walk-in Clinic(予約なしクリニック)やバーチャル診療を活用するのが現実的です。

Q. 自営業・ギグワーカーでもOHIPに入れますか?
A. 永住者または市民であれば、就労形態に関わらず居住要件を満たせば加入できます。

ワークパーミット枠の場合は「フルタイム雇用6か月以上の見込み」の要件があるため、自営業のみでの加入は難しいことが多いです。

Q. 子どもの薬代が心配です。
A. 24歳までかつ民間保険がなければOHIP+で処方薬は無料です。

会社の団体保険に入っている場合は、まず団体保険が優先されます🎉

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