YMS Tier 5申請方法を日本人向けに解説、応募から渡英まで全ステップ
最終更新日: 2026年5月22日

英国YMS(Youth Mobility Scheme、Tier 5)は、18歳から30歳の日本人が最長2年間、英国で自由に就労・就学・生活できるビザです。2024年1月末以降、日本人は抽選制が廃止され先着順でいつでも申請可能となり、年間枠も6,000人に拡大されています。この記事では、応募から渡英までの全ステップを順を追って解説します。
Last updated: May 22, 2026
YMSビザの基本と申請資格
YMSはワーキングホリデー相当の制度で、英国内での雇用形態の自由度が高いのが特徴です。申請にあたっては、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 申請時の年齢が18歳から30歳であること(申請時に30歳であれば、入国時に31歳でも可)
- 日本国籍を保有していること
- £2,530以上の自己資金を保有していること
- 過去にYMSまたは日英ユース・エクスチェンジ・スキームで渡英した経験がないこと(生涯1回限り)
- 16歳未満の扶養家族がいないこと
- YMSビザ貼付用の空白ページが残っているパスポートを保有していること
英語力証明(IELTS等)の提出は不要です。また、ビザ有効期間は最長24か月で、日本国籍者は延長ができません(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド国籍者のみ1年延長可)。
2024年1月31日以降、日本人の年間枠は従来の1,500人から6,000人へと4倍に拡大されました。抽選も廃止され、渡航予定日の6か月前から先着順でいつでもオンライン申請が可能です。
必要書類チェックリスト
申請前に以下の書類を揃えておきましょう。書類が日本語の場合は、翻訳会社による英訳と翻訳証明書を必ず添付する必要があります。
書類 | 内容 |
|---|---|
パスポート | 有効期間内、空白ページあり |
自己資金証明 | 英文残高証明書または英文銀行明細 |
翻訳証明書 | 日本語書類を翻訳会社が英訳した場合に必要 |
顔写真 | オンライン申請でアップロード(生体認証時にも撮影) |
出生証明書 | 必要に応じて(英文) |
結核検査証明書 | 日本居住者は通常不要だが、過去6か月以内に高リスク国に長期滞在歴がある場合は必要 |
自己資金は£2,530以上を、申請日前の31日間のうち連続28日以上にわたって口座に保持していなければなりません。一時的に親族から借りて入金しただけ、というのは認められないので注意が必要です。銀行明細は最新のもの(通常31日以内に発行されたもの)を用意します。
オンライン申請の手順
申請はすべてオンライン(gov.uk)で開始します。手順は次の通りです。
- gov.ukのYMS申請ページにアクセスし、アカウントを作成する
- 申請フォームに個人情報、職歴、渡英予定日などを入力する
- 申請料£340をクレジットカードで支払う
- Immigration Health Surcharge(IHS)£1,552(年£776×2年)を支払う
- 必要に応じて優先サービス(後述)を選択する
- ビザ申請センター(VAC)の予約日時を確定する
- 必要書類をオンラインでアップロードする
オンライン申請料金の支払い完了日が「申請日」となり、これが渡航予定日の6か月以内である必要があります。また、支払い完了から90日以内にビザ申請センターへ来館して生体認証を提出しなければ、申請が無効になります。
費用の内訳と処理時間
YMS申請にかかる主な費用は以下の通りです(2026年5月時点)。
項目 | 金額(GBP) |
|---|---|
ビザ申請料 | £340 |
IHS(2年分) | £1,552(£776×2年) |
大阪VACで申請する場合の追加料金 | £76.5 |
優先サービス(任意) | £500 |
超優先サービス(任意) | £1,000 |
標準処理時間は、生体認証提出後 通常3週間以内 です。優先サービスを利用すると5営業日以内、超優先サービスでは翌営業日までに結果通知が届きます。
2025年9月末までの1年間でYMS全体のビザ許可率は91%と高く、書類に不備がなければ承認される可能性は高いと言えます。なお、IHSはNHS(英国国民保健サービス)利用のための保険料で、2024年2月にYMS割引料金が年£470から年£776に引き上げられたまま2026年も継続しています。
ビザ申請センター(VAC)での生体認証
オンライン申請完了後、ビザ申請センターで指紋と顔写真の生体認証を提出します。日本国内のUKビザ申請センター(VFS Services Japan運営)は以下の2か所です。
- 東京VAC:中央区築地 浜離宮パークサイドプレイス8F
- 大阪VAC:大阪市内(追加料金£76.5が必要)
当日の持ち物は、オンライン申請完了後に発行される申請書のプリントアウト、予約確認書、パスポート、必要書類一式です。所要時間はおよそ30分から1時間程度です。
生体認証提出後、パスポートは申請センターに預けるか、自宅へ返送されます(オプションにより異なる)。審査結果は基本的にメールで通知され、承認後は eVisa(電子ビザ)として発行されるため、近年は物理的なビザ・ステッカーがパスポートに貼付されないケースが主流です。eVisaはUKVIアカウントから確認できます。
渡英後にやるべきこと
ビザ発給後、入国は原則として90日以内に行う必要があります(間に合わない場合は延長申請可能ですが、ビザ自体の有効期限の終了日は変わりません)。渡英直後は、以下の手続きを優先しましょう。
- 住居の確保:短期滞在用のホステルやAirbnbから始めて、現地で物件を探すケースが多いです。家賃の高騰により、ロンドン中心部はフラットシェアが現実的です
- 銀行口座の開設:Monzo、Starling、Revolutなどのデジタル銀行は住所証明なしで開設可能。給与受取に対応
- National Insurance Number(NINo)の取得:就労には必須。gov.ukから申請
- GP(家庭医)登録:滞在予定地区のGPに登録し、IHSを支払って加入しているNHSを利用できる状態にする
YMSビザでは自営業(フリーランス)も可能ですが、事業所は賃貸、設備は£5,000以下、従業員の雇用は不可という制限があります。プロのスポーツ選手・コーチとしての就労は禁止されています。所得税については、2026-27課税年度の非課税枠(Personal Allowance)は£12,570です。
海外移住時の銀行口座開設や住居探しの流れは、英国に限らず共通点も多いため、カナダ到着後の銀行口座開設やアメリカでのアパート探し方法も参考になります。
よくある申請ミスとFAQ
Q. 申請料は返金されますか?
A. 申請を取り下げた場合や却下された場合、ビザ申請料£340は原則返金されません。ただし、IHSは却下時には自動的に返金されます。
Q. 自己資金は親の口座でも大丈夫ですか?
A. 不可です。申請者本人名義の口座でなければ認められません。
Q. 一度YMSビザを取得して途中で帰国した場合、再申請できますか?
A. できません。YMSは生涯1回限りの制度です。
Q. パートナーと一緒に渡英できますか?
A. 配偶者・パートナーや子どもをYMSの「家族(dependant)」として帯同することはできません。それぞれ独自にビザを取得する必要があります。
Q. 渡英予定日が未定でも申請できますか?
A. 渡英予定日の6か月以内であれば申請できますが、おおよその日付を申請書に記入する必要があります。
よくある不合格・遅延の原因としては、自己資金の保有期間が28日未満、銀行明細が英文化されていない、翻訳証明書の不備、生体認証予約の90日超過などがあります。書類は必ずダブルチェックしましょう。
英国での生活では、現地の英語表現や行政手続きの言い回しに慣れることがそのまま暮らしやすさに直結します。Migakuは英語のニュースや動画、ドラマからそのまま語彙を吸収できる学習ツールで、渡英前後の準備にも活用できます。try Migaku。