英語の単純過去形とは?動詞の使い方や作り方、練習方法を解説【クイズ付き】
最終更新日: 2025年11月6日

英語学習において、過去形は避けて通れない重要な文法事項です。
この記事では、英語の単純過去形について、基礎から応用まで徹底解説!
動詞の変化ルール、否定文や疑問文の作り方、そして現在完了との違いまで、豊富な例とともにわかりやすく説明します📚
一通り覚えたら、後半の練習問題にも挑戦してみよう🚀
英語の基本文法:単純過去形とは?
単純過去形は、英語の時制の中でも最も基本的で重要なものの1つです。
ここでは、単純過去形の基礎知識を解説します📚
単純過去形の役割と意味
単純過去形とは、その名前が示す通り、過去に起こった出来事や状態を表現するために使います。
英語文法において、過去形の理解は必要不可欠な要素です。
英語では、動詞の形を変えることで「いつ」その行動や状態が起こったのかを示します。
単純過去形は、現在とは切り離された「過去の一点」に焦点を当てる時制です 🎯
たとえば、
- 昨日映画を見た
- 去年日本を訪れた
- 子どもの頃ピアノを習っていた
など、すでに終わった過去の出来事を述べる際に使用します。
これらはすべて過去形の動詞を活用した表現です。
単純過去形を理解する上で重要なのが、「距離感」というイメージです🛫
過去形は、現在から時間的に離れた(距離がある)過去の出来事を表現します。
この距離感のイメージを持つことで、過去形の使い方がより直感的に理解できるようになります。
単純過去形はいつ使われる?
単純過去形は、主に以下の3つの場面で使われます。
1️⃣ 過去の動作・行動を表す場合
これは過去のある時点で行われた具体的な行動を示す際の基本的な使い方です。
- I watched a movie yesterday.(私は昨日映画を見ました)
- She visited Tokyo last year.(彼女は去年東京を訪れました)
- They played soccer last week.(彼らは先週サッカーをしました)
2️⃣ 過去の状態を表す場合
過去のある時点での状況や状態を説明する際に使います。
- He was happy.(彼は幸せでした)
- The weather was nice yesterday.(昨日は天気が良かったです)
- We were students.(私たちは学生でした)
3️⃣ 過去の習慣を表す場合
過去に繰り返し行っていたことを表現する際にも単純過去形を使います。
when節と組み合わせることで、より具体的な時の説明ができます。
- I walked to school every day.(私は毎日学校まで歩いていました)
- She often read books.(彼女はよく本を読んでいました)
- When I was young, I played the piano.(若い頃、私はピアノを弾いていました)
これらすべてに共通するのは、「今はもう終わっている過去の出来事」という点です。
単純過去形の作り方とルール:規則動詞と不規則動詞
英語の動詞は、過去形の作り方によって「規則動詞」と「不規則動詞」の2つに分類されます。
それぞれの作り方とルールをしっかりと学習していきましょう。
規則動詞の過去形の作り方
規則動詞は、動詞の原形に「ed」を付けるだけで過去形を作ることができます ✨
これが最も基本的なルールで、英語学習の中でも重要なポイントです。
基本ルール:動詞 + ed
- play → played(遊ぶ → 遊んだ)
- watch → watched(見る → 見た)
- walk → walked(歩く → 歩いた)
- talk → talked(話す → 話した)
- work → worked(働く → 働いた)
ただし、動詞の語尾によって、少しスペルの変更が必要な場合があります💡
edの付け方にはいくつかのパターンがあるので、説明します。
語尾が「e」で終わる動詞の場合は、「d」だけを付けます。
- live → lived(住む → 住んだ)
- like → liked(好き → 好きだった)
- move → moved(動く → 動いた)
- use → used(使う → 使った)
語尾が「子音字 + y」で終わる動詞の場合は、yをiに変えて「ed」を付けます。
- study → studied(勉強する → 勉強した)
- try → tried(試す → 試した)
- cry → cried(泣く → 泣いた)
- carry → carried(運ぶ → 運んだ)
語尾が「短母音 + 子音字」で終わる動詞の場合は、最後の子音字を重ねて「ed」を付けます。
- stop → stopped(止まる → 止まった)
- plan → planned(計画する → 計画した)
- shop → shopped(買い物する → 買い物した)
これらのスペル変更ルールは、最初は複雑に感じるかもしれませんが、たくさんの例文に触れることで自然と身につきます💫
💡 ポイント 💡
発音のポイントについては、後ほど詳しく解説しますが、「ed」は常に「エド」と発音するわけではありません。
動詞によって3つの異なる発音パターンがあることを覚えておきましょう。
不規則動詞の過去形
不規則動詞は、「ed」を付けるという規則に従わず、独自の変化をする動詞です。
残念ながら、これらは1つひとつ覚える必要があります📝
不規則動詞の学習は英語文法の中でも重要な部分です。
よく使う不規則動詞の過去形を、いくつかの例で紹介します。
原形が完全に変わるもの:
- go → went(行く → 行った)
- see → saw(見る → 見た)
- eat → ate(食べる → 食べた)
- come → came(来る → 来た)
- take → took(取る → 取った)
- get → got(得る → 得た)
- make → made(作る → 作った)
- have → had(持つ → 持っていた)
- do → did(する → した)
原形と同じ形のもの:
- cut → cut(切る → 切った)
- put → put(置く → 置いた)
- read → read(読む → 読んだ)※発音は異なります
- hit → hit(打つ → 打った)
不規則動詞の過去形と過去分詞形の違いについても理解しておくことが重要です💡
多くの不規則動詞では、過去形と過去分詞形が異なる形を取ります。
- go → went(過去形) → gone(過去分詞形)
- see → saw(過去形) → seen(過去分詞形)
- eat → ate(過去形) → eaten(過去分詞形)
- write → wrote(過去形) → written(過去分詞形)
過去分詞形は、現在完了形(have + 過去分詞)や受動態で使用されるため、過去形とセットで覚えておくと後々便利です。
不規則動詞は数が多く感じられますが、よく使うものは限られています。
日常会話でよく使う30〜50個の不規則動詞をまず優先的に覚えることをおすすめします💫
一般的な会話では、これらの不規則動詞の活用が頻繁に出てきます。
be動詞の単純過去形
be動詞は英語で最も重要な動詞の1つです。
be動詞の過去形は特別な形を取るため、しっかりと理解しておく必要があります💪
be動詞の変化(was/were)
現在形のbe動詞(am、is、are)は、過去形では「was」と「were」の2つだけになります 🎯
主語によって使い分けが必要です:
- I was(私は〜でした)
- You were(あなたは/あなたたちは〜でした)
- He was(彼は〜でした)
- She was(彼女は〜でした)
- It was(それは〜でした)
- We were(私たちは〜でした)
- They were(彼らは/彼女らは/それらは〜でした)
簡単に覚える方法としては、「I、he、she、it」の単数形には「was」を使い、「you、we、they」には「were」を使うと覚えるとよいでしょう🙆♀️
これは英語文法における基本的なルールです。
ただし、youは単数でも複数でも「were」を使う点に注意が必要です⚠️
be動詞の過去形の使い方
肯定文での使い方を見てみましょう👀
- I was a student.(私は学生でした)
- He was happy yesterday.(彼は昨日幸せでした)
- She was in Tokyo last week.(彼女は先週東京にいました)
- It was sunny.(晴れていました)
- You were right.(あなたは正しかったです)
- We were tired.(私たちは疲れていました)
- They were at home.(彼らは家にいました)
否定文では、wasやwereの後ろに「not」を付けます。
- I was not (wasn't) at school.(私は学校にいませんでした)
- She was not (wasn't) happy.(彼女は幸せではありませんでした)
- They were not (weren't) ready.(彼らは準備ができていませんでした)
疑問文では、wasやwereを文頭に移動させます。
- Was he at home?(彼は家にいましたか?)
- Were you busy yesterday?(あなたは昨日忙しかったですか?)
- Were they students?(彼らは学生でしたか?)
be動詞の過去形は、状態を表すだけでなく、過去進行形(was/were + 〜ing)を作る際にも使われます。
これは「過去のある時点で進行中だった動作」を表現する際に重要な文法事項です。
単純過去形の否定文の作り方
過去の出来事を否定する場合、動詞の種類によって作り方が異なります。
それぞれ見ていきましょう👀
一般動詞の否定文
一般動詞の否定文は、「didn't(did not)+ 動詞の原形」という形で作ります。ここで重要なのは、動詞は必ず原形に戻すという点です💡
- 肯定文:I played tennis yesterday.(私は昨日テニスをしました)
- 否定文:I didn't play tennis yesterday.(私は昨日テニスをしませんでした)
- 肯定文:She studied English.(彼女は英語を勉強しました)
- 否定文:She didn't study English.(彼女は英語を勉強しませんでした)
- 肯定文:They went to the park.(彼らは公園に行きました)
- 否定文:They didn't go to the park.(彼らは公園に行きませんでした)
否定文では「didn't」が過去の意味を持つため、後ろの動詞は原形に戻ります。
これは非常に重要なルールで、初心者が間違えやすいポイントです⚠️
英語学習において、このルールの理解は必要不可欠です。
例えば、「She didn't studied」や「They didn't went」のように、動詞を過去形のままにしてしまう間違いをしないよう注意しましょう。
その他の例文:
- He didn't eat breakfast this morning.(彼は今朝朝食を食べませんでした)
- We didn't watch the movie.(私たちはその映画を見ませんでした)
- I didn't see him yesterday.(私は昨日彼に会いませんでした)
- You didn't tell me about it.(あなたはそれについて私に話しませんでした)
be動詞の否定文
be動詞の否定文は、was/wereの後ろに「not」を付けるだけで作ることができます。
一般動詞とは異なり、「didn't」は使いません🙅♀️
- I was not (wasn't) hungry.(私はお腹が空いていませんでした)
- He was not (wasn't) at home.(彼は家にいませんでした)
- She was not (wasn't) tired.(彼女は疲れていませんでした)
- It was not (wasn't) cold yesterday.(昨日は寒くありませんでした)
- You were not (weren't) late.(あなたは遅刻していませんでした)
- We were not (weren't) ready.(私たちは準備ができていませんでした)
- They were not (weren't) happy.(彼らは幸せではありませんでした)
口語では、「was not」を「wasn't」、「were not」を「weren't」と短縮形で使うことが一般的です。
be動詞と一般動詞の否定文の作り方の違いをしっかりと理解し、使い分けられるようにしましょう。
単純過去形の疑問文の作り方
過去の出来事について質問する際の、疑問文の作り方を学びましょう📚
否定文と同様、動詞の種類によって作り方が異なります。
一般動詞の疑問文
一般動詞の疑問文は、文頭に「Did」を置き、その後に「主語 + 動詞の原形」を続けます。
答え方は「Yes, 主語 + did.」または「No, 主語 + didn't.」となります🤔
基本的なパターン:Did + 主語 + 動詞の原形 ...?
- Did you play tennis yesterday?(あなたは昨日テニスをしましたか?)
- Yes, I did. / No, I didn't.
- Did she study English?(彼女は英語を勉強しましたか?)
- Yes, she did. / No, she didn't.
- Did they go to the park?(彼らは公園に行きましたか?)
- Yes, they did. / No, they didn't.
- Did he eat breakfast?(彼は朝食を食べましたか?)
- Yes, he did. / No, he didn't.
疑問詞を使った疑問文も重要です💡
疑問詞(what、when、where、who、why、howなど)を使う場合は、疑問詞を文頭に置き、その後に「did + 主語 + 動詞の原形」を続けます。
- What did you do yesterday?(あなたは昨日何をしましたか?)
- When did she arrive?(彼女はいつ到着しましたか?)
- Where did they go?(彼らはどこに行きましたか?)
- Who did you see?(あなたは誰に会いましたか?)
- Why did he leave?(彼はなぜ去りましたか?)
- How did you know?(あなたはどうやって知りましたか?)
疑問文でも、否定文と同じく、動詞は必ず原形に戻すことを忘れないようにしましょう👀
これは英語の疑問文における基本的なルールです。
be動詞の疑問文
be動詞の疑問文は、was/wereを文頭に移動させるだけで作ることができます。
「Did」は使いません。
基本的なパターン:Was/Were + 主語 ...?
- Was he at home?(彼は家にいましたか?)
- Yes, he was. / No, he wasn't.
- Were you busy yesterday?(あなたは昨日忙しかったですか?)
- Yes, I was. / No, I wasn't.
- Were they students?(彼らは学生でしたか?)
- Yes, they were. / No, they weren't.
- Was it cold?(寒かったですか?)
- Yes, it was. / No, it wasn't.
疑問詞を使ったbe動詞の疑問文:
- Where were you last night?(あなたは昨夜どこにいましたか?)
- When was the meeting?(会議はいつでしたか?)
- Who was your teacher?(あなたの先生は誰でしたか?)
- Why were they late?(彼らはなぜ遅れましたか?)
- How was the movie?(映画はどうでしたか?)
be動詞と一般動詞の疑問文の作り方の違いを明確に理解し、正しく使い分けることが重要です。
単純過去形でよく使う時間表現
単純過去形を使う際には、過去を示す時間表現とセットで使うことが多いです。
これらの表現を覚えることで、より自然な英会話ができるようになります📅
yesterday(昨日)は、最もよく使われる過去の時間表現です。
- I saw him yesterday.(私は昨日彼に会いました)
- She called me yesterday.(彼女は昨日私に電話しました)
- It rained yesterday.(昨日は雨が降りました)
last + 時間の単位という表現も頻繁に使われます。
- last night(昨夜)
- We watched a movie last night.(私たちは昨夜映画を見ました)
- last week(先週)
- I visited my grandmother last week.(私は先週祖母を訪ねました)
- last month(先月)
- They moved to Tokyo last month.(彼らは先月東京に引っ越しました)
- last year(去年)
- He graduated last year.(彼は去年卒業しました)
- last weekend(先週末)
- We went hiking last weekend.(私たちは先週末ハイキングに行きました)
〜ago(〜前)という表現は、現在から過去のある時点までの時間を示す重要な単語です。
- three days ago(3日前)
- I finished the book three days ago.(私は3日前にその本を読み終えました)
- two weeks ago(2週間前)
- She started her new job two weeks ago.(彼女は2週間前に新しい仕事を始めました)
- a month ago(1ヶ月前)
- We met a month ago.(私たちは1ヶ月前に出会いました)
- a year ago(1年前)
- They got married a year ago.(彼らは1年前に結婚しました)
when(いつ)を使った表現も重要です。
特に過去の特定の時点を示す際に使われます。
- When I was young, I lived in Osaka.(私が若かった頃、大阪に住んでいました)
- When he arrived, everyone was already there.(彼が到着した時、みんなはすでにそこにいました)
その他の過去を示す時間表現:
- this morning(今朝)※現在が午後や夜の場合
- I had breakfast this morning.(私は今朝朝食を食べました)
- in + 年/月
- in 2020(2020年に)
- in January(1月に)
- He was born in 1995.(彼は1995年に生まれました)
- on + 日付/曜日
- on Monday(月曜日に)
- on May 5th(5月5日に)
- I met her on Sunday.(私は日曜日に彼女に会いました)
- at + 具体的な時刻
- at 3 o'clock(3時に)
- The meeting started at 10 a.m.(会議は午前10時に始まました)
これらの時間表現は、文の最後に置くことが多いですが、強調したい場合は文頭に置くこともできます。
- Yesterday, I went to the library.(昨日、私は図書館に行きました)
- Last year, we traveled to Europe.(去年、私たちはヨーロッパに旅行しました)
これらの表現を積極的に使うことで、いつの過去の出来事なのかが明確になり、より具体的な会話ができるようになります。
単純過去形の応用的な使い方
単純過去形には、基本的な「過去の出来事」を表す以外にも、いくつかの応用的な使い方があります。これらを理解することで、より高度な英語表現ができるようになります ✨
丁寧な表現
単純過去形は、現在の状況に「距離感」を持たせることで、丁寧さや遠慮を表現する際にも使われます。
- I wanted to ask you something.(あなたに何かお聞きしたいことがあったのですが)
※「I want to ask...」よりも丁寧 - I wondered if you could help me.(手伝っていただけないかと思いまして)
※「I wonder if...」よりも控えめ - Did you want something?(何かご用でしょうか?)
※「Do you want...」よりも丁寧
このように、過去形を使うことで心理的な距離を作り、より柔らかく丁寧な印象を与えることができます。
仮定法過去
仮定法過去では、現在の事実と反対のことを述べる際に過去形を使います。
実際には過去のことを話しているわけではありません👀
- If I had more money, I would buy a new car.(もっとお金があれば、新車を買うのですが)
※実際にはお金がない現在の状況 - If she were here, she would be happy.(彼女がここにいたら、幸せだろうに)
※実際には彼女はここにいない - I wish I knew the answer.(答えを知っていればなあ)
※実際には知らない
仮定法については、今は「過去形が使われている」ということだけ理解しておけば十分です。
時制の一致
主節の動詞が過去形の場合、従属節の動詞も過去形にする必要があります。
これを「時制の一致」といいます。
- He said (that) he was tired.(彼は疲れていると言いました)
※He is tired. → 主節が過去なので従属節も過去に - She told me (that) she lived in Tokyo.(彼女は東京に住んでいると私に言いました)
※She lives in Tokyo. → 時制の一致で過去形に - I thought (that) you were busy.(あなたは忙しいと思っていました)
※You are busy. → 時制の一致で過去形に
時制の一致は、報告や伝聞を表す際によく使われる文法事項です。
未来からみた過去
物語や計画を語る際、未来の時点から見た過去を表現するために過去形を使うことがあります。
- Tomorrow was going to be a big day.(翌日は重要な日になる予定でした)
- He didn't know that his life was about to change.(彼は自分の人生が変わろうとしているとは知りませんでした)
このように、単純過去形は基本的な用法を超えて、様々な場面で使われています。
これらの応用的な使い方も、徐々に理解していくことで、より豊かな英語表現が可能になります🔥
単純過去 VS 現在完了:違いを理解しよう
英語学習者が最も混乱しやすいのが、単純過去形と現在完了形の使い分けです。
この2つの時制の違いをしっかり理解しておきましょう🎯
単純過去と現在完了の意味の違い
単純過去形は、過去の一点に焦点を当てた時制です。
「いつ」という時点が明確で、現在とは切り離された過去の出来事を表します。
一方、現在完了形(have/has + 過去分詞)は、過去の出来事が現在に何らかの関連性や影響を持っている場合に使います。
「いつ」よりも「経験」「完了」「継続」「結果」といった意味が重要になります。
この違いは、英語文法における重要なポイントです。
単純過去形の例:
- I went to Tokyo last year.(私は去年東京に行きました)
※去年という明確な過去の時点 - She watched that movie yesterday.(彼女は昨日その映画を見ました)
※昨日という過去の一点 - They lived in Osaka when they were young.(彼らは若い頃大阪に住んでいました)
※若い頃という過去の期間
現在完了形の例:
- I have been to Tokyo.(私は東京に行ったことがあります)
※経験を表す、いつかは重要でない - She has already watched that movie.(彼女はすでにその映画を見ました)
※完了を表す、現在の状況と関連 - They have lived in Osaka for 10 years.(彼らは大阪に10年間住んでいます)
※継続を表す、現在も住んでいる
単純過去と現在完了の使い分け方法と例
単純過去と現在完了を使い分けるポイントとして、注目すべきキーワードがいくつかあります。
ここでは、よく使われる表現や使い方の例を紹介します💡
単純過去形でよく使われる表現:
- yesterday(昨日)
- last week/month/year(先週/先月/去年)
- 〜 ago(〜前)
- when(いつ)
- in 2020(2020年に)
- on Monday(月曜日に)
これらは具体的な過去の時点を示す単語や表現のため、単純過去形と一緒に使います。
現在完了形でよく使われる表現:
- ever(今までに)
- never(一度も〜ない)
- already(すでに)
- yet(まだ、もう)
- just(ちょうど〜したところ)
- recently(最近)
- so far(今までのところ)
- since(〜以来)
- for(〜の間)
これらは過去から現在への継続や、現在との関連性を示すため、現在完了形と一緒に使います。
具体的な場合による使い分けの例を見てみましょう。
時点が明確な場合は単純過去形:
- I read that book last week.(私は先週その本を読みました)
- He graduated in 2022.(彼は2022年に卒業しました)
時点が不明確または重要でない場合は現在完了形:
- I have read that book.(私はその本を読んだことがあります)
- He has graduated.(彼は卒業しました)
継続している状況の場合は現在完了形:
- I have lived here for 5 years.(私はここに5年間住んでいます)
※現在も住んでいる
終わった状況の場合は単純過去形:
- I lived there for 5 years.(私はそこに5年間住んでいました)
※もう住んでいない
文法的には、同じ文の中でyesterdayやlast weekなどの具体的な過去を示す表現と、現在完了形を一緒に使うことはできません🙅♀️
- 正:I went to Tokyo yesterday.(単純過去形)
- 誤:I have gone to Tokyo yesterday.
- 正:I have been to Tokyo.(現在完了形)
- 正:I went to Tokyo last year.(単純過去形)
この違いを理解し、状況に応じて適切に使い分けることが、英語の時制をマスターする上で非常に重要です。
単純過去形の発音のコツ
規則動詞の過去形語尾「ed」の発音は、実は3つのパターンがあります。
正しい発音を身につけることで、より自然な英語が話せるようになります🗣️
edの3つの発音パターン:
/t/の音で発音する場合:
語尾が無声音(/p/, /k/, /f/, /s/, /ʃ/, /tʃ/など)で終わる動詞の場合、edは/t/と発音します。
- walked /wɔːkt/(歩いた)
- stopped /stɑpt/(止まった)
- watched /wɑtʃt/(見た)
- helped /helpt/(助けた)
- kissed /kɪst/(キスした)
- washed /wɑʃt/(洗った)
/d/の音で発音する場合:
語尾が有声音(/b/, /g/, /v/, /z/, /ʒ/, /dʒ/, /m/, /n/, /ŋ/, /l/, /r/など)や母音で終わる動詞の場合、edは/d/と発音します。
- played /pleɪd/(遊んだ)
- lived /lɪvd/(住んでいた)
- called /kɔːld/(電話した)
- cleaned /kliːnd/(掃除した)
- opened /oʊpənd/(開けた)
- answered /ænsərd/(答えた)
/ɪd/または/əd/の音で発音する場合:
語尾が/t/または/d/の音で終わる動詞の場合、edは/ɪd/または/əd/と発音します。
これだけが「エド」のような音になります。
- wanted /wɑntɪd/(欲しかった)
- needed /niːdɪd/(必要だった)
- started /stɑrtɪd/(始めた)
- decided /dɪsaɪdɪd/(決めた)
- ended /endɪd/(終わった)
- visited /vɪzɪtɪd/(訪れた)
実際の英語での発音練習:
これらの発音の違いを意識しながら、実際に声に出して練習することが重要です🗣️
最初は1つひとつの単語をゆっくりと発音し、慣れてきたら文章の中で自然に発音できるように練習しましょう。
- I walked to school and talked with my friend. (/t/の音の練習)
- She played the piano and cleaned her room. (/d/の音の練習)
- We wanted to visit the museum and started early. (/ɪd/の音の練習)
ネイティブスピーカーの音声を聞いて真似することも、正しい発音を身につける効果的な方法です。
映画やドラマ、ポッドキャストなどで過去形の動詞がどのように発音されているか注意して聞いてみましょう📺✨
English learningの際には、発音練習も重要な要素です。
発音のパターンを理解していれば、初めて見る規則動詞の過去形でも正しく発音できるようになります💯
よくある間違いと注意点
単純過去形を使う際に、学習者がよく間違えるポイントをまとめました。
これらに注意することで、より正確な英語が使えるようになります 💡
否定文・疑問文での原形の使用:
最も多い間違いは、否定文や疑問文で動詞を過去形のままにしてしまうことです。
- 誤:She didn't went to school.
- 正:She didn't go to school.(彼女は学校に行きませんでした)
- 誤:Did you saw the movie?
- 正:Did you see the movie?(あなたはその映画を見ましたか?)
didやdidn'tが既に過去を示しているため、後ろの動詞は必ず原形にする必要があります。
これは絶対に覚えておきましょう。
不規則動詞の混同:
不規則動詞に「ed」を付けてしまう、または規則動詞を間違った形に変えてしまうミスもよくあります。
- 誤:I goed to the park.
- 正:I went to the park.(私は公園に行きました)
- 誤:She bringed the book.
- 正:She brought the book.(彼女は本を持ってきました)
- 誤:He buyed a new car.
- 正:He bought a new car.(彼は新車を買いました)
不規則動詞は地道に覚えていくしかありません。
よく使う動詞から優先的に覚えましょう🔥
be動詞の過去形の使い分け:
was と were の使い分けを間違えることもよくあります。
- 誤:You was tired.
- 正:You were tired.(あなたは疲れていました)
- 誤:They was at home.
- 正:They were at home.(彼らは家にいました)
主語が単数か複数かで判断するのではなく、主語によって決まるパターンを覚えることが重要です。
これは英語文法の基本ルールです💫
時制の一致が必要な場合:
間接話法などで時制の一致を忘れてしまうミスもあります。
- 誤:He said that he is tired.
- 正:He said that he was tired.(彼は疲れていると言いました)
- 誤:She told me that she lives in Tokyo.
- 正:She told me that she lived in Tokyo.(彼女は東京に住んでいると私に言いました)
主節の動詞が過去形の場合、従属節の動詞も過去形にする必要があります。
二重過去形:
didを使った否定文や疑問文で、さらに動詞を過去形にしてしまう間違いです。
- 誤:Did she went home?
- 正:Did she go home?(彼女は家に帰りましたか?)
- 誤:I didn't saw him.
- 正:I didn't see him.(私は彼に会いませんでした)
これらの間違いは、理解していても実際に使う際にやってしまいがちです🫠
たくさん練習して、正しい形を体に染み込ませることが大切です。
一般的な英語学習において、これらのミスを避けることが上達への近道です🚀
練習問題で単純過去形をマスターしよう
ここまで学んだ内容を、実際の練習問題で確認してみましょう。
各セクションに挑戦して、単純過去形の理解を深めてください📝
練習1:動詞を過去形に変える
次の動詞を過去形に変えてください。
- play →
- go →
- study →
- eat →
- stop →
- live →
- watch →
- have →
- cry →
- see →
練習2:否定文・疑問文に書き換える
次の文を否定文と疑問文に書き換えてください。
- She walked to school.
否定文:
疑問文: - They were at home.
否定文:
疑問文: - He played soccer yesterday.
否定文:
疑問文: - I was tired.
否定文:
疑問文: - We watched a movie last night.
否定文:
疑問文:
練習3:日本語を英語に訳す
次の日本語を英語に訳してください。
- 私は昨日図書館に行きました。
- 彼女は先週東京を訪れました。
- 彼らは学生でした。
- あなたは昨日忙しかったですか?
- 私は朝食を食べませんでした。
- 彼は何を買いましたか?
- 私たちは去年ここに住んでいました。
- 彼女は幸せではありませんでした。
練習4:会話文を完成させる
括弧内の動詞を適切な形に変えて、会話を完成させてください。
A: What (do) you do last weekend?
B: I (go) to the beach with my friends. We (swim) and (play) volleyball. It (be) really fun! What about you?
A: I (stay) at home. I (watch) some movies and (read) a book.
B: (be) you alone?
A: No, my brother (be) with me. We (have) a great time together.
解答と解説
練習1の解答:
- play → played
- go → went
- study → studied
- eat → ate
- stop → stopped
- live → lived
- watch → watched
- have → had
- cry → cried
- see → saw
解説:1, 6, 7は規則動詞で「ed」を付けます。
6は語尾がeなので「d」だけを付けます。
3は「子音字+y」なので、yをiに変えて「ed」を付けます。
5は「短母音+子音字」なので、最後の子音を重ねて「ed」を付けます。
2, 4, 8, 10は不規則動詞で独自の変化をします。
練習2の解答:
- 否定文:She didn't walk to school.
疑問文:Did she walk to school? - 否定文:They weren't (were not) at home.
疑問文:Were they at home? - 否定文:He didn't play soccer yesterday.
疑問文:Did he play soccer yesterday? - 否定文:I wasn't (was not) tired.
疑問文:Were you tired? - 否定文:We didn't watch a movie last night.
疑問文:Did you watch a movie last night?
解説:
一般動詞の否定文は「didn't + 動詞の原形」、疑問文は「Did + 主語 + 動詞の原形」です。
be動詞の否定文は「was/were + not」、疑問文は「Was/Were + 主語」です。
これは英語の基本的な文法ルールです。
練習3の解答:
- I went to the library yesterday.
- She visited Tokyo last week.
- They were students.
- Were you busy yesterday?
- I didn't eat breakfast.
- What did he buy?
- We lived here last year.
- She wasn't (was not) happy.
解説:
過去の時点を示す表現(yesterday, last weekなど)と一緒に単純過去形を使います。
疑問文では語順に注意しましょう👀
これらは過去の出来事を表す基本的な例文です。
練習4の解答:
A: What did you do last weekend?
B: I went to the beach with my friends. We swam and played volleyball. It was really fun! What about you?
A: I stayed at home. I watched some movies and read a book.
B: Were you alone?
A: No, my brother was with me. We had a great time together.
解説:過去形の文では、肯定文は過去形を使い、否定文や疑問文では「did/didn't + 動詞の原形」を使います。
swimの過去形はswamという不規則変化に注意しましょう⚠️
これらの練習問題を通じて、単純過去形の使い方をより深く理解できたでしょうか。
間違えた問題があれば、該当する箇所を復習して、正しい形を身につけましょう🌺
英語の過去形をもっと自然に使えるようになるには?
過去形の文法ルールを知ることも大切ですが、it was / they were / did you…? / I went…といったフレーズを、実際の会話の中で何度も聞いて使ってみることがいちばんの近道です。
たとえば “I played soccer yesterday.” や “She was busy last week.” のような、日常でよく使う文を何度も口に出して練習してみましょう。
そのうち自然と、どの動詞をどう活用すればいいかが「感覚でわかる」ようになります⚡️
Migakuを活用すれば、be動詞 / 一般動詞 / 不規則動詞の過去形や、did / didn’t / was / wereを使った会話練習を、豊富な音声と例文を通して身につけられます🎧📗
英語を「勉強する」だけでなく、「使える英語」として体に染み込ませていきましょう!
まとめ:英語の過去形を自然に使えるようになろう
この記事では、英語の単純過去形について、その意味・作り方・使い方・文法ルール・不規則動詞まで幅広く解説しました。
過去形は、英語の時制の中で最も基本的で、「過去の出来事を正確に伝える」ための第一歩です。
まずは be動詞(was / were) と 一般動詞のed変化、そして 不規則動詞の活用 に慣れることから始めましょう🚀
毎日少しずつ「昨日のこと」「先週のこと」を英語で話す練習をすると、自然に使えるようになります。🌟
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
Keep practicing, and have fun learning English!