英語で「ガッツ」の意味は?英単語「Guts」の意味や使い方、表現を解説
最終更新日: 2025年11月4日

英語学習や洋画鑑賞をしていて、「gut / guts」という言葉を耳にした人は少なくないはず。
日本語でも「ガッツがある」「ガッツポーズ」などの言葉をよく耳にしますよね。
そんな中で、「英語の“guts”は日本語と同じように『根性』や『度胸』を意味するの?」と疑問を感じた人も多いのではないでしょうか。
実は、この「ガッツ」という言葉には、英語との深いつながりがあるんです💡
この記事では、“guts”の意味や使い方、英語での表現の幅を一覧でまとめながら、日本語との違いも考えていきます。
英語の「guts」とは?
英語の“guts”とは、いったい何を意味するのでしょうか。
ここでは、意味や語源について解説します。
gutsの意味と使い方
英語の gut は、本来「腹」や「内臓」、「はらわた」を表す言葉です。
複数形の guts になると、「勇気」「根性」「度胸」といった意味に変化します。
それでは、なぜ「腹」や「内臓」、「はらわた」から「勇気」「根性」「度胸」といった意味に変化したのでしょうか。
以下で、“guts”」の語源について解説します。
gutsの語源
“guts”の意味の変化は、「腹の中に力を秘めている=勇気がある」というイメージから生まれた英語の発想。
日本語の「腹をくくる」や「腹が据わる」にも通じる考え方ですね💡
たとえば:
- gut(単数)=内臓、腸、腹
- guts(複数)=勇気、根性、度胸
つまり、gut は体の一部を指すのに対し、guts は「心の強さ」を表す言葉になったわけです。
日本語の「ガッツ」は、この “guts” がそのままカタカナ化されたものです。
💡 Tips 💡
ちなみに「ガッツポーズ」は英語話者には通じにくい和製英語です⚠️英語では “victory pose” と言います。
gutsの読み方
それでは、実際に“guts”は英語でどのように発音するのでしょうか。
以下で、「gut(単数形)」と「guts(複数形)」の読み方を表にまとめました。
英語 | カタカナ読み | 発音記号 |
|---|---|---|
Gut | ガット | /ɡʌt/ |
Guts | ガッツ | /ɡʌts/ |
gut(動詞)の意味とニュアンス
他にも、“gut”は動詞としても使えます。
動詞の“gut”の意味は、主に以下の3つです。
意味 | ニュアンス |
|---|---|
内臓を取り除く | 料理や動物の処理などで「中身を取り出す」動作を表す。 |
内部から破壊する | 火災や爆発などで「中を空っぽにする」「内部を壊す」という物理的な意味。 |
効果を台無しにする/骨抜きにする | 「計画や制度の中身を奪って無力化する」という比喩的な使い方。 |
gut(動詞)の使い方
それでは“gut”を動詞として使う場合、一体どのように表現すればよいのでしょうか。
以下に、例文をまとめました。
例文:
- 英:The fish was gutted and cleaned.
- 日:その魚は内臓を取り除いてきれいにされた。
- 英:The building was gutted by fire.
- 日:その建物は火事で内部が焼け落ちた。
- 英:The new law gutted the original plan.
- 日:新しい法律が当初の計画を骨抜きにした。
英語の「guts」を使った表現一覧
英語では “guts” を使った表現がとても多く、辞書で調べてもさまざまな意味が出てきます。
ここでは、英語学習でもよく出る代表的な6つの使い方を紹介します✨
It takes guts to 〜(〜するには勇気がいる)
- 英:It takes guts to speak in front of a big crowd.
- 日:大勢の前で話すには勇気がいります。
大事なプレゼンなど、「緊張するけど挑戦する」場面でよく使われる表現です。
Have the guts to 〜(〜する度胸がある)
- She has the guts to quit her job and start her own business.
- 彼女は仕事を辞めて起業する度胸があります。
「勇気ある行動を取る」「思い切って挑戦する」といったニュアンスです。
I don’t have the guts.(そんな勇気ない)
- 英:I wanted to ask him out, but I didn’t have the guts.
- 日:彼をデートに誘いたかったけど、勇気が出ませんでした。
臆病な気持ちやためらいを表す言葉として、ネイティブもよく使います😳
Spill your guts(本音を打ち明ける)
- 英:He finally spilled his guts about what happened.
- 日:彼はついに本当のことを話しました。
この表現は「心の中(腹の中)をさらけ出す」という比喩です。
英語でも「腹を割って話す」という感覚があるんですね。
A gut feeling(直感・勘)
- 英:I had a gut feeling that something was wrong.
- 日:何かおかしいという直感がありました。
理屈よりも「腹で感じる」感覚。
英語らしい考え方で、“gut” の身体的な意味と心理的な意味が重なっています。
I hate your guts!(あんたなんか大嫌い!)
直訳すると「あなたの内臓が嫌い!」ですが、つまり「心の底から嫌い」という強い表現。
少し感情的な場面で使われる英語です😅
「gut」と「guts」の違いまとめ
単語 | 日本語の意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|
gut | 内臓・腹・腸 | a gut feeling(直感) |
guts | 勇気・根性・度胸 | It takes guts to…(〜するには勇気がいる) |
英語の辞書で調べると、gut は体の中の部分を指し、guts は「精神的な強さ」「やる気」「根性」といった抽象的な意味で使われます。
単数と複数の違いがそのまま意味の違いになるのが面白いですよね。
「ガッツ」=日本語化した英語の一例
「ガッツがある!」という表現は、日本語でも「勇気」や「度胸」を褒める言葉として定着しています。
英語で言うなら “He has guts!” や “She’s got guts!” のように言います。
ただし、英語の “guts” は場面によってニュアンスが違うため、使い方には注意が必要です。
たとえばビジネスの場面では “courage” の方がフォーマルに聞こえることもあります。
💡 ポイント 💡
“ガッツ” は日本語に馴染みすぎて本来の英語の意味が薄れていることもあるので、辞書で調べたり、検索して例文をチェックするのもおすすめです🔍
英語の「guts」をもっと自然に使いこなそう
映画やドラマ、日常会話を聞いていると、“It takes guts.” や “Trust your gut.” といった英語表現をよく耳にします。
最初は「なんとなく意味はわかるけど、自分では使えない…」と感じるかもしれません。
でも、英語のコンテンツに触れる時間が増えるほど、こうしたフレーズが自然と耳になじんでいきます。
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まとめ|「guts」をもって英語学習に挑もう!
「guts」は本来「内臓」や「腹」を意味する英語ですが、そこから「勇気」「根性」「度胸」といった前向きな気持ちを表す言葉へと変化しました。
つまり、「ガッツがある!」という日本語表現は、まさに英語の “guts” の精神なんです💪
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
Have fun learning! 英語学習にも “guts” をもって挑もう✨