英語の「所有格」まとめ!「~'s」「of」の使い方、意味、形、所有代名詞との違いを解説
最終更新日: 2025年11月3日

英語の所有格は、日本人の英語学習者がつまずきやすい文法のポイントのひとつです。
日本語なら「〜の」の一言で済むにも関わらず、英語では's/s'、of、my/his/herと3種類もの方があります。
- 「いつどれを使えばいいの?」
- 「『's』と『of』の違いがわからない」
- 「『's』と『s'』の使い分けを知りたい」
など、疑問を抱えている人も多いはず。
所有格には例外もたくさんありますが、この記事を読めば大丈夫🙆♀️
この記事では、所有格の基本から応用まで、全部わかりやすく解説します。
英語学習に役立つ情報として、実際に使える知識を身につけていきましょう!
「〜の」を表す英文法「所有格」とは?
英語の「所有格」とは、簡単にいえば「〜の」を表す英文法です🛍️
英語では、この「〜の」を表現する方法が複数あり、それぞれ使い方が違います。
日本語では「私の本」「ジョンの本」「本の表紙」と、全部「の」ひとつで表現できますよね💡
でも英語では、場合によって形が変わるんです。
以下の例を見てみましょう:
- 英:This is my book.
- 日:これは私の本です。
- 英:This is John's book.
- 日:これはジョンの本です。
- 英:This is the cover of the book.
- 日:これは本の表紙です。
同じ「〜の」という意味なのに、my、John's、ofと、それぞれ違う形を使っています。
これが英語の所有格の特徴です💫
所有格には大きく分けて3種類の表し方があります:
- 人称代名詞の所有格(my, your, his, herなど)
- 名詞の所有格('s / s')
- ofを用いた表現
英語の所有格は、状況に応じて正しい形を選び、上手に使い分ける必要があります。
この3種類については、以下で詳しく解説します。
所有格の3つの表し方
ここでは、所有格の3つの表し方についてわかりやすく解説します。
1. 人称代名詞の所有格(my, your, his, herなど)
まず、人称代名詞とは、I、you、he、sheなど、人を示す代名詞のことです。これらの代名詞には、文中での役割によって形が変わります。
中学校で「アイ・マイ・ミー」って覚えたのを思い出しますか?
あれが正に「人称代名詞」です。
人称代名詞には「主格」「所有格」「目的格」の3つの格があります。
一覧表で確認してみましょう:
主格(〜が) | 所有格(〜の) | 目的格(〜を/に) | 所有代名詞(〜のもの) |
|---|---|---|---|
I | my | me | mine |
you | your | you | yours |
he | his | him | his |
she | her | her | hers |
it | its | it | - |
we | our | us | ours |
you | your | you | yours |
they | their | them | theirs |
所有格は、必ず名詞の前に置きます。これが基本の語順ルールです。
正しい例
- 英:This is my pen.
- 日:これは私のペンです。
- 英:Is this your car?
- 日:これはあなたの車ですか?
- 英:Her name is Emily.
- 日:彼女の名前はエミリーです。
間違った例
- This is pen my. ❌
- Is this car your? ❌
また、所有格と冠詞のtheは一緒に使えない点もポイントです。
- the my book ❌
- my book ✅
- the book ✅
所有格自体が「特定のもの」を示す働きを持っているので、theは不要です。
ここは間違えやすいポイントでもあるので、注意してください📝
例文:
- 英:My brother lives in Tokyo.
- 日:私の兄は東京に住んでいます。
- 英:Your idea is interesting.
- 日:あなたのアイデアは面白いです。
- 英:His dog is very cute.
- 日:彼の犬はとても可愛いです。
- 英:Our house is near the station.
- 日:私たちの家は駅の近くです。
- 英:Their children go to this school.
- 日:彼らの子供たちはこの学校に通っています。
2. 名詞の所有格('s / s')
人名や物の名前に「's」を付けて、所有の関係を表すこともできます。
これが名詞の所有格です。
基本的な形の作り方は、以下のとおりです:
単数の名詞
- John → John's
- my friend → my friend's
- the cat → the cat's
複数の名詞(sで終わる)
- students → students'
- my friends → my friends'
- the cats → the cats'
複数の名詞(sで終わらない)
- children → children's
- people → people's
- men → men's
sで終わる単数の名詞(少し特殊)
- James → James's または James'
- Charles → Charles's または Charles'
sで終わる単数の名詞の場合、「's」を付けるか「'」だけにするか、両方OKです。発音しやすい方を選んでください。
例文:
- 英:This is Tom's bike.
- 日:これはトムの自転車です。
- 英:My friend's house is big.
- 日:私の友達の家は大きいです。
- 英:The students' classroom is on the second floor.
- 日:生徒たちの教室は2階にあります。
- 英:The children's toys are everywhere.
- 日:子供たちのおもちゃがあちこちにあります。
- 英:James's car is red.
- 日:ジェームズの車は赤いです。
💡 ポイント 💡
複数形の所有格は、アポストロフィの位置に注意してください。sの後に「'」だけを付けます。これを間違えると、単数なのか複数なのか分からなくなってしまうので注意です⚠️
- my friend's house(1人の友達の家)
- my friends' house(複数の友達の家)
3. ofを使った表現
3つ目の方法は、ofを用いた表現です。「A of B」の形で、「BのA」という意味を表します。
基本的な例:
- the door of the house(家のドア)
- the capital of Japan(日本の首都)
- the title of the book(本のタイトル)
- the end of the story(物語の終わり)
ofを使う表現は、特に無生物(物や概念)について話すときに多く使われます。
この使い分けについては、次のセクションで詳しく説明しますね。
特殊な表現として、「a friend of mine」のような二重所有格というのもあります:
- a friend of mine(私の友達の1人)
- a book of his(彼の本の1冊)
- that idea of yours(あなたのそのアイデア)
これは「所有代名詞 + of」の形で、「〜の中の1つ」というニュアンスを表現します。
日常会話でもよく使う形なので、覚えておくと便利です。
's と of の使い方と使い分け
さて、ここからが本題です🔥
英語学習者が最も悩むポイント、「's」と「of」の使い分けについて詳しく説明します。
基本ルールがあるものの、例外もたくさんあります。
まずは基本ルールから押さえて、勉強していきましょう。
基本ルール:生物には's、無生物にはof
基本的な的なルールはシンプルです:
- 人や動物(生物) → 「's」を使う
- 物や概念(無生物) → 「of」を使う
正しい使い方の例:
生物に「's」:
- my father's car(父の車)✅
- the dog's tail(犬のしっぽ)✅
- Tom's brother(トムの兄弟)✅
- the cat's eyes(猫の目)✅
無生物に「of」:
- the door of the house(家のドア)✅
- the title of the book(本のタイトル)✅
- the color of the sky(空の色)✅
- the end of the movie(映画の終わり)✅
間違った使い方の例:
- the house's door ❌(ofを使うべき)
- the book's title ❌(ofを使うべき)
- the sky's color ❌(ofを使うべき)
このルールを覚えておけば、基本的には大丈夫です🙆♀️
しかし、いつも例外があるのが英語の文法…🫠
例外がたくさん:'s を使える無生物
実は、無生物でも「's」を使えるケースがたくさんあるんです😅
でも、これらをマスターしてしまえば大丈夫!💪ここでは、主な例外を見ていきましょう。
1. 国・都市・組織
国や都市、組織は無生物ですが、「's」を使うことができます:
- Japan's economy(日本の経済)
- Tokyo's population(東京の人口)
- the company's policy(会社の方針)
- America's history(アメリカの歴史)
- the university's reputation(大学の評判)
これらは、人々の集まりとして捉えられるため、「's」が使えます。
2. 時間表現
時間に関する表現では、「's」がよく使われます。
- today's meeting(今日の会議)
- yesterday's news(昨日のニュース)
- tomorrow's weather(明日の天気)
- a week's vacation(一週間の休暇)
- an hour's drive(1時間のドライブ)
- this month's report(今月のレポート)
- next year's plan(来年の計画)
時間表現は頻繁に出てくる単語なので、しっかり覚えておきましょう。
3. 天体
太陽、月、地球など、天体にも「's」を使います。
- the earth's surface(地球の表面)
- the sun's light(太陽の光)
- the moon's orbit(月の軌道)
天体は常に動いているので、まるで生きているかのように扱われるんですね🌝
4. 乗り物
車や船などの乗り物も、「's」を使うことがあります。
- the car's engine(車のエンジン)
- the ship's crew(船の乗組員)
- the plane's wings(飛行機の翼)
正直、この辺はネイティブも感覚で使い分けてる部分が大きいです。
基本ルールを覚えたうえで、たくさん英語に触れて慣れていくことが1番の近道になります💫
両方使えるケースもある
国や組織については、「's」と「of」の両方が使えることが多いです。
ただし、ニュアンスが少し違います。
- Japan's prime minister(日本の首相)
- the prime minister of Japan(日本の首相)
「Japan's」の方が、「国として」という意味が強調されます。
一方、「of Japan」はより客観的で、フォーマルな響きがあります。
他の例:
- the school's policy = the policy of the school(学校の方針)
- China's capital = the capital of China(中国の首都)
- the team's victory = the victory of the team(チームの勝利)
どちらも正しいので、文脈や好みで選んでOKです🙆♀️
ただし、長い説明が入る場合は「of」の方が自然になることが多いです。
- the policy of the school we visited last year(去年訪れた学校の方針)
このような長い表現では、「's」よりも「of」の方が読みやすくなります。
英語の所有格が表す8つの意味
「所有格」という名前ですが、実は「所有」だけを表すわけじゃないんです🤫
これを知らないと、英語の所有格を正しく理解できません。
所有格には、実に8種類もの異なる意味があります。
1. 所有・所属
これが一番基本的な意味です。
実際に何かを持っている、または所属している関係を表します。
所有の例:
- my car(私の車)← 実際に私が所有している
- his house(彼の家)
- her laptop(彼女のノートパソコン)
所属の例:
- my friend(私の友達)← 所有ではなく、関係性としての「所属」
- our team(私たちのチーム)
- his family(彼の家族)
友達を「所有」するわけではないのに、「my friend」と所有格を使っています。
これは関係性を表しているからです 🤝
2. 関係性
人と人の関係を表すのも、所有格の重要な役割です。
- John's teacher(ジョンの先生)
- my mother(私の母)
- her husband(彼女の夫)
- Tom's boss(トムの上司)
- the president's advisor(大統領の顧問)
これらは全て、人と人のつながりを示しています。
3. 作者・起源
誰が作った、誰が考えたかを表すときも所有格を使います。
- Einstein's theory(アインシュタインの理論)← アインシュタインが考案した
- Shakespeare's plays(シェイクスピアの戯曲)
- Picasso's paintings(ピカソの絵画)
- Mozart's music(モーツァルトの音楽)
- Steve Jobs's vision(スティーブ・ジョブズのビジョン)
作品と作者の関係を示すときに使います。
4. 時間
前述のとおり、時間に関する表現も所有格で表します。
- today's meeting(今日の会議)
- yesterday's game(昨日の試合)
- this week's schedule(今週のスケジュール)
- last month's sales(先月の売上)
- tonight's dinner(今夜の夕食)
時間表現は日常会話で頻繁に使うので、しっかり覚えておきましょう。
5. 種類・用途
「〜用の」「〜向けの」という種類を表す意味でも所有格を使います。
- women's clothing(女性用の服)
- children's books(子供向けの本)
- men's shoes(男性用の靴)
- a doctor's bag(医者のかばん)
- a student's discount(学生割引)
これは「その種類のもの」「その用途のもの」という意味です。
6. 部分
全体の一部を表すときにも使います。
- the earth's surface(地球の表面)
- the car's engine(車のエンジン)
- the tree's branches(木の枝)
- the building's roof(建物の屋根)
- the body's organs(体の器官)
「全体の中の一部」という関係を示しています。
7. 主格関係
これは少し難しいのんですが、所有格が「主語」的な役割を持つ場合があります。
- the student's arrival(学生の到着)
= The student arrives.(学生が到着する)← 主語として機能 - the team's victory(チームの勝利)
= The team won.(チームが勝った)
所有格の部分を主語として読み替えられる関係です。
文法的には難しいので、「こういうパターンもあるんだな」くらいで大丈夫です 👍
8. 目的格関係
逆に、所有格が「目的語」的な役割を持つ場合もあります。
- the city's destruction(都市の破壊)
= (Someone) destroys the city.(誰かが都市を破壊する)← 目的語として機能 - the problem's solution(問題の解決)
= (Someone) solves the problem.(誰かが問題を解決する)
この場合、所有格の部分が目的語として読み替えられます。
7と8は高度な内容なので、今は「そういう使い方もあるんだ」程度の理解でOKです🙆♀️
基本的には1〜6の意味を押さえておけば、日常の会話では十分です。
混同しやすい所有格 vs. 所有代名詞の違い
所有格の「my」と所有代名詞の「mine」は、どちらも「私の」って訳せるのに、一体何が違うのでしょうか?
ここで、日本人学習者が最も混乱するポイントを説明します。
決定的な違い:名詞と一緒か、単独か
実は、所有格と所有代名詞の違いは明確です。
所有格(my, your, his, her, our, their)
所有格の特徴は、以下のとおりです👇
- 必ず名詞と一緒に使う形
- 「〜の」と訳す
- 形容詞的な働き
- 例:my book、your pen、his car
所有代名詞(mine, yours, his, hers, ours, theirs)
所有代名詞の特徴は、以下のとおりです👇
- 単独で使う(名詞なしで使える)
- 「〜のもの」と訳す
- 名詞の代わりとして機能
- 例:This book is mine.、Is this yours?、That's his.
所有格と所有代名詞の比較表
人称 | 所有格 | 例文 | 所有代名詞 | 例文 |
|---|---|---|---|---|
私 | my | my book | mine | This is mine. |
あなた | your | your pen | yours | Is this yours? |
彼 | his | his car | his | That's his. |
彼女 | her | her bag | hers | This bag is hers. |
私たち | our | our house | ours | The house is ours. |
あなたたち | your | your idea | yours | The idea is yours. |
彼ら | their | their dog | theirs | The dog is theirs. |
💡 ポイント 💡
hisは所有格も所有代名詞も同じ形ですが、使い方は違うので注意🙅♀️
- his book(所有格+名詞)
- This is his.(所有代名詞、単独で使用)
また、itには所有代名詞がありません。itsは所有格だけです 📌
実際の使い分け例
所有代名詞は、「所有格+名詞」を一語にまとめたものだと考えると分かりやすいです。
置き換えパターンを見てみましょう:
パターン1:
- This is my book.(これは私の本です)
→ This book is mine.(この本は私のものです)
パターン2:
- Is this your pen?(これはあなたのペンですか?)
→ Is this pen yours?(このペンはあなたのものですか?)
パターン3:
- That is her bag.(あれは彼女のバッグです)
→ That bag is hers.(あのバッグは彼女のものです)
会話の例を見てみましょう:
- A: Whose jacket is this?(これは誰のジャケットですか?)
- B: It's mine.(私のです)← 所有代名詞
- A: Is this your umbrella?(これはあなたの傘ですか?)
- B: No, it's not mine. It's Tom's.(いいえ、私のではありません。トムのです)
所有代名詞を使うと、同じ名詞を繰り返さなくて済むので、会話がスムーズになります。
これが所有代名詞の主な役割です。
間違いやすい例
- This is mine book. ❌(mineの後に名詞は置けない)
- This is my. ❌(myは単独で使えない)
- This is my book. ✅
- This book is mine. ✅
この違いを理解しておくと便利です💡
日本人がよく間違えるポイント5選
実際の英語学習で、日本人がよくつまずくポイントをまとめました。
逆にいうと、これさえおさえておけば問題なしです🙆♀️
1. its と it's を混同する
よくある間違いの1つがこちら💁♀️
発音は全く同じなので、書くときに注意が必要です。
間違った例
- It's engine is broken. ❌
- The dog wagged it's tail. ❌
正しい例
- Its engine is broken. ✅(そのエンジンは壊れています)
- The dog wagged its tail. ✅(犬はしっぽを振りました)
- It's broken. ✅(それは壊れています = It is broken)
- It's a nice day. ✅(良い天気ですね = It is a nice day)
覚え方
- its = 所有格(〜の)← アポストロフィなし
- it's = It is または It has の省略形 ← アポストロフィあり
混乱したら、「It is」や「It has」に置き換えられるかどうか試してみてください。
置き換えられたら「it's」、置き換えられなかったら「its」です😊
2. theと所有格を一緒に使う
これも非常に多い間違いです。
間違った例
- the my book ❌
- the his car ❌
- the our house ❌
正しい例
- my book ✅
- his car ✅
- our house ✅
または:
- the book ✅
- the car ✅
- the house ✅
理由
所有格自体が「特定のもの」を示す働きを持っているため、定冠詞theは不要です。
myと言った時点で、すでに「私の(特定の)」という意味が含まれています。
theか所有格か、どちらか1つを選んでください。両方は使えません。
3. 所有格と所有代名詞を混同する
前のセクションで説明しましたが、これもよくある間違いの1つです。
間違った例
- This is mine book. ❌(mineの後に名詞は置けない)
- This book is my. ❌(myは単独で使えない)
- That pen is your. ❌
- These are ours books. ❌
正しい例
- This is my book. ✅
- This book is mine. ✅
- That pen is yours. ✅
- These books are ours. ✅
ルールを再確認
- 所有格(my, your, his, her, our, their)→ 必ず名詞と一緒
- 所有代名詞(mine, yours, his, hers, ours, theirs)→ 単独で使う
このルールさえ覚えておけば、混同することはなくなりますよ👍
4. 無生物に's を使いすぎる
基本ルール「生物には's、無生物にはof」を覚えていますか?
でも、以下のように、無生物に's を使ってしまう間違いは少なくありません。
間違った例
- the table's leg ❌
- the door's color ❌
- the book's page ❌
- the wall's picture ❌
正しい例
- the leg of the table ✅(テーブルの脚)
- the color of the door ✅(ドアの色)
- the page of the book ✅(本のページ)
- the picture on the wall ✅(壁の絵)
例外
ただし、以下のような例外もあります。
- the car's engine ✅(乗り物はOK)
- today's news ✅(時間表現はOK)
- Japan's economy ✅(国・組織はOK)
基本は「of」を使って、例外として認められているケースでは「's」も使える、と覚えておきましょう。
5. 複数形の所有格を間違える
複数形の所有格、特にアポストロフィの位置を間違える人も少なくありません。
間違った例
- my friends's house ❌
- the students's classroom ❌
- the dogs's toys ❌
正しい例
- my friends' house ✅(友達複数人の家)
- the students' classroom ✅(生徒たちの教室)
- the dogs' toys ✅(犬たちのおもちゃ)
ルール
- 複数形(sで終わる)→ アポストロフィだけを最後につける
- my friend's house(友達一人の家)
- my friends' house(友達複数人の家)
この違いを理解すると、単数か複数かが明確に区別できるようになります。
例外:sで終わらない複数形の場合は、通常通り「's」をつけます:
- the children's room ✅(子供たちの部屋)
- the men's team ✅(男性チーム)
- the people's choice ✅(人々の選択)
これらの5つのポイントをしっかり押さえておけば、所有格に関する間違いはグッと減るはずです💪
実践練習:所有格を使った自然な会話例
最後に、実際の会話の中で所有格がどう使われるか、いくつかのシーンを見てみましょう。
シーン1:持ち物について聞く
A: Is this your bag? (これはあなたのバッグですか?)
B: No, it's not mine. It's Sarah's. (いいえ、私のではありません。サラのです)
A: Oh, I see. Where's yours? (ああ、なるほど。あなたのはどこですか?)
B: Mine is over there, next to the door. (私のはあそこです、ドアの隣に)
ポイント:
- your bag(所有格+名詞)
- mine(所有代名詞、単独で使用)
- Sarah's(名詞の所有格)
- yours(所有代名詞)
自然な英会話の中では、所有格と所有代名詞を使い分けることで、繰り返しを避けています。
シーン2:関係について話す
A: Who's that woman? (あの女性は誰ですか?)
B: She's Tom's sister. (彼女はトムの妹です)
A: Really? I thought she was his girlfriend! (本当?彼のガールフレンドだと思ってました!)
B: No, his girlfriend's name is Emily. (いいえ、彼のガールフレンドの名前はエミリーです)
ポイント:
- Tom's sister(名詞の所有格、関係性を表す)
- his girlfriend(所有格+名詞)
- his girlfriend's name(二重の所有格)
関係性を表すときに所有格がよく使われているのが分かりますね💡
シーン3:時間表現を使う
A: Did you attend today's meeting? (今日の会議に出席しましたか?)
B: No, I missed it. Was it important? (いいえ、欠席しました。重要でしたか?)
A: Yeah, we discussed this month's targets and next year's budget. (ええ、今月の目標と来年の予算について話し合いました)
B: Oh no! Can I see yesterday's minutes? (ああ、困った!昨日の議事録を見せてもらえますか?)
ポイント:
- today's meeting(時間表現の所有格)
- this month's targets(時間表現の所有格)
- next year's budget(時間表現の所有格)
- yesterday's minutes(時間表現の所有格)
ビジネス会話では、時間表現の所有格が頻繁に登場します。
シーン4:物の所有について
A: Whose phone is this? (これは誰の電話ですか?)
B: I think it's my brother's. (兄のだと思います)
A: Are you sure? The background is different from his usual one. (本当?壁紙がいつもの彼のとは違うけど)
B: Oh, you're right. Maybe it's one of my parents' phones. (ああ、その通りですね。もしかしたら両親のどちらかの電話かもしれません)
ポイント:
- Whose(誰の)
- my brother's(兄の)
- his usual one(彼のいつものもの)
- my parents' phones(両親の電話)← 複数形の所有格
所有について尋ねたり答えたりする基本的な会話パターンです。
シーン5:ofを使った表現
A: What do you think of the design of this website? (このウェブサイトのデザインについてどう思いますか?)
B: I like the color scheme, but the layout of the homepage needs improvement. (配色は好きですが、ホームページのレイアウトは改善が必要ですね)
A: I agree. The placement of the buttons is confusing. (同意します。ボタンの配置が分かりにくいです)
ポイント:
- the design of this website(ofを使った表現)
- the layout of the homepage(ofを使った表現)
- the placement of the buttons(ofを使った表現)
無生物の部分について話すときは、ofを使った表現が自然です。
これらの会話例を見ると、所有格が実際にどう使われるか、イメージが湧いてきたのではないでしょうか?💫
英語の所有格をもっと自然に使えるようになるには?
英語では「my」「your」「his」「her」などの所有格は、文を自然にする大切な要素です。
単語の意味を覚えるだけでなく、実際の会話やコンテンツの中でどう使われているかを感じ取ることが、習得への近道です🌿
映画や海外ドラマ、英語のポッドキャストなどを聴いていると、人々が「my friend’s」「our home」「their job」など、日常の中で所有格を自然に使う場面がたくさん登場します。
そうしたリアルな英語に触れるうちに、「これはmyの方が自然だな」「この場面ではofを使うんだ」といった直感が少しずつ身についていきます。
Migakuの英語コースでは、海外ドラマやYouTubeなどを楽しみながら、日常でよく使われる1,500以上の英単語と、「will」や「be going to」などの助動詞・未来表現を効率よく学べます。
ゲーム感覚で学習を進められるので、文法として「知る」から、「感じて使える」英語が自然と身につきますよ🎧✨
まとめ:My, of, your — 所有格で「自分の英語」を育てよう
所有格は「〜の」「自分の」を表す英語の基本ルールであり、名詞との関係を正確に伝えるために欠かせない文法ポイントです。
「’s」「s’」「of」の使い分けや、所有代名詞との違いをしっかり理解しておくことで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
少しずつでいいので、今日から自分の「my world」を英語で話してみよう🌎✨
Good luck — own your English, and make it truly yours🌿