英語の強調構文 it is that の使い方を完全解説【2026年版】
最終更新日: 2026年3月27日

英語の強調構文「It is that」って、最初に見たとき「これ何?」って思いませんでした?文法書を読んでも「強調するための構文です」って書いてあるだけで、実際にどう使うのか、なぜ必要なのかがピンとこない。でも実は、この構文を使いこなせるようになると、英語での表現力が一気に上がります。ネイティブスピーカーが会話や文章で頻繁に使う理由も分かってくるはずです。今回は、強調構文の基本から応用まで、具体例をたっぷり使って解説していきます。
強調構文「It is that」の基本的な意味
強調構文というのは、文の中で特定の部分を強調したいときに使う英語の文法パターンです。基本形は「It is ... that ~」という形になります。
普通の文と比べてみましょう。
Tom bought this book yesterday.
トムは昨日この本を買った。
この文自体に問題はありません。でも、「トムが買った」という主語の部分を強調したいとき、強調構文を使うとこうなります。
It was Tom that bought this book yesterday.
この本を昨日買ったのはトムだった。
日本語でも「〜のは」という形で強調しますよね。英語の強調構文も同じ役割を果たします。「It is」と「that」で強調したい部分を挟むことで、その部分に注目を集めるわけです。
この構文のポイントは、強調したい部分を「It is」と「that」の間に入れること。そして、残りの文の要素を「that」の後ろに続けることです。文法的には少し複雑に見えますが、慣れてしまえば自然に使えるようになります。
強調構文の作り方:ステップバイステップ
強調構文の作り方を、具体的な手順で見ていきましょう。元の文から強調構文に変換するプロセスを理解すれば、自分で作れるようになります。
ステップ1:元の文を用意する
まず、普通の英語の文を用意します。
I met John at the station.
私は駅でジョンに会った。
ステップ2:強調したい部分を決める
この文では、主語の「I」、目的語の「John」、場所を表す「at the station」のどれでも強調できます。今回は「at the station」を強調してみましょう。
ステップ3:「It is ... that」の形に組み立てる
強調したい部分を「It is」と「that」で挟みます。
It was at the station that I met John.
私がジョンに会ったのは駅だった。
動詞の時制に注目してください。元の文が過去形(met)だったので、「It is」も「It was」になります。これは重要なポイントです。元の文の時制に合わせて、強調構文の「be動詞」も変化させる必要があります。
もう1つ例を見てみましょう。
She will visit Paris next month.
彼女は来月パリを訪れる。
目的語の「Paris」を強調すると:
It is Paris that she will visit next month.
彼女が来月訪れるのはパリだ。
未来の文でも、強調構文の基本形は「It is」のままです。「that」以降の部分で未来を表現します。
主語を強調する場合の注意点
主語を強調する場合、少し特別なルールがあります。強調される部分が「人」の場合、「that」の代わりに「who」を使うこともできます。
The teacher explained the grammar.
先生が文法を説明した。
主語「The teacher」を強調すると:
It was the teacher that explained the grammar.
文法を説明したのは先生だった。
または:
It was the teacher who explained the grammar.
文法を説明したのは先生だった。
両方とも正しい英語です。「who」を使う方が、人を強調していることがより明確になります。ただし、「that」を使っても間違いではありません。実際の会話では「that」の方が少し多く使われている印象です。
主語を強調する場合のもう1つのポイントは、「that」以降の動詞の形です。
It is Tom that loves this book.
この本を愛しているのはトムだ。
強調されている「Tom」が三人称単数なので、動詞も「loves」と三人称単数形になります。これは文法的に重要な部分なので、忘れないようにしましょう。
目的語や副詞を強調する強調構文
目的語を強調する場合も、基本的な作り方は同じです。
Tom read this book last week.
トムは先週この本を読んだ。
目的語「this book」を強調すると:
It was this book that Tom read last week.
トムが先週読んだのはこの本だった。
副詞句を強調することもよくあります。時間や場所、理由などを表す副詞句は、強調構文で強調しやすい要素です。
時間を強調する例:
It was last week that Tom read this book.
トムがこの本を読んだのは先週だった。
場所を強調する例:
I bought this book at that store.
私はあの店でこの本を買った。
It was at that store that I bought this book.
私がこの本を買ったのはあの店だった。
理由を強調する例も見てみましょう。
She came here because she wanted to see you.
彼女はあなたに会いたくてここに来た。
It was because she wanted to see you that she came here.
彼女がここに来たのはあなたに会いたかったからだ。
「because」を含む理由の部分全体を、「It is」と「that」で挟みます。これで理由が強調されます。
強調構文と形式主語の違い
ここで、多くの人が混乱するポイントを説明します。「It is ... that」の形は、強調構文だけでなく、形式主語の構文でも使われるんです。
形式主語の例:
It is important that you study English every day.
毎日英語を勉強することが重要だ。
これは強調構文ではありません。形式主語の構文です。見分け方のポイントは、「It is」と「that」の間に来る語句です。
強調構文の場合、「It is」と「that」の間には、文の具体的な要素(主語、目的語、副詞など)が入ります。そして、「It is ... that」の部分を取り除いても、文として成立します。
It was Tom that bought this book.
この本を買ったのはトムだった。
「It was」と「that」を取り除くと:
Tom bought this book.
トムはこの本を買った。
ちゃんと文として成立しますよね。
一方、形式主語の場合は、「It is ... that」を取り除くと文として成立しません。
It is important that you study English every day.
毎日英語を勉強することが重要だ。
「It is」と「that」を取り除くと:
Important you study English every day.
これは文として成立しません。この違いを理解すれば、強調構文かどうかを判断できます。
強調構文で使えない場合
強調構文は便利ですが、すべての文の要素を強調できるわけではありません。動詞そのものは、この形の強調構文では強調できません。
Tom bought this book.
トムはこの本を買った。
動詞「bought」を強調したい場合、「It is ... that」の構文は使えません。代わりに、「do」や「does」、「did」を使った別の強調方法を使います。
Tom did buy this book.
トムは確かにこの本を買った。
「did」を動詞の前に置くことで、動作を強調できます。これは強調構文とは別の文法パターンです。
また、形容詞や副詞も、「It is ... that」の構文では強調しにくいです。これらを強調したい場合は、「very」や「really」などの副詞を使うか、語順を工夫する必要があります。
実際の英語での強調構文の使われ方
強調構文は、書き言葉でも話し言葉でも使われます。特に、何かを明確にしたいとき、誤解を避けたいとき、対比を示したいときによく使われます。
会話の例:
"Who ate my cake?" "It was Tom that ate your cake."
「誰が私のケーキを食べたの?」「あなたのケーキを食べたのはトムだよ。」
この場合、「Tom」を強調することで、他の誰でもなくトムだったことを明確にしています。
文章での使用例も見てみましょう。新聞記事や学術論文でも、重要なポイントを強調するために使われます。
It was in 1969 that humans first landed on the moon.
人類が初めて月に着陸したのは1969年だった。
年号を強調することで、その歴史的な出来事の時期を際立たせています。
ビジネスメールでも使えます:
It is the quality of our service that sets us apart from competitors.
私たちを競合他社と区別するのは、サービスの質です。
「the quality of our service」を強調することで、自社の強みを明確に伝えています。
強調構文を使った問題の解き方
英語の試験では、強調構文に関する問題がよく出題されます。典型的な問題パターンと解き方を見ていきましょう。
問題1:次の文を強調構文に書き換えなさい。(下線部を強調)
Tom met Mary at the park yesterday.(at the parkを強調)
解答:It was at the park that Tom met Mary yesterday.
解き方のポイントは、強調したい部分を「It is」と「that」で挟み、残りの要素を「that」の後ろに正しい順序で並べることです。時制も元の文に合わせて「was」にします。
問題2:次の文が強調構文かどうか判断しなさい。
It is clear that English is important.
解答:これは強調構文ではありません。形式主語の構文です。
判断のポイントは、「It is」と「that」を取り除いても文として成立するかどうかです。この場合、取り除くと「Clear English is important」となり、意味が通じません。
強調構文の応用:否定文と疑問文
強調構文は、肯定文だけでなく、否定文や疑問文でも使えます。
否定文の例:
It was not Tom that broke the window.
窓を割ったのはトムではなかった。
「not」は「was」の後ろに置きます。これで「トムではない」ことを強調できます。
疑問文の例:
Was it Tom that broke the window?
窓を割ったのはトムでしたか?
疑問文にする場合は、「Was」を文頭に持ってきます。これは普通の疑問文の作り方と同じです。
疑問詞を使った疑問文も作れます:
Who was it that broke the window?
窓を割ったのは誰でしたか?
What was it that Tom bought?
トムが買ったのは何でしたか?
Where was it that you met Tom?
あなたがトムに会ったのはどこでしたか?
これらの疑問文は、特定の情報を尋ねるときに使います。強調構文を使うことで、尋ねたい部分がより明確になります。
強調構文を使いこなすためのポイント
強調構文を自然に使えるようになるには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ポイント1:時制の一致
元の文の時制に合わせて、「be動詞」を変化させることを忘れないでください。現在形なら「It is」、過去形なら「It was」、未来形でも基本は「It is」です。
ポイント2:強調する部分の選択
どの部分を強調するかによって、文の意味やニュアンスが変わります。状況に応じて、最も強調したい部分を選びましょう。
ポイント3:自然な使用
強調構文は便利ですが、使いすぎると不自然になります。本当に強調したいとき、対比を示したいときに使うのが効果的です。
ポイント4:口語での使用
会話では、強調構文の代わりにイントネーションで強調することもあります。書き言葉では強調構文が有効ですが、話し言葉では状況に応じて使い分けましょう。
ポイント5:他の強調方法との組み合わせ
「It is ... that」の構文だけでなく、「do/does/did」を使った動詞の強調、「very」や「really」などの副詞、語順の工夫など、さまざまな強調方法を組み合わせることで、より豊かな表現ができます。
高校レベルの英語で押さえておきたい強調構文の知識
高校の英語授業や大学入試では、強調構文に関する知識が求められます。特に重要なポイントをまとめておきます。
まず、強調構文の基本形「It is ... that」を確実に理解することです。この構文の仕組みと作り方を理解していれば、応用問題にも対応できます。
次に、強調構文と形式主語の違いを明確に区別できることです。試験では、この2つを見分ける問題がよく出題されます。「It is ... that」を取り除いて文が成立するかどうかで判断できます。
主語を強調する場合の「who」と「that」の使い分けも理解しておきましょう。人を強調する場合は「who」も使えますが、「that」でも正しいです。
時制の一致も重要です。元の文が過去形なら「It was」、現在形なら「It is」というように、時制を合わせる必要があります。
否定文や疑問文での強調構文の作り方も押さえておくと、より高度な問題に対応できます。
実践:強調構文を使った英作文
実際に強調構文を使って、いくつかの文を作ってみましょう。
例1:「私がこの問題を解いたのは昨日だった」
It was yesterday that I solved this problem.
例2:「彼女が会いたかったのはあなただった」
It was you that she wanted to meet.
または:
It was you who she wanted to meet.
例3:「トムが英語を勉強し始めたのは高校のときだった」
It was in high school that Tom started studying English.
例4:「私たちがパリを訪れたのは2025年だった」
It was in 2025 that we visited Paris.
例5:「この本を書いたのはその有名な作家だった」
It was the famous writer that wrote this book.
または:
It was the famous writer who wrote this book.
これらの例を参考に、自分でも強調構文を使った文を作ってみてください。最初は元の文を書いてから、強調したい部分を選んで強調構文に変換する練習をすると、だんだん慣れてきます。
英語力アップには強調構文の理解が欠かせない
強調構文は、英語の文法の中でも特に表現力を高めてくれる重要な要素です。日本語でも「〜のは」という形で強調するように、英語でも特定の部分を際立たせたいときがあります。そんなとき、「It is ... that」の構文を使えば、自分の言いたいことをより明確に、より効果的に伝えられます。
最初は複雑に感じるかもしれませんが、基本的な仕組みを理解して、たくさんの例文に触れることで、自然に使えるようになります。英語の記事を読むとき、映画やドラマを見るとき、強調構文が使われている場面に注目してみてください。ネイティブスピーカーがどんな状況でこの構文を使っているか観察すると、使い方のコツがつかめてきます。
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強調構文を理解して、使いこなせるようになれば、あなたの英語表現の幅は確実に広がります。一度理解したら、それはあなたのものです。頑張ってください!
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