フォニックスとは?英語学習で正しい発音を習得する方法
最終更新日: 2025年10月22日
正しい発音を練習しよう!フォニックスを活用した英語学習とは
「カタカナ発音から抜け出せない」「知らない単語が読めない」「長い単語が苦手」——
英語の発音でつまずいたことはありませんか?
そんなときに役立つのが、英語の「書き方(綴り)」と「読み方(発音)」の関係を学ぶ 『フォニックス(Phonics)』 という学習法です。
たとえば、どちらもカタカナでは“シー”と書く単語ですが…
- sea (海)
- she (彼女)
💡 記事の中で英単語が出てきたら、単語の右の「オレンジ色の🔊アイコン」をクリックして、
発音をチェックしてみましょう!
このように、英語はアルファベットの “カタカナ読み” だけでは正しく発音できない言語。
だからこそ、フォニックスで英語の “音の仕組み” を理解することが大切です。
英語の正しい発音を「耳」と「口」の両方から学ぶことで、読む・聞く・話す力の土台が自然と育ちます。
今回は、「フォニックスってそもそも何?」という基本から、
正しい発音を身につけるための学び方まで紹介します。
🔽 目次:
フォニックスってなに?つづりと音の“ギャップ”を埋める英語学習法

フォニックスとは、英語の「音」と「つづり」を体系的に学ぶための学習法。
つまり、英語の“読み方”を仕組みとして理解できるようになるトレーニングです。
英語のアルファベットは26文字。でも実際に使われている音はおよそ44種類!
この「文字」と「音」のギャップを埋めてくれるのが、フォニックス です。
日本語では、ひらがな1文字に1つの音が対応していますが、
英語では、同じ文字でも単語によってまったく違う音になることがあります。
たとえば “a” は「エイ」ではなく、単語によって音が変化します:
- map (地図)
- ape (猿)
- smart (賢い)
フォニックスを学ぶことで、“英語の音と文字の関係” を整理しながら、
聞いた音を正しく書ける・書かれた単語を正しく読めるようになります。
さらに、見たことのない単語でも、つづりをヒントに正しい発音で読めたり、発音できたりするようになります。
実際の発音はとても似て聞こえる英単語も、それぞれ綴りが異なります。👇
例:cat/cut/cot
- c + a + t = cat (猫)
- c + u + t = cut (切る)
- c + o + t = cot (コット)
例:bag/beg/bug
- b + a + g = bag (カバン)
- b + e + g = beg (頼み込む)
- b + u + g = bug (虫)
例:cap/cup/cop
- c + a + p = cap (帽子)
- c + u + p = cup (コップ)
- c + o + p = cop (警察官)
💡 インサイト 💡フォニックスは、英語の文字の "音" を足し算していくようなイメージ。
単語の意味がわからなくても大丈夫。最初は“音”に注目してみましょう!
…なんとなく、フォニックスの重要性と「カタカナ読みじゃうまくいかない理由」、少し見えてきましたか?
フォニックスで英語の発音の“ちがい”に気づく

フォニックスで英語の“音のルール”を学ぶと、似ている音の「ちがい」に少しずつ耳が慣れてきます。
英語には、見た目が似ていてもまったく意味の違う単語がたくさん👇
🔊 例❶
単語 | 意味 |
|---|---|
bit ビット | 少し |
beat ビート | 叩く・ビート |
🔊 例❷
単語 | 意味 |
|---|---|
hut ハット | 小屋 |
hat ハット | 帽子 |
🔊 例❸
単語 | 意味 |
|---|---|
luck ラック | 運 |
lack ラック | 不足 |
どれもカタカナにするとほとんど同じに見えますが、
ほんの少しの母音の違いが、意味を大きく変えてしまいます。
つまり——
この違いを“聞き取れるようになる”ことが、“話せるようになる”につながっていきます。
だからこそ、スピーキング力を伸ばしたい人は、
まず 英語の音の「組み合わせ」 を聞き分けられるようになることが大切。
ここからは、“正しい発音”の具体的な勉強法を紹介します。
『基礎コース』の発音レッスンで"音のルール"を学ぶ

英語の音は、“母音”と“子音”という2つのパーツからできています。
「そもそも母音ってなに?」「子音ってなに?」
そんな英語の“音の仕組み”を、根本から学べるのが Migaku の『基礎コース』 です。
同じ母音でも、単語によって少しずつ音の響きや長さが変わります。フォニックスでは、こうした“音の傾向”を耳と口で覚えていきます。
母音 | IPA | 例単語 |
|---|---|---|
a | /æ/ | cat bag map |
e | /ɛ/ | bed pen red |
i | /ɪ/ | sit fish six |
o | /ɒ/ | top pot rock |
u | /ʌ/ | cup sun run |
📌 IPAってなに? 📌IPA(国際音声記号) は英語の「音」を正確に表すための記号。
詳しくは、 『基礎コース』のレッスン1.5 で学べます。

英語の44の音すべてを、ネイティブのお手本動画付きで学習できます。

📌 『基礎コース』のレッスンで学べること
すべてのレッスンはフラッシュカード形式で、1カードにつき新しく学ぶポイントは1つだけ。
なので、難しい発音も焦らず、詰め込みすぎず、毎回新しい発見をしながら勉強を進められます。
- 👀 【目で音を学ぶ】 口の動き・舌の位置・息の流れまで観察しながら理解できる
- 👂 【耳を音に慣らす】 正しい発音につながる“音の違いに気づく耳”を育てる
- 🎧 【発音の比較レッスン】 似た音でも意味が異なる単語を聞き分けられるようになる(例:luck / lack など)
- 🚀 【難しい発音攻略】 「接近音(l / r)」や「摩擦音(th)」も感覚的につかみやすくなる

英語の“音”をひとつひとつ理解することが、正しい発音の第一歩。Migaku の『基礎コース』で、使える英語力の土台を作りましょう。
ネイティブ発音を真似して覚える!シャドーイング練習の方法

フォニックスで英語の“音の仕組み”を理解したら、あとはとにかく口に出して練習するだけ。
おすすめなのが、 シャドーイング(shadowing) と呼ばれる練習法です。
ネイティブの英語を聞きながら、少し遅れて声に出して真似するのが「シャドーイング」。
これを繰り返すことで、耳と口が英語特有の「リズム」や「イントネーション」にも慣れていきます。
フォニックスで学んだ“音の仕組み”を意識しながら、シャドーイングを繰り返すことが「聞く・話す」を実践に結びつける最短ルートです。
- 👂 強く発音されている音・弱くなる音・イントネーションの変化を意識する
- 👄 フォニックスで学んだ"音の仕組み"を思い出しながら、口の形・舌の位置・息の流れを真似する
💡 練習の仕方 💡英語の発音を耳と口の両方を使って、リズムも体感しながら繰り返し練習するのがポイント!
リアルな動画コンテンツを活用した発音練習
Migakuには、動画コンテンツを使った発音練習に役立つ「再生モード」があります。
字幕と音声を組み合わせて、英語のリアルな“音とリズム”をネイティブ向けコンテンツから体感できるツールです。
- 👀 リーディング特訓モード
→ 各セリフの前で動画を一時停止し、英語字幕を表示。聞く前に字幕を確認できるモード。 - 👂 リスニング特訓モード
→ 各セリフの前で動画を一時停止し、音声を聞いた後に字幕を表示。先に耳で理解してから文字で確認する、リスニング力アップを目指すならこのモードで。

‼️ 継続のコツ ‼️大切なのは、毎日少しずつでも続けること。
自分が好きなジャンルのコンテンツを “教材” にするのが継続のコツです。
耳と口を使って練習を重ねることで、フォニックスで習得した“発音の仕組み”が、自然と「生きた英語力」へと変わっていきます。
まとめ:英語の「音」を基本から学べるのがフォニックス
フォニックスで、英語の「音」と「文字」のつながりを知ること。それが、“使える英語”への出発点です。
正しい発音を土台に、英語が「読める・聞き取れる・話せる」力を伸ばしていきましょう!
語学学習の極意英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。その繰り返しこそが、生きた英語力を伸ばす確かな道。