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イギリスで銀行口座を開設する方法と日本人の必要書類

最終更新日: 2026年5月20日

イギリスで銀行口座を開設する方法と日本人の必要書類

イギリスで銀行口座を開設する日本人に必要な書類は、基本的に「パスポートなどの本人確認書類」と「英国の住所証明書類」の2点、そして2025年以降は「eVisaのシェアコード」が事実上の必須要件になっています。本記事では2026年5月時点のルールに沿って、必要書類リスト、銀行ごとの条件、申込手順、注意点を順に整理します。

Last updated: May 20, 2026

開設に必要な書類リスト(日本人向け基本セット)

日本人がイギリスで個人口座を開設する場合、共通して求められる書類は次の通りです。銀行や口座種別により追加要件があります。

  • 有効な日本国パスポート(写真付き本人確認書類)
  • eVisaのシェアコード(90日間有効、出発前にUKVIアカウントで生成)
  • 英国内の住所証明(過去3〜4か月以内に発行されたもの)
    • 公共料金請求書(電気・ガス・水道)
    • Council Tax letter
    • テナンシー契約書(賃貸契約書)
    • 英国発行の銀行・クレジットカード明細書
  • 留学生の場合は学校発行のBank Letter(紹介状)
  • 雇用契約書または所得証明(給与振込口座として開設する場合)
  • 初回入金用の現金またはデビットカード(通常25〜100ポンド)

2024年10月31日にBRP(生体認証付在留許可証)の発行は停止され、ほぼ全てのBRPは2024年12月31日に有効期限を迎えました。2025年以降、英国での移民ステータス証明は完全にデジタル化されたeVisaに移行しており、銀行口座開設の際もシェアコードの提示が標準となっています。

eVisaとシェアコードの準備

6か月以上イギリスに滞在する日本人(学生ビザ、Skilled Workerビザ、家族ビザ等の保有者)は、渡英前または渡英直後にUKVIアカウントを作成し、eVisaを設定する必要があります。シェアコードは銀行のほか、雇用主や大家にも提示するもので、有効期限は90日間です。

注意点として、2025年6月2日以降は期限切れBRPでの渡航ができず、eVisaでの本人証明が必須となっています。また、期限切れBRP保有者がUKVIアカウントを作成できる経過措置は2026年6月30日までです。eVisaをまだ設定していない場合は、口座開設の前に必ず手続きを完了させてください。

ビザ書類の準備全般についてはイギリス滞在の必要書類も参考になります。

主要銀行の開設条件と特徴

日本人が利用しやすい銀行と、それぞれの開設条件を比較します。

銀行

対象

主な条件

月額手数料の目安

HSBC Expat(ジャージー島)
非居住者・国際駐在員
3か月以内に7.5万ポンド預入、年収12万ポンド振込、または他国HSBC Premier顧客
条件達成で無料
Barclays International
35か国以上の居住者
10万ポンド以上の預金/投資、または平均残高2.5万ポンド以上
平均残高2.5万ポンド未満が4か月続くと発生
Lloyds International
英国居住者・非居住者
年収5万ポンド以上または預金2.5万ポンド以上
開設3か月後から月7.5ポンド
NatWest(高街銀行)
UK居住者のみ
18歳以上、UK居住証明
ベーシック口座は原則無料
Monzo / Revolut / Starling
UK居住者
住所証明書類なしでも可、本人確認のみ
基本無料

HSBC ExpatはUK本土ではなくジャージー島(チャネル諸島)に開設されるオフショア口座で、預金者保護はジャージー銀行預金者補償スキーム(JBDCS)の対象、上限5万ポンドです。一方、HSBC UK Expat口座はFSCSの対象で1人あたり最大12万ポンド(共同口座24万ポンド)まで保護されます。

NatWestはイギリス非居住者の口座開設を受け付けていません。学生口座を希望する場合は過去3年間のUK居住証明とUCASの16桁コードが必要です。

申込から開設までの手順

標準的な開設フローは次の通りです。

  1. eVisaの設定: UKVIアカウントを作成し、ビザステータスを確認しておく。
  2. 銀行と口座種別の選択: 駐在員はHSBC Expat、留学生はLloydsやNatWest学生口座、フリーランス・短期滞在者はオンライン銀行が現実的。
  3. オンライン申請またはアポイント予約: 高街銀行は支店予約制が一般的。HSBC Expatは完全オンライン申請。
  4. 書類のアップロード/持参: パスポート、住所証明、シェアコード、所得証明を提出。
  5. 本人確認(KYC): ビデオ通話または支店での対面確認。
  6. 初回入金: 通常25〜100ポンド程度。
  7. キャッシュカード受取: 開設から1〜2週間でカードが郵送、PINコードは別便で届く。

HSBC Expatの場合、申請から歓迎メール送付までの目安は7〜10日です。オンライン銀行(Monzo、Revolut、Starling等)は住所証明書類なしでUK口座番号とソートコードが取得可能ですが、バーチャル銀行口座開設は通常3〜4週間かかります。

留学生がつまずきやすいポイント

留学生の場合、自分名義の公共料金請求書がないことが多く、住所証明で困るケースが大半です。解決策として学校発行のBank Letterを使うのが定番ですが、注意点があります。

  • Bank Letterは発行後の有効期限が短く、発行半年後では受理されなかった事例がある
  • 発行を受けたら速やかに(理想的には2〜4週間以内に)申込みを行う
  • Bank Letterに記載される住所と、申込書に書く住所を一致させる
  • 学生寮アドレスでも基本的に受理されるが、銀行により扱いが異なる

UCASの16桁コードはNatWest学生口座申込で必須です。コードが見当たらない場合はUCAS(0371 468 0468)に問い合わせて再発行を依頼してください。

手数料・最低残高に関する注意

各銀行の維持コストは想像以上に高い場合があります。事前に把握しておきたい数字をまとめます。

  • HSBC Expat Saver: GBP/USDで5,000、EURで5,000の最低残高。固定預金はEUR 10,000以上。
  • HSBC Expat(ジャージー支店): 2026年2月2日以降の新規顧客は、入会後30日以内に6か月固定預金を開設すれば年4.50% AERのレート。
  • Barclays International: 4か月連続で平均残高が2.5万ポンドを下回ると月額手数料が発生。リレーションシップマネジメント利用には25万ポンド以上の預入が必要。
  • Lloyds International: 開設3か月後から月7.5ポンドの維持手数料。

為替変動と料金改定が頻繁にあるため、申込前に各行のTariff of Charges(手数料表)で最新版を確認してください。日本への送金や日本円受取が多い人は、銀行間送金のコストも比較対象です。送金コストの考え方はアイルランドから日本への送金方法の記事が英国にも応用できます。

よくある質問(FAQ)

Q. 日本から渡英前にUKの銀行口座を開設できますか?
HSBC ExpatとBarclays Internationalは非居住者でも申込可能です。ただし預金額や所得の条件があり、誰でも開けるわけではありません。一般的な高街銀行はUK住所の証明が必要なため、渡英後の申込みになります。

Q. eVisaのシェアコードがない場合、口座開設はできますか?
短期滞在者(観光ビザ、6か月以内の滞在)でなければ、シェアコードの提示が事実上必須です。2025年4月時点で約30万人の英国居住者がまだeVisaを設定していないと推計されていますが、口座開設・賃貸契約・雇用契約のすべてでシェアコードが求められるため、優先的に設定してください。

Q. オンライン銀行とHigh Street銀行はどちらを選ぶべきですか?
給与振込・公共料金引落しが目的なら高街銀行、出張や旅行が多いならMonzoやRevolutが為替手数料の面で有利です。実務上は両方を併用する人が多いです。

Q. 住宅購入を視野に入れています。どの銀行が良いですか?
住宅ローン審査では取引銀行での履歴が重視されるため、HSBC UKやBarclaysなどUK本土の大手銀行で口座を持っておくと有利です。詳細はイギリスで住宅ローンを組む条件を参照してください。

Q. パスポートと在留資格以外に、日本人だから必要な書類はありますか?
「日本人向け」固有の要件(在日英国大使館発行書類等)に関する公式な特例ルールはありません。手続きは「英国非居住者」または「英国居住外国人」のカテゴリで処理されます。

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