イギリスで外国人が住宅ローンを組む条件と審査を解説
最終更新日: 2026年5月20日

イギリスで外国人が住宅ローンを組むことは可能ですが、英国居住者に比べて頭金は高く(物件価格の25〜40%)、金利は4〜7%程度、審査期間は約12週間と長めになります。
さらにイングランド・北アイルランドでは非居住者向けに印紙税(SDLT)2%のサーチャージが上乗せされます。
本記事では、「使える言語力」を育てる語学学習プラットフォーム「Migaku」が、イギリスで外国人が住宅ローンを組む方法について、徹底解説します。
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外国人が住宅ローンを組むための基本条件
外国人がイギリスで住宅ローンを利用する場合、貸し手は大きく分けて以下の2つに区分します。
- 英国居住の外国人(就労ビザ・配偶者ビザ・ILR保有者など):英国の主要銀行で住宅ローン申請が可能。
頭金は15〜25%が一般的。
- 非居住者(オーバーシーズ・バイヤー):HSBC International、Barclays International、Skipton Internationalなど一部の国際部門に限定。
頭金は25〜40%以上。
貸し手が共通して見るポイントは次のとおりです💡
- 安定した収入源(雇用または自営業)
- 英国国内に既存の銀行口座があるか
- 信用履歴(英国内のクレジットファイルがない場合、海外の信用情報や所得証明で代替)
- 申請者の国籍と居住国(制裁対象国や承認国リストの問題)
- 物件の用途(居住用か賃貸用「buy-to-let」か)
主要銀行の具体的な要件(2026年)
非居住者を受け入れる代表的な貸し手の条件は以下のとおりです。
実際の数値は変更されるため、申請前に各銀行の公式ページで確認してください👀
貸し手 | 最低年収 | 頭金 | その他要件 |
|---|---|---|---|
HSBC(非居住者向け) | £50,000(自営業は£75,000) | 25%以上(£100万超の物件は40%以上) | 承認された居住国のみ |
Skipton International(buy-to-let専門) | £50,000(自営業は£75,000)または年金£50,000 | 通常25%以上 | 過去2年間の就労歴、英国銀行口座必須 |
Barclays International | 個別審査 | 個別審査 | 承認35カ国以上、Barclaysに£100,000以上の貯蓄・投資資産 |
NatWest International | 個別審査 | 個別審査 | 米国・UAE・シンガポール・香港・EU諸国の居住者に限定 |
日本国籍の方は多くの場合「承認国リスト」に含まれていますが、米国市民は税務上の理由でしばしば対象外となります。
必要書類のチェックリスト
非居住者の申請では、英国居住者よりも多くの書類が求められます。
海外の書類は英訳と公証が必要になる場合があります⚠️
身分・在留関連
- パスポート(写真ページ)
- 英国ビザ(保有している場合)
- 現居住国の住所証明(公共料金請求書、税務通知など、3ヶ月以内)
収入証明
- 直近3ヶ月分の給与明細
- 直近2〜3年分の雇用契約書または雇用主からのレター
- 自営業の場合:直近2〜3年分の決算書、税務申告書
- 賞与・配当・年金などの追加収入の証拠書類
金融関連
- 直近6ヶ月分の銀行取引明細(生活費口座・貯蓄口座)
- 頭金の出所証明(マネーロンダリング対策法のため必須)
- 既存のローン・クレジットカード残高
物件関連
- 売買契約書(合意済みの場合)
- 物件の住所・査定額
- ソリシター(弁護士)の連絡先
申請から完了までのステップ
- モーゲージ・ブローカーの選定:非居住者の案件はブローカー経由が一般的。
国際案件に強いブローカーを選ぶ。
- Decision in Principle(DIP)取得:簡易審査により借入可能額の目安を得る。
通常数日〜1週間。
- 物件の選定とオファー:売主・不動産業者と価格交渉。
- 本申請(Full Application):書類提出、信用調査、所得審査。
- 物件査定(Valuation):貸し手が指定する査定士が物件評価を実施。
- モーゲージ・オファー発行:通常6ヶ月有効。
- Exchange of Contracts(契約交換):頭金10%を支払い、法的拘束力が発生。
- Completion(決済):残金支払い、鍵の受け渡し。
- SDLT申告・納付:完了日から14日以内にHMRCへ提出。
非居住者の場合、申請から完了までは約12週間が目安です。
英国居住者の標準(2〜6週間)よりかなり長いことを前提に計画してください💪
金利相場とSDLT(印紙税)の負担
金利相場(2026年5月時点)
- イングランド銀行政策金利(Bank Rate):3.75%(2026年4月29日終了・30日発表のMPC会合で据え置き、次回会合は6月18日)
- 英国平均2年固定金利:5.68%
- 英国平均5年固定金利:5.63%
- 平均標準変動金利(SVR):7.13%
- 非居住者向け金利の目安:4〜7%(英国居住者より高め)
英国CPIインフレ率は2026年3月時点で3.3%と目標の2%を上回っており、金利の急激な低下は見込まれていません🔥
SDLT(印紙税)の税率
2025年4月1日以降、ニルレート枠が£250,000から£125,000に引き下げられました。
2026年も以下の税率が適用されています(イングランド・北アイルランド)。
物件価格帯 | 標準税率 |
|---|---|
£0〜125,000 | 0% |
£125,001〜250,000 | 2% |
£250,001〜925,000 | 5% |
£925,001〜1,500,000 | 10% |
£1,500,000超 | 12% |
これに加えて以下の追加課税があります。
- 非居住者サーチャージ:購入前12ヶ月間に英国滞在183日未満の個人に対し全価格帯+2%
- 追加住宅サーチャージ:second home・buy-to-let購入時+5%(2024年10月31日に3%から引き上げ)
- 非居住者が追加住宅を購入する場合:標準税率+5%+2%=合計+7%
スコットランド(LBTT)とウェールズ(LTT)には非居住者2%サーチャージは適用されません。
サーチャージの還付
非居住者2%サーチャージは、購入完了日後365日以内に英国で183日以上滞在すれば還付申請が可能です。
申請期限は取引日から2年以内。
既婚カップル・シビルパートナーの共同購入では、自身らが住むマイホーム購入など一定の条件下において、片方が英国居住者であれば最初からサーチャージは免除されます🎉
初回購入者向け軽減と平均住宅価格
初めての住宅購入者は以下の軽減を受けられます(2025年4月1日以降、2026年継続)。
- £300,000まで:0%
- £300,001〜500,000:5%
- £500,000超:軽減対象外(標準税率適用)
2026年2月時点の英国平均住宅価格は£268,000(前年比+1.2%、ONS/HM Land Registry公式統計)。
ロンドン市内では平均価格がこれを大きく上回ります。
なお、購入ではなく賃貸を検討する場合、2026年3月時点の英国平均月額民間賃料は£1,377(イングランド£1,434、前年比+3.4%)となっています✨
よくある落とし穴とFAQ
頭金の出所書類が不十分
マネーロンダリング対策法(AML)により、頭金の出所証明は厳格にチェックされます。
海外口座からの送金は履歴を6ヶ月以上残しておくこと。
送金にかかる手数料を抑えるには、海外から日本への送金手数料で紹介されているような国際送金サービスの活用も検討してください😊
ビザの残期間が短い
英国居住の外国人がローン申請する際、ビザの残期間がローン満了より極端に短いと審査で不利になります。
多くの貸し手は最低2〜3年の残期間を求めます。
SDLT申告の14日期限超過
決済後14日以内にHMRCへ申告・納付しないと延滞税・利子が発生します。
通常はソリシターが代理で対応しますが、最終責任は購入者にあります。
Q. 観光ビザでも住宅ローンを組めますか?
A. 観光目的のイギリスETA観光ビザの申請では英国居住者にはなれないため、非居住者カテゴリでの申請となり、頭金25〜40%、金利4〜7%、SDLT2%サーチャージが適用されます。
Q. UK口座がなくても申請できますか?
A. ほぼ全ての貸し手がUK銀行口座を要件としています。
先に口座開設(HSBC Premier、Barclays International等)を完了させてください。
Q. 賃貸目的(buy-to-let)と居住用で条件は変わりますか?
A. 大きく変わります。
Buy-to-letは追加住宅サーチャージ5%が必ず上乗せされ、頭金も最低25%、多くは40%を求められます。
Q. 自営業でも借りられますか?
A. 可能ですが、HSBCやSkipton Internationalでは最低年収£75,000、直近2〜3年分の決算書・税務申告書が必要です。
Q. クルマの運転を含めた生活インフラはどう整えますか?
A. 住宅購入と並行して、イギリスで国際免許を切り替える手続きや住民登録、council tax登録なども早めに進めておくと安心です。
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