ロンドンOyster Cardの使い方、観光客が知るべきDaily Capの仕組み
最終更新日: 2026年5月22日

ロンドンを数日観光するなら、地下鉄・バス・DLR・Overground・Elizabeth lineを1枚でカバーするOyster Cardが最も実用的な支払い手段です。1日の支払いが自動的に上限(Daily Cap)で止まる仕組みがあるため、券種を悩む必要がほぼありません。
Last updated: May 22, 2026
Oyster Cardとは何か、観光客に向く理由
Oyster CardはTransport for London(TfL)が発行するプリペイド式ICカードで、改札やバス車内のリーダーにタッチして使います。観光客が知っておくべき要点は次の通りです。
- 紙の切符より運賃が安く設定されている(例:Zone 1の地下鉄シングルは紙券£6台に対しOysterはピーク£3.10、オフピーク£3.00)
- 1日の上限(Daily Cap)を超えて課金されない
- 残高に有効期限がなく、次回訪英時にそのまま使える
- バス・トラムは一律£1.75(2026年7月まで凍結中)
2026年3月1日からTube・TfL Rail運賃は最大7.1%値上げされましたが、バス・トラム運賃とDaily Cap、Weekly Capは据え置きとなっています。
カードの種類と入手方法
観光客が選べるのは主に3種類です。
種類 | 入手場所 | 発行手数料 | 特徴 |
|---|---|---|---|
標準Oyster | ロンドン到着後、地下鉄駅の券売機・窓口 | £10.50(非返金) | 一般的。残高払戻し可 |
Visitor Oyster | 渡英前にオンライン注文 | 別途送料 | 自宅に届く。観光客向け割引提携あり |
コンタクトレス決済 | 自分のクレジット/デビットカード・スマホ | 無料 | Oysterと同一運賃・同一Cap適用 |
2022年9月4日以降に購入した標準Oysterの発行手数料£10.50は払戻し対象外となった点に注意してください。短期滞在で残高だけ使い切るつもりなら、海外発行のコンタクトレス対応カードかApple Pay/Google Payが手間も費用も少なくて済みます。
TfLはVisitor Oysterのチャージ額として、2日滞在で£15、4日滞在で£30を目安として推奨しています。残高上限は£90までです。
Daily Cap(1日上限)の仕組み
観光客が最も得をするのがDaily Capです。1日の利用額がゾーンごとに決まった上限に達すると、それ以降同じ日に何回乗っても追加課金されません。
2026年5月現在のDaily Cap(大人・Oyster/コンタクトレス):
利用ゾーン | Daily Cap |
|---|---|
Zone 1~2 | £8.90 |
Zone 1~3 | £10.50 |
Zone 1~4 | £12.80 |
Zone 1~5 | £15.30 |
Zone 1~6(Heathrow含む) | £16.30 |
重要なポイントは、Capの計算期間が午前4:30から翌日の午前4:29までであることです。深夜0時で区切られるわけではないので、深夜便で帰国するような日でも前日のCap枠で計算されます。
さらに、月~日の1週間で利用が多い場合はWeekly Capも自動適用されます。Zone 1~2のWeekly Capは£44.70です。1週間滞在で毎日Tubeを使い倒すなら、Daily Cap×5日分よりWeekly Capの方が安くなる計算です。
ピーク時間とHopper Fareを使い分ける
ピーク料金が適用されるのは月~金の6:30~9:30と16:00~19:00で、この時間帯のZone 1シングルは£3.10、オフピークは£3.00です。ホテルから観光地への移動はオフピークになるよう朝9:30以降に出発すると、わずかですが節約になります。
バスはHopper Fareが便利です。最初のタップから1時間以内であれば、何回バスやトラムを乗り換えても合計£1.75しか課金されません。地下鉄の乗り換えが複雑なエリアでは、あえてバスに切り替えるとコスト・時間とも有利です。
ヒースロー・ガトウィック空港との往復
- ヒースロー:Zone 6に位置し、Oyster/コンタクトレスでPiccadilly lineまたはElizabeth lineが使えます。Elizabeth lineの中心部からヒースロー(Zone 1~6)はピーク£15.50、Piccadilly lineは£5.90です。いずれもDaily Cap(Zone 1~6で£16.30)に含まれます。
- Heathrow ExpressとGatwick Expressは別運賃でDaily Capに含まれません。
- ガトウィック空港の鉄道駅ではOyster残高の払戻しは受けられません。
荷物が多く所要時間を優先するならElizabeth line、運賃重視ならPiccadilly lineが定番です。
子連れ・グループ利用の注意点
- 5歳未満は全TfLサービスで無料
- 5~10歳は大人同伴で地下鉄・DLR・Overgroundが無料
- 11~15歳は「Young Visitor discount」を駅窓口でOysterに付加すれば、最長14日間、大人運賃の半額になります
- 11歳以上は1枚のOysterを2人で共有することはできません。各自が別々のカードかコンタクトレス決済を持つ必要があります(同じ改札を続けてタッチしてもエラーになります)
家族での観光なら、まず駅の窓口でYoung Visitor discountを必ず付与してもらってください。何も言わずに使い始めると割引が適用されないままになります。
チャージと払戻しの実務
チャージ(Top-up)
- 駅の券売機(現金・カード対応)
- TfLアプリまたはオンラインアカウント
- Auto top-up:残高が£20を切ると£10/£20/£40から選んだ額が自動補充されます(要英国発行カード登録)
払戻し
帰国時に残高が残った場合の処理:
- 残高£10以下:地下鉄駅の券売機でその場で現金払戻しが可能(ヒースロー空港ターミナル2・3駅の券売機でも可)
- 残高£10超:オンライン申請、または郵送で TfL Customer Services(9th Floor, 5 Endeavour Square, London E20 1JN)宛に申請
- 電話問合せ:0343 222 1234(毎日8:00~20:00)
発行手数料£10.50は払戻されないため、4~5日以上の滞在でない限りは標準Oysterよりコンタクトレス決済の方が手数料分まるごと得です。
よくある質問
Q. クレジットカードのコンタクトレスとOyster、結局どちらが安いですか。
A. 運賃・Daily Cap・Weekly Capはすべて同額です。海外発行カードの場合、海外取引手数料が乗ることがあるので、その点だけ自分のカード会社の規定を確認してください。
Q. Travelcardはまだ買う価値がありますか。
A. Daily CapとWeekly CapがTravelcardと同等水準で2027年3月まで凍結されているため、ほとんどの観光客にはOyster/コンタクトレスの方が柔軟で便利です。
Q. 改札でタッチし忘れるとどうなりますか。
A. 入場または出場の片方しか記録されないと、最大運賃(Maximum Fare)が課金されます。乗車中はカードを取り違えないようにし、出場時のタッチを忘れないでください。
Q. Oysterの残高は次回まで取っておけますか。
A. はい、有効期限はありません。次回ロンドン訪問時にそのまま使えます。
渡英前に準備しておくと楽なこと
Oyster Card自体は到着空港の駅でも入手できますが、到着直後は時差ボケと荷物で疲れているので、コンタクトレス決済を1枚スマホに登録しておくのが最も手軽です。あわせて以下も合わせて準備しておくと滞在がスムーズです。
- イギリスで使えるプリペイドSIMで到着後すぐにTfL Goアプリやマップが使える状態にしておく
- 長期滞在や郊外まで運転するならイギリス運転免許の切替方法も確認
- 移動経路を組み立てるためのロンドン観光のモデルコースも参考になります
運賃やCap金額は年に1回程度改定されるため、出発直前にはTfL公式の新運賃ページ(tfl.gov.uk/fares)で最新数値を確認してください。
ロンドン滞在中、駅員や運転手とのやり取り、案内放送の聞き取りで英語が少しでも分かると安心感が違います。現地のニュースやドラマで生きた英語に慣れたい方は、try Migakuで実際のコンテンツから英語を学ぶ方法を試してみてください。