イギリス運転免許切替|日本免許からの条件と申請手順
最終更新日: 2026年5月21日

日本の運転免許は、英国に住み始めてから5年以内であれば、英国(GB)の運転免許に切り替えることができます。試験は不要ですが、在英日本大使館が発行する「自動車運転免許証抜粋証明書」と、DVLAへの所定書類の提出が必要です。この記事では、2026年5月時点での切替条件、必要書類、手数料、申請手順を整理し、逆方向(英国免許から日本の免許への外免切替)の最新ルールも併せて解説します。
Last updated: May 21, 2026
切替できる条件と「いつまでに」のルール
まず押さえておきたいのは、英国での切替には期限と居住要件があるという点です。
- 英国非居住者は、入国後12か月間は有効な日本の運転免許証で運転できます。それ以降も運転を続ける場合は、英国の免許への切替が必須です。
- 切替申請は、英国に住み始めてから5年以内に行う必要があります。この期限を過ぎると、現地の試験(理論試験+実技試験)を受け直すことになります。
- 英国はDVLA(イングランド・ウェールズ・スコットランド管轄)とDVA(北アイルランド管轄)の2つの行政機関に分かれています。住んでいる地域によって申請先が異なります。
- 1988年道路交通法第97条(1)(c)により、英国免許に切り替えた後は、英国の運転免許証のみを所持・使用することが想定されています。
「マイナ免許証」のみを保有している方は、後述の抜粋証明書の申請ができません。従来型の運転免許証カードを日本で保管しておくか、切替前に再交付を受ける必要があります。
必要書類チェックリスト
DVLAに提出する書類は次のとおりです。提出前にすべて揃っているか確認してください。
- D1フォーム(DVLAウェブサイトまたは郵便局で入手)
- 有効な日本の運転免許証(原本)
- 在英日本大使館または総領事館が発行した「自動車運転免許証抜粋証明書」(公式英訳)
- カラー写真(パスポートサイズ)
- 申請手数料 £43(小切手またはポスタルオーダー)
- 英国滞在資格を示す書類(BRP、ビザ貼付パスポートなど)
DVLAは、未翻訳の日本の免許証だけを送っても受理しません。抜粋証明書がないと手続きは一切進まないので、最初に大使館または総領事館の手続きから着手するのが鉄則です。
抜粋証明書の取得手順
抜粋証明書は、日本の免許情報をDVLAが読める英文で証明する書類です。発行できるのは在英日本大使館(ロンドン)と在エディンバラ日本国総領事館です。
- 在英日本国大使館(101-104 Piccadilly, London W1J 7JT):申請受理日の4営業日後に発行(2026年3月時点)
- 在エディンバラ日本国総領事館:郵便申請の場合は約1週間、持参申請の場合は5営業日(2026年4月時点)
発行手数料はポンド建てで毎年度更新されるため、申請前に各館のウェブサイトで最新額を確認してください。
注意点として、抜粋証明書は発行日から6か月以内にDVLAまたはDVAへ提出しないと無効になる可能性があります。また、申請後に受け取りに行かず270日が経過すると廃棄されますので、発行されたら速やかに引き取ってください。
DVLAへの申請手順
書類が揃ったら、以下の流れで進めます。
- D1フォームに記入し、写真を貼付する。
- 日本の免許証原本、抜粋証明書、滞在資格証明、手数料£43を同封する。
- 一式を「DVLA, Swansea SA99 1BT」宛に郵送する。
- 通常約3週間で新しい英国免許証が郵送されてくる。
DVLAでは申請内容の確認のため電話照会が来ることもあります。問い合わせ番号は0300-790-6801(月~金 8:00–20:00、土 8:00–16:00)です。
切替が完了すると、提出した日本の免許証は申請者本人には返還されません。DVLAは可能な限り日本大使館に返還を申し入れる運用ですが、数か月かかる場合や、返還されないケースもあります。在英日本大使館で保管される場合、保管期間は当該免許証の有効期間満了後2年間です。
手数料と所要期間のまとめ
項目 | 内容 |
|---|---|
DVLA申請手数料 | £43(小切手またはポスタルオーダー) |
DVLA処理期間 | 約3週間 |
抜粋証明書発行(ロンドン) | 申請から4営業日 |
抜粋証明書発行(エディンバラ) | 郵便約1週間/持参5営業日 |
抜粋証明書の有効期限 | 発行日から6か月以内に提出 |
在英非居住者の運転可能期間 | 入国後12か月 |
切替申請の期限 | 英国居住開始から5年以内 |
抜粋証明書の発行手数料は変動するため、必ず大使館・総領事館の最新案内で確認してください。
申請でつまずきやすいポイント
実際の手続きでよくあるトラブルを挙げておきます。
- マイナ免許証のみ所持している:抜粋証明書の申請に従来型カードが必要です。
- 抜粋証明書の有効期限切れ:取得後はすぐにDVLAに送付する。書類を集めている間に6か月が過ぎるケースが意外と多いです。
- 小切手・ポスタルオーダーが用意できない:£43の支払いは原則これらの方法です。英国の銀行口座開設前の方は早めに手配してください。
- 日本の免許証の返還を期待する:返還には数か月、場合によっては数年かかります。一時帰国時に日本で運転する予定がある場合は、国際運転免許証を別途取得しておくと安心です。
- 北アイルランド居住者がDVLAに送る:北アイルランドはDVAが管轄です。送付先を間違えないように。
海外渡航前後の運転免許の扱いについては、国際免許の有効期限と切替や他国での運転免許切替手続きも参考になります。
逆方向:英国免許から日本の免許への切替(外免切替)
英国から日本に帰国・移住する場合、英国の運転免許証は日本で「外免切替」の対象国に含まれており、知識確認・技能確認が免除される29か国等のリストに入っています(2026年時点)。ただし、令和7年(2025年)10月1日の道路交通法施行規則改正により、手続が厳格化されている点に注意してください。
主な要件と変更点は次のとおりです。
- 外国免許取得後、当該国に通算3か月以上滞在していること。
- 視力要件は両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上(普通・二輪)。
- 知識確認は問題数が10問から50問に増え、合格基準は90%以上に引き上げ(2025年10月施行)。試験免除国の英国保有者は原則として知識確認・技能確認が免除されますが、運用は各都道府県警察に確認してください。
- 申請には外国免許証の翻訳文が必要で、JAFまたは在日英国大使館等が発行したものが受理されます。
- 国際運転免許証やデジタル免許証では切替できません。発行国の正規の物理的な運転免許証が必要です。
- 外国人や国外転出者は、住所確認のための書類が別途必要です。
- 費用の目安は約1万円~2万円、所要期間は2週間~1か月程度です。
東京都の場合、外免切替が可能な試験場は府中・鮫洲・江東で、江東試験場は試験免除29か国の保有者専用(英国を含む)です。最新の手数料は警視庁運転免許本部(電話:03-6717-3137)で確認してください。
帰国にあたっての送金や生活設計についてはイギリスから日本への手続きも合わせてご覧ください。
よくある質問
Q. 英国に住んで6年目ですが、まだ切替できますか?
A. 居住開始から5年を超えると、切替ではなく英国の運転試験(理論+実技)を受け直すことになります。早めの手続きをおすすめします。
Q. AT限定の日本免許でも切替できますか?
A. はい、可能です。英国の免許にも自動変速車限定(automatic only)の区分が反映されます。
Q. 抜粋証明書はオンラインで申請できますか?
A. 在英日本大使館・総領事館の窓口または郵便での申請が必要です。最新の申請方法は各館のサイトで確認してください。
Q. 申請中に車を運転できますか?
A. 入国後12か月以内であれば日本の免許で運転可能です。それを超えて申請中の場合、運転できる範囲が制限されるため、DVLAの最新ガイダンスを確認してください。
Q. 英国免許に切り替えた後、日本の免許も維持できますか?
A. 1988年道路交通法第97条(1)(c)の建付け上、英国免許のみを所持・使用することが想定されています。一時帰国で日本国内を運転する場合は、日本で国際運転免許証を取得する運用が現実的です。
英国生活では、運転免許の手続きをはじめ、銀行・税務・住居など、英語で正確に書類を読み解く場面が次々と出てきます。実用的な英語に慣れるために、現地のニュースや動画を教材として使える Migaku を活用すると、生活と語学を同時に前に進められます。