イギリスから日本へ送金する一番安い方法:Wise・Revolut・銀行を徹底比較
最終更新日: 2026年5月21日

イギリスから日本へポンドを送るとき、もっとも安く済むのは多くの場合Wiseなどのオンライン送金業者です。英国の銀行のSWIFT送金は手数料と為替マークアップを合わせると送金額の約10%に達することもあり、最安のオンライン業者と比べて20倍以上のコストがかかるケースも報告されています。
Last updated: May 21, 2026
結論:状況別の最安ルート
送金額・頻度・受取スピードによって最適解は変わります。2026年5月時点での目安は次のとおりです。
状況 | 推奨ルート | 理由 |
|---|---|---|
数百〜数千ポンドの単発送金 | Wise | ミッドマーケットレート+透明な手数料、到着が速い |
月1回までの少額送金 | Revolut | 月1回まで国際送金手数料が無料(プラン条件あり) |
£10,000を超える大口送金 | 通貨ブローカー(Currency Broker) | レート交渉やフォワード契約が可能 |
緊急の現金受取 | Western Union | 平均コスト約1.8%、世界中の窓口で受取可能 |
銀行のSWIFT送金 | 基本的に非推奨 | 平均コスト約10.4%と高額 |
Monitoの2026年集計では、英国から日本への送金で過去3ヶ月にもっとも頻繁に最安となったのはRemitlyで、13社中65.2%のケースで首位でした。ただし送金額によってはWiseが下回ることもあり、毎回シミュレーションで比較するのが鉄則です。
主要3サービスの料金・スピード比較
Wise
- 為替レート:ミッドマーケットレート(手数料を上乗せしない)を使用
- 手数料の例:5,000 GBP送金で £20.96、6,000 GBP送金で £25.45
- スピード:74%の送金が20秒以内、95%が1日以内に到着
- 上限:2024年に日本で第一種資金移動業者の認可を取得し、100万円を超える送金もオンラインで完結可能
- 利用者数:世界で約1,480万人
100万円未満の送金は日本国内のローカル受取ルートで処理されますが、100万円超の場合はSWIFT経由となり、追加の固定手数料が発生する場合があります。
Revolut
- 月1回までの国際送金手数料は無料(標準プランの範囲内、平日扱い)
- 為替手数料も平日のプラン制限内であれば追加なし
- 日本のRevolutは資金移動業者として登録されており、1取引あたりの上限は100万円相当(または同等額)
- 週末は為替マークアップが発生する点に注意
少額を月1回だけ送るケースでは、コスト面でWiseを下回ることもあります。
英国の銀行(Barclays、HSBC、Lloyds など)
- 平均総コスト:送金額の約10.4%(為替マークアップ込)
- 所要日数:3〜5営業日
- 受取側でも中継銀行手数料(lifting charge)として数千円が差し引かれることがある
金額が大きいほど絶対額の損失が大きくなるため、特に給与や学費の送金には不向きです。英国側の口座選びについてはイギリスのネット銀行比較もあわせて確認してください。
実際の送金コストを試算する
過去30日のGBP/JPYミッドマーケットレートは、高値216.0900、安値211.4450、平均213.8386でした(2026年5月時点)。3,000 GBPを送金する場合の概算は次のとおりです。
サービス | 手数料の目安 | 為替の取り扱い | 受取額の目安 |
|---|---|---|---|
Wise | 約£15前後 | ミッドマーケット | 約64万円弱 |
Revolut(月1回無料枠) | £0 | プラン内ミッドマーケット | 約64万円 |
Western Union オンライン | 送金額の約1.8% | マークアップあり | 約62〜63万円 |
英国の銀行 SWIFT | £20〜30+為替10%前後 | 銀行レート | 約57〜60万円 |
上記はあくまで目安です。各社サイトの最新シミュレーターで送金直前に確認してください。
申し込みに必要なもの
オンライン送金業者を使う場合、以下を事前に準備しておくと手続きがスムーズです。
- 英国の住所証明(公共料金請求書、Council Taxの通知書など)
- 写真付き身分証明書(パスポート、BRP、運転免許証)
- 英国の銀行口座またはデビットカード
- 受取人の日本の銀行口座情報(銀行名、支店名、支店コード、口座番号、口座名義のローマ字/カタカナ)
- ゆうちょ銀行宛ての場合は、Wiseなど一部サービスで対応可否が異なるため事前確認が必要
英国側でまだ口座を持っていない場合は、イギリスで銀行口座を開設するための書類リストを参考にしてください。学生の方はイギリス留学ビザ申請ガイドもあわせて確認しておくと、住所証明の準備が整いやすくなります。
申し込みステップ(Wiseの例)
- アカウントを作成し、メールアドレスと電話番号を認証する
- 身分証明書をアップロードし、本人確認(KYC)を完了させる
- 送金額(GBPまたはJPYのどちらで指定するか選択可)を入力する
- 受取人情報を登録する(日本の銀行口座詳細)
- 支払い方法を選ぶ(銀行振込、デビットカード、Apple Pay など)
- 送金を確定し、画面のステータスで到着を確認する
銀行振込(Faster Payments)で支払うと手数料が最も安く、デビットカードは即時だが上乗せ手数料が発生します。
大口送金(£10,000超)での選び方
£10,000を超える送金では、TopMoneyCompareなどの比較サイトも通貨ブローカーの利用を推奨しています。ブローカーの利点は次のとおりです。
- レートを担当者と交渉できる
- フォワード契約で将来のレートを固定できる
- 送金額が大きくなるほどアプリ型業者よりbpsベースのスプレッドが有利になる傾向
ただしブローカーは初回の口座開設審査が厳しく、用途(不動産購入、相続、学費など)の説明を求められます。Wiseでも£10,000超の送金は可能ですが、為替変動リスクを管理したい場合はブローカーの併用も検討に値します。
規制と税務上の注意点
日本側:100万円超は税務署に報告される
日本では「内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律」により、1回100万円を超える海外からの受取(または送金)について、金融機関が「国外送金等調書」を税務署に提出する義務があります。国税庁の公表データでは、令和3事務年度の提出枚数は726万枚にのぼりました。
調書が提出されること自体は違法ではありません。ただし、申告すべき所得や贈与が背後にある場合は別途申告が必要です。
贈与税の基礎控除
親や配偶者からの仕送り・贈与の場合、日本の贈与税の基礎控除は年間110万円(1月1日〜12月31日)です。これを超える贈与には申告義務が生じます。生活費・学費目的の通常必要な送金は原則非課税ですが、まとめ送金は注意が必要です。
「100万円未満に分割」は安全ではない
100万円を意図的に下回るように分割しても、金融機関は独自判断で報告する場合があります。さらに日本の税務署はCRS(共通報告基準)により海外金融口座情報を入手できるため、海外口座の存在自体が把握されていることを前提に考えるべきです。
英国側:FCA規制と現金持ち出し制限
英国の越境送金は、FCA、Money Laundering Regulations 2017、および Money Laundering, Terrorist Financing and Transfer of Funds (Information on the Payer) Regulations 2017 によって規制されています。€1,000を超える送金には、送金者・受取者の完全な情報添付が必要です(Funds Transfer Regulation)。
また現金で£10,000以上を英国外に持ち出す場合は、UK Border Forceへの申告が必要です。
2026年5月にはFCAの新たな支払事業者向けセーフガーディング規則が施行されました。これは過去の破綻事例で顧客資金不足額が平均65%に達していたことを受けたもので、利用者保護が強化されています。
よくある失敗とFAQ
Q. 銀行のSWIFT送金は本当に高い?
A. 平均で送金額の10.4%相当のコストがかかり、最安オンライン業者と比べて約21.8倍と試算されています。給与・学費・家賃などの定期送金には適しません。
Q. ゆうちょ銀行で受け取れる?
A. Wiseはゆうちょ銀行を含む日本の主要銀行に対応していますが、店番号や記号番号の表記ルールが異なるため、入力前に公式ヘルプで最新の対応状況を確認してください。
Q. GoRemit(新生銀行系)はまだ使える?
A. GoRemitは2025年10月で廃止されました。日本の銀行経由を希望する場合は他のサービスを利用してください。
Q. Revolutで100万円以上送れる?
A. 日本のRevolutでは1取引あたり100万円相当が法的な上限です。それ以上はWiseや通貨ブローカーを検討してください。
Q. 平日と週末でレートが違う?
A. Revolutなど一部サービスは週末に為替マークアップが発生します。急がない送金は平日に実行するとコストを抑えられます。
Q. 為替レートを固定したい場合は?
A. 大口送金なら通貨ブローカーのフォワード契約、少額ならWiseのマルチカレンシー口座でJPY残高を保有しておく方法があります(自動換算手数料は通常0.35%〜2%)。
送金前のチェックリスト
- 各社の見積りを送金当日に比較した
- 受取人の口座情報(特にローマ字綴り)を再確認した
- 100万円超の送金は税務上の説明資料を保管した
- 贈与に該当する可能性があれば税理士に相談した
- 受取通知メールが届く設定にした
イギリス生活で日本との行き来や送金は避けて通れません。日々の生活や手続きをスムーズにするためには、英語力に加えて日本側との連絡を円滑に保つことも大切です。語学を効率的に学び直したい方は、try Migaku で映画やニュースなど好きな素材から英語と日本語の両方を鍛える方法も試してみてください。