日本からカナダへWiseで送金する手順と為替レートの実利益を比較する
最終更新日: 2026年5月23日

日本からカナダへWiseで送金するには、Wiseアカウントを作成し、本人確認(初回はマイナンバー必須)を完了したうえで、日本国内の振込用口座へ円を入金し、CAD建ての受取人口座情報を指定して送金指示を出します。中値(ミッドマーケットレート)で換算されるため、銀行のTTSレートと比較して為替差益分の実利益が出やすいのが特徴です。
Last updated: May 23, 2026
Wiseでカナダに送金できる条件と上限
まず、Wiseは日本で「ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社」として第一種および第二種資金移動業者の登録を受けています(関東財務局長第00040号、2026年時点)。カナダ側では連邦の金融取引・報告分析センター(FINTRAC)の規制下にあります。日本居住者・カナダ居住者双方が安心して利用できる体制です。
送金上限は2024年に第一種資金移動業者の認可を取得したことで大きく緩和されました。
- 銀行振込で日本国内の入金専用口座にチャージして送金する場合:1取引あたり最大1億5,000万円まで
- Wise残高から直接送金する場合、またはWiseアカウントへチャージする場合:1回あたり100万円(または相当額)
- 日本居住者のWiseアカウント保有限度額:原則100万円(全通貨を日本円換算した合計額)
なお、保有限度額を超えてから30日以内に超過分を出金または余剰金用口座を設定しないと、アカウントに制限が適用されるため注意が必要です。
カナダ側の受取については、CAD(カナダドル)建ての銀行口座宛のEFT送金が基本で、Wiseの公式CAD送金ガイドでは銀行送金に上限の記載はありません。Interac e-Transferを利用する場合は1取引あたり25,000 CADが上限(銀行によってはさらに低い場合あり)です。
必要書類とマイナンバーの扱い
日本居住者が初回送金を行う際は、マイナンバーの提出が必須です。具体的には次のいずれかを用意します。
- マイナンバーカード(表裏両面)
- 通知カードまたはマイナンバー記載の住民票 + 顔写真付き身分証(運転免許証、パスポート等)
海外在住者(日本居住期間が1年未満、または非居住者)は本人確認にマイナンバーは不要で、パスポート等の身分証と海外住所確認書類で対応できます。日本からカナダへ留学・ワーホリ・駐在で渡航した方が現地住所登録に切り替える場合も、書類の差し替えが必要になります。
初回の本人確認には通常2〜3営業日かかります。家賃や学費の支払期日が迫っている場合は、送金日から逆算して早めに口座開設を済ませておくことを強く推奨します。
カナダ側で必要な受取人情報
送金作成時に入力するカナダ側の口座情報は次の通りです。EFTを使うため、受取人本人または送金先の口座保有者から事前に正確に取得しておく必要があります。
項目 | 内容 |
|---|---|
Institution Number | 3桁の金融機関コード |
Transit Number | 5桁の支店コード |
Account Number | 7〜12桁の口座番号(銀行により桁数が異なる) |
受取人氏名 | 口座名義と完全一致(ローマ字表記) |
受取人住所 | カナダ国内の居住地住所 |
Interac e-Transferを使う場合は、受取人のメールアドレス(Interacに登録済みのもの)のみで送金可能ですが、受取人が3暦日以内に資金を受領しないと送金人に返金される点に注意してください。
送金手順(日本→カナダ)
実際の操作の流れは以下の通りです。
- Wiseのウェブサイトまたはアプリで「送金を始める」を選択
- 送金額をJPYまたはCADで入力し、ミッドマーケットレートと手数料の合計を確認
- 受取人として「個人」または「法人」を選び、上記のカナダ側口座情報を入力
- 送金目的をドロップダウンから選択(学費、生活費、家族への送金など)
- 送金内容を最終確認し、Wiseが指定する日本国内の振込専用口座(GMOあおぞらネット銀行等)に、Wise指定の参照番号を付けて自分の銀行から円で振込
- Wise側で入金確認後、自動で両替し、カナダ側の受取口座に送金
Wise公式の統計によると、JPYからCAD送金では70%が20秒以内に到着、95%が1日以内に到着しています。ただしJPYの入金は日本国内の銀行からのみ受付で、SWIFT経由の入金は不可、また100万円以下の送金にSWIFT情報は使えない仕様です。必ず国内振込用口座情報を使ってください。
手数料と為替レートの実利益
為替差益の実利益を見極めるには、銀行のTTSレートとWiseのミッドマーケットレートを直接比較する必要があります。Wiseは中値で換算し、固定手数料 + 送金額に対する変動率の手数料を別建てで請求する透明な構造です。
手数料の具体額はルートと送金額により日次で変動するため、最新値はWise公式の手数料計算機で確認してください。比較の目安として、以下を実際に並べてみることをおすすめします。
- メガバンクの外貨送金手数料(送金手数料 + 中継銀行手数料 + リフティングチャージ)
- メガバンクのTTSレート(中値に2〜3円程度上乗せされることが多い)
- Wiseの固定手数料 + 変動率手数料
- Wiseのミッドマーケットレート(Google検索やXE.comの表示と同等)
為替レートのロックイン(保証)は通貨ルートにより最大95時間まで設定可能で、円高のタイミングでレートを確保してから入金を完了させる、という使い方も有効です。
他国ルートでの実例比較は以下の記事も参考になります。
よくあるトラブルと回避策
実際の利用で頻発するつまづきポイントを整理します。
- 受取人名義の不一致:ローマ字スペルが口座登録と1文字でも異なると着金が遅延または差し戻しになります。パスポート表記と銀行の口座名義は必ず一致させてください。
- 振込時の参照番号忘れ:日本側からWise指定口座に入金する際、参照番号(P数字数桁)を振込人名や振込メッセージに含めないと、Wiseが入金を識別できず保留状態になります。
- 送金目的の選択ミス:留学費用なのに「投資」を選ぶなど不適切な目的選択は、追加書類の提出を求められる原因になります。
- アカウント保有額の超過:CADを受け取って円換算で100万円を超えた状態を30日以上続けると制限がかかります。受取後は速やかに使うか、別口座に出金してください。
- カナダ国内Wiseへの入金経路:カナダ内のCAD入金はカナダ国内銀行からのみで、SWIFTは不可です。逆方向(カナダ→日本)を将来使う予定がある人は覚えておきましょう。
FAQ
Q. 1回でいくらまで送れますか?
A. 銀行振込でWise指定口座にチャージする方法なら、第一種資金移動業者認可により1取引最大1億5,000万円まで対応可能です。Wise残高からの直接送金やアカウントへのチャージは1回100万円までです。
Q. どのくらいで届きますか?
A. JPY→CAD送金では公式統計で70%が20秒以内、95%が1日以内に到着しています。初回は本人確認に2〜3営業日かかるため、初回送金は余裕を見て計画してください。
Q. マイナンバーは絶対に必要ですか?
A. 日本居住者は必須です。海外居住者(非居住者扱い)は不要で、パスポートと海外住所確認書類で代替できます。
Q. 資金は安全に管理されていますか?
A. ワイズ・ペイメンツ・ジャパンは日本の規制当局に登録されている信託口座で顧客資金を保全し、毎営業日に負債計算後の日本円相当額の100%を預金しています。
Q. カナダでの実際の生活費感はどのくらい?
A. 送金額を決める際の参考として、現地での費用感をまとめたカナダでの生活費と費用も併せてご覧ください。
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