英語の不定代名詞まとめ!不定代名詞一覧と使い分け、英会話に重要な文法を例文付きで解説
最終更新日: 2025年12月11日

英語学習を進めていると、「some」や「any」、あるいは「one」といった単語が頻繁に出てきますよね。
これらは文法用語で「不定代名詞」と呼ばれ、実際の英会話においても非常に重要な役割を持っています。
名前だけ聞くと少し難しそうに感じるかもしれませんが、要するに不定代名詞は「特定の名前を出さずに、人や物、数量を指す代名詞」のこと✨
この記事では、英語勉強中の人が特につまずきやすい「someとanyの違い」や「eachとeveryの使い分け」などを中心に、不定代名詞のルールや意味をわかりやすく解説します📚
英語の「不定代名詞」とは?基本文法を解説
不定代名詞とは、その名の通り「定まっていない(不特定の)」人や物、数量などを指す代名詞のことです。
例えば、「私のペン」と言えば特定のペンを指します。
しかし、「何か書くもの」と言った場合は、特定のペンではなく、書く機能を持った物なら何でも良いというニュアンスになります。
このように、漠然とした対象を指し示すときに使われるのが不定代名詞です。
英語の文を作る上で避けては通れない基礎的な語ばかりですので、まずはこの概念をしっかり理解しておきましょう💡
以下に代表的な不定代名詞である one を用いた例文を挙げます。
- Do you have a pen?(ペンを持っていますか?)
- I need one.(ひとつ必要なんです。)
ここで使われている one は、特定のペンではなく「ペンの種類のどれかひとつ(不特定)」を指しているため、不定代名詞としての働きをしています。
不定代名詞一覧表(人 / 物 / 場所 / 数量 まとめ)
以下で、不定代名詞一覧を表にまとめました。
ぜひ英語学習に役立ててください💫
人を表す不定代名詞
不定代名詞 | 意味 |
|---|---|
someone / somebody | 誰か |
anyone / anybody | 誰でも、誰も〜ない |
everyone / everybody | みんな |
no one / nobody | 誰も〜ない |
物を表す不定代名詞
不定代名詞 | 意味 |
|---|---|
something | 何か |
anything | 何でも、何も〜ない |
everything | すべてのもの |
nothing | 何も〜ない |
場所を表す不定代名詞
不定代名詞 | 意味 |
|---|---|
somewhere | どこか |
anywhere | どこでも、どこにも〜ない |
everywhere | あらゆる場所 |
nowhere | どこにも〜ない |
数量を表す不定代名詞
不定代名詞 | 意味 |
|---|---|
some | いくつか |
any | どれでも、どれも〜ない |
all | すべて |
none | どれも〜ない |
each | それぞれ |
every | すべての |
both | 両方 |
either | どちらか一方 |
neither | どちらも〜ない |
その他の不定代名詞
不定代名詞 | 意味 |
|---|---|
one | ひとつ、あるもの |
another | もうひとつ |
other | 他の |
the other | 残りの一つ |
others | 他のもの・人 |
the others | 残り全部 |
【例文付き】someとanyの使い分けと微妙なニュアンス
不定代名詞の中でも特によく使われるのが some と any です。
学校の授業では「someは肯定文、anyは否定文と疑問文で使う」と習った方も多いのではないでしょうか。
基本的にはそのルールで問題ありませんが、会話のニュアンスや文の意味によっては例外もあるため注意が必要です⚠️
まず基本的な使い分けを見てみましょう。
- I have some money in my wallet.(財布にいくらかお金が入っています。)
- I do not have any money with me.(持ち合わせのお金が全くありません。)
- Do you have any questions?(何か質問はありますか?)
このように、肯定文では some を使い、否定の文や疑問文では any を用いるのが原則です。
しかし、相手に「Yes」の答えを期待している場合や、何かを勧めたり依頼したりする場合(勧誘)は、疑問文でも some を使うことがあります☕️
- Would you like some coffee?(コーヒーはいかがですか?)
- Can I have some of that cake?(そのケーキを少しいただけますか?)
また、肯定文であっても「どんな〜でも」という意味を強調したい場合には any を用います。
- You can choose any color.(どんな色でも選べますよ。)
【重要】eachとeveryの違いと単数・複数の扱い
次に、よく似ている each と every の違いについて解説します。
日本語に訳すとどちらも「それぞれの」や「すべての」といった意味になりがちですが、英語の感覚では捉え方が少し異なります。
each は個々の対象ひとつひとつに焦点を当てて「それぞれ」を強調するのに対し、every は全体をひとつのグループとして意識しながら「どの〜もみな」と表現する感覚です。
ここで最も重要な文法ルールは、each も every も「単数扱い」であるということです。
つまり、後ろに来る名詞は単数形になり、動詞も三単現のsなどがつく形(単数形)が必要となります📝
- Each student has a textbook.(生徒はそれぞれ教科書を持っています。)
- Every member knows the rule.(どのメンバーもそのルールを知っています。)
上の例文のように、日本語では「生徒たち」と複数に感じる状況でも、英語では単数として処理します。
💡 ポイント 💡
ただし、every は意味的には複数を指しているため、代名詞で受けるときはthey(彼ら)を使うことも多いです⚠️
oneとitの違いは?「特定」か「不特定」か
代名詞の基本問題としてよく問われるのが one と it の違いです。
どちらも日本語にすると「それ」や「ひとつ」と訳せますが、指している対象が「不特定」か「特定」かで使い分けます。
one は、前に出てきた名詞と「同じ種類の別のもの(不特定)」を指す場合に使います。
一方、it は、前に出てきた名詞「そのもの(特定)」を指す場合に使います☝️
- I lost my watch. I need to buy a new one.(時計をなくしました。新しいのを買わなきゃ。)
- I found a nice watch. I bought it.(素敵な時計を見つけました。それを買いました。)
最初の例文では、なくした時計そのものを買うわけではなく、別の新しい時計を買うので one を使います。
2つ目の例文では、見つけた時計そのものを買ったので it を使います。
この違いを理解しておくと、会話での誤解を防ぐことができます✨
数量・全体・一部を表す不定代名詞(all / none / both / either)
数や量、範囲を表す不定代名詞には、all, none, both, either などがあります。
これらは対象となる人や物の数によって使い分ける必要があります。
まず、対象が3つ(3人)以上の場合に使われるのが all(すべて)と none(どれも〜ない)です。
- All of the members agreed.(メンバー全員が同意しました。)
- None of the answers are correct.(答えのどれも正しくありません。)
次に、対象が2つ(2人)の場合に使われるのが both(両方とも)、either(どちらか一方)、neither(どちらも〜ない)です✌️
- I like both of them.(私はそれらの両方が好きです。)
- Either day is fine for me.(どちらの日でも私は大丈夫です。)
- Neither plan worked well.(どちらの計画もうまくいきませんでした。)
ここで注意したいのは、none や neither はその単語自体に「否定」の意味を含んでいるということです。
そのため、文の中で not と一緒に使うことは基本的にありません⚠️
人や場所を表す複合不定代名詞(-one / -body / -thing)
some, any, no, every に、-one, -body, -thing, -where がつくと、人や物、場所を表す複合不定代名詞になります。
例えば、someone(誰か)、anything(何か)、nowhere(どこにも〜ない)、everyone(みんな)といった人物や物事を表す単語がこれにあたります。
これらの語を使う際に気をつけたい特別なルールが、形容詞の位置です。
通常、形容詞は名詞の前に置きますが、これらの複合不定代名詞を修飾する場合は、形容詞を後ろに置く「後置修飾」という形をとります🔄
- I want something hot to drink.(何か温かい飲み物が欲しいです。)
- Did you meet anyone interesting?(誰か面白い人には会いましたか?)
something hot(○)と言いますが、hot something(×)とは言わないので気をつけましょう。
また、これらも基本的には単数扱いとなるため、動詞の形には注意が必要です。
- Everything is ready.(準備はすべて整っています。)
OtherとAnotherとThe otherをイメージで理解
学習者が最も混乱しやすいのが、other 系統の不定代名詞ではないでしょうか。
これらは「特定か不特定か」「単数か複数か」の組み合わせで整理するとわかりやすくなります。
まず another は an + other から来ている通り、「不特定のもうひとつ(別のひとつ)」を指します。
- Can I have another cup of tea?(紅茶をもう一杯いただけますか?)
次に the other は the がついているため、「特定の残りひとつ(または残り全部)」を指します。
対象が2つある場合、ひとつを取り出した後の「残り」は自動的に特定されるため、the other を使います🌓
- I have two sisters. One is in Tokyo, and the other is in Osaka.(私には2人の姉妹がいます。ひとりは東京に、もうひとりは大阪にいます。)
複数を表す others は「不特定の他人や他のもの」を指し、the others は「特定の残りのグループ全員(全部)」を表します。
- Some people agree, but others disagree.(賛成する人もいれば、反対する人もいます。)
理解度チェック!不定代名詞の練習問題
ここまで解説してきた内容を確認するために、簡単な練習問題を解いてみましょう。
文脈に合わせて適切な不定代名詞を選んでみてください✨
Q1. 以下の( )に入る適切な語を選んでください。
I don't have ( ) plans for the weekend.
- A. some
- B. any
答え:B. any
💡 解説 💡
否定文なので any を使うのが自然です。日本語訳は「週末は何も予定がありません」となります。
Q2. 以下の( )に入る適切な語を選んでください。
( ) child has a dream.
- A. Each
- B. All
答え:A. Each
💡 解説 💡
child が単数形になっているため、単数扱いの Each を選びます。All を使う場合は All children と複数形にする必要があります。日本語訳は「それぞれの子供には夢があります」となります。
Q3. 以下の( )に入る適切な語を選んでください。
I tried on two shirts, but ( ) fit me.
- A. none
- B. neither
答え:B. neither
💡 解説 💡
対象が「two shirts(2枚のシャツ)」なので、2つのものについて否定する neither を使います。none は3つ以上の場合に用います。日本語訳は「シャツを2枚試着しましたが、どちらも合いませんでした」となります。
不定代名詞を「英語の感覚」で使えるようになるには
some / any / each / every といった不定代名詞は、ルールを覚えるだけでなく、 英語の文や会話の中で何度も触れていくことで自然と身についていきます。
たとえば英語のドラマや動画、記事に触れていると、someone や anything、the other、all of などの表現が何度も登場しますよね。
最初は文法で考えていた使い分けも、繰り返し触れているうちに
- 「あ、ここでは this one じゃなくて one を使うな」
- 「ここは any が自然だな」
など、直感で選べるようになっていきます🌱
Migaku では、
- 学んだ不定代名詞をフラッシュカードで反復
- 実際の英語音声やコンテンツを使って自然な使い方をインプット
- スピーキングでアウトプットしながら感覚を定着
という流れで、“知識として覚えた英語” を “使える英語” に変えることができます。
英語の文法ポイントも、英会話で即使えるレベルまで落とし込めるようになるのが Migaku の強みです。
まとめ:One Step at a Time, Every Day
不定代名詞の核心は、特定しない人・物・場所・数量を自然に表すことです。
some / any / each / every の違いをつかむことで、文の意味がクリアになり、英語表現の幅が大きく広がります。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
Good luck with your English studies!