英語「助動詞」とは?使い方や意味を例文付きで解説!助動詞をマスターして英会話の基礎を固めよう
最終更新日: 2025年12月1日

英語の助動詞は、動詞の前に置かれて意味やニュアンスを追加する重要な品詞です。
英語の文法では、未来を表す will、可能性を示す may や might、義務を表す must、許可の can など、さまざまな助動詞があります。
英語学習や英会話でも欠かせない要素なので、基礎からしっかり学習しておきたい人に向けて、この記事では助動詞の使い方、否定文、疑問文、例文まで体系的に解説します。
助動詞を理解すれば、表現の幅が一気に広がりますよ✨
英語勉強中の人はぜひ参考にしてください✨
「助動詞」とは?英語文法の影の主役を理解しよう
助動詞とは、主語の後ろで動詞の前に置かれ、その動詞に意味やニュアンスを追加して表す語です。
中学で習った内容の復習にもなりますが、英語の助動詞は非常に重要な働きを持っています。
助動詞の後には必ず動詞の原形が続き、be動詞でも have や do でも同じルールが適用されます。
三人称単数でも s がつかないのが特徴で、過去形になると would、could、had などの形に変わる場合があります。
未来を作る will、提案を表す shall、義務を示す must、状況に応じた必要を示す have to など、たくさんの種類があります。
まずはそれぞれの意味と使い方を理解しておきましょう😊
助動詞のある・なしで意味が変わる
助動詞の有無によって、英文の意味はまったく異なるものになります。
たとえば speak だけだと単に「話す」ですが、can speak だと「話せる」という能力の意味になり、may speak なら「話してもいい」という許可を表します。
ニュアンスが変わるタイプ(can / will / should / may など)
can は能力を表す一方で、許可や依頼にも使われます。
will は未来を自然に表現する助動詞で、意思も表せます。
should は助言や「すべきだ」という意味を持ち、may は控えめな可能性を示します🌱
同じ動詞でも助動詞の違いで意味が大きく変わるため、つい混乱しやすい部分です。
時制の変化に関わるタイプ(will → would、can → could)
過去形の助動詞には特別な意味がある場合があります。
would は丁寧な表現、過去の習慣、推量を表し、could は丁寧な依頼や弱い可能性を示します。
might は may より可能性が弱いときに使います。
not がつくときの注意点(短縮形 ’t の見落としに注意)
助動詞に not をつけるだけで否定文になります。
例:
- will not → won’t
- cannot → can’t
- should not → shouldn’t
文章中では ’t の短縮形が小さく見えて、意味を見落としがちなので注意が必要です🔍
must notの短縮形は “使われにくい”
must も否定形は must not です。
短縮形 mustn’t も一応存在しますが、
- イギリス英語では使われる
- アメリカ英語ではほぼ使われない
- スピーキングでは聞き取りにくい
という理由から、実際の英会話では must not をそのまま使うのが一般的です。
また、must not は「〜してはならない」という強い禁止を表すため、日常会話の出番は多くありません。
例:
- You must not touch this.(これに触ってはなりません)
補足:must の否定は「義務なし」ではない
must not は「〜してはいけない(=禁止)」を表します。
「〜する必要はない」は don’t have to を使います。
例:
- You don’t have to go.(行く必要はありません)
助動詞と不定詞(to + 動詞)を見間違えないコツを紹介
助動詞と不定詞は形式が似ているため、英語学習の中で見間違えやすいポイントです⚠️
want to、need to、plan to などは不定詞であり、助動詞ではありません。
特に could や would と to 不定詞の混同はよくあるため、意味を理解しておくことが大切です📘
to がついている場合は助動詞ではない
to + 動詞は不定詞で、目的や未来の意図を表します。
助動詞のように動詞の意味を変えるのではなく、動詞を補助する働きをします。
助動詞と be動詞・have・do の関係
be は進行形や受動態を作り、have は完了形を作り、do は疑問文や否定文で助動詞の働きをします。
助動詞の中に be や have を含めると、表現がさらに複雑になります。
不定詞が「目的」「未来」「義務」を表す場合との違い
不定詞は「〜すること」「〜するために」という意味を表し、助動詞のように直接動詞に意味を加える方ではありません。
英語を読むときは、この違いを知っておくと理解しやすくなります✨
助動詞と不定詞を見分ける例文
- She can go now.(彼女は今行けます)
- She wants to go now.(彼女は今行きたいです)
例文のとおり、
- can の後ろは go(動詞原形)
- want の後ろは to go(不定詞)
になります。
見た目が似ているので、最初はつい混乱しやすいポイントです。
助動詞と be動詞の組み合わせで意味が変わるポイント
助動詞と be が組み合わさると、進行形、受動態、未来の予定などが簡単に表現できます。
この組み合わせは英会話でもよく使われるため、使い方をしっかり押さえておきたいところです。
be で作る進行形との違い
will be ing は未来の進行を表し、must be ing は強い推量を表せます。
例文:
- I will be working tomorrow.(私は明日働いているでしょう)
be + 過去分詞(受動態)のときの助動詞の働き
受動態の形は be + 過去分詞です。
助動詞と組み合わせることで義務や推量を表すことができます。
例文:
- The work must be done today.(その作業は今日終わらせなければなりません)
be able to と can の置き換えルール
can は時制変化に弱いので、過去形や未来の文で be able to を使う方が自然です。
例文:
- I was able to meet him.(彼に会うことができました)
助動詞 + be + ing の意味比較
- He will be waiting for you.(彼はあなたを待っているはずです / 未来の進行)
- She must be joking.(彼女は冗談を言っているに違いない)
- They may be studying now.(彼らは今勉強しているかもしれません)
助動詞 + be + 過去分詞(受動態)
- The project must be finished soon.(そのプロジェクトはすぐ終わらせる必要があります)
- The room will be cleaned tomorrow.(部屋は明日掃除されます)
助動詞の意味(義務・未来・推量)が be の後ろで変わるため、文全体の理解がぐっと深まります。
助動詞の基本ルール
英語の助動詞には守るべき文法ルールがあります。
使用方法を確認しておくと、読解でも作文でも役に立ちます🌟
肯定文の形
主語+助動詞+動詞の原形が基本形です。
例文:
- I can swim.(私は泳げます)
疑問文の語順(主語の前に助動詞)
助動詞が文頭に来るだけで疑問文になります。
例文:
- Can you help me?(手伝ってくれる?)
否定文(not / 短縮形)
助動詞の直後に not を置くだけで否定文ができます。
例文:
- You should not go.(行かない方がいいよ)
丁寧な表現との相性(could / would / might)
would や could は丁寧な表現を作るときに便利です。
例文:
- Would you open the window?(窓を開けていただけますか?)
代表的な助動詞10種類の意味と使い方
ここからは英語の助動詞を種類別に解説します。
意味、使い方、例文をセットで紹介するので、英会話にもそのまま使えます✨
1. can:意味・許可・依頼・可能性・能力
例文:
- Can I use this?(これ使ってもいい?)
能力、許可、依頼、可能性など幅広く使う助動詞です。
2. could:丁寧さ・推量・過去形
例文:
- Could you call me?(電話していただけますか?)
can の過去形だが、丁寧さや弱い可能性も表します。
3. will:未来・意思・予測
例文:
- I will call you later.(あとで電話するね)
未来や意思を表します。I will の形もよく使います。
4. would:丁寧・推量・仮定法
例文:
- I would go if I had time.(時間があれば行くのにな)
5. may:控えめな許可・可能性
例文:
- You may leave now.(もう退室していいですよ)
6. might:弱い可能性・推量
例文:
- He might come today.(彼は今日来るかもしれません)
7. should:助言・当然・軽い義務
例文:
- You should try it.(試してみた方がいいよ)
8. must:強い義務・確信の推量
例文:
- He must be tired.(彼は疲れているに違いない)
9. have to:外的な必要・義務
例文:
- I have to study.(勉強しなければなりません)
have to の形で覚えておくと便利です。
10. shall:提案・意志
例文:
- Shall we go?(行きましょうか?)
助動詞の「過去形」が生むニュアンスの違いまとめ
助動詞の過去形は、単に「過去のこと」を表すだけじゃなく、丁寧さ/距離感/弱い可能性 といったニュアンス調整をする特別な働きを持っています。
英会話ではこの“微妙なトーン”の違いがめちゃくちゃ大事です。
ここでは、ニュアンスの違いと使い分けについて解説します。
1. 可能性の強さ:may → might
- He may come.(来る“かもしれない” → 可能性ふつう)
- He might come.(来る“かもしれないけど弱め” → 可能性ひかえめ)
💡 ポイント 💡
might は “控えめ/慎重/弱い” トーンを作ります。ニュース・推測・「もしかすると」みたいな曖昧な場面で使われやすいです。
2. 丁寧さのレベル:can → could
- Can you help me?(手伝ってくれる? → カジュアル)
- Could you help me?(手伝っていただけますか? → 丁寧・柔らかい)
💡 ポイント 💡
過去形の could は 距離感を作る=丁寧に聞こえます 。ビジネス、初対面、礼儀正しい依頼で大活躍します。
3. 意思・断定の強さ:will → would
- I will say yes.(私はそう言います → 意思が強い)
- I would say yes.(私ならそう言うかな → 距離感を置いた柔らかい意見)
💡 ポイント 💡
would は “断言しない” トーンを作ります。「強く言い切りたくない」「控えめに意見を出したい」時に便利です。
4. 過去形なのに“過去”じゃない理由
would / could / might は文法的には過去形でも、意味は丁寧さや控えめさを表す“現在の表現”として使われることが多い。
だから英語学習者が混乱しやすいポイントでもあります。
過去形の助動詞は“トーン調整”が目的
- might:可能性を弱める
- could:依頼を丁寧にする
- would:意見や推量を柔らかくする
単なる “過去形” ではなく、英語の雰囲気・距離感を操るための大事なツールです。
助動詞を使った疑問文まとめ
助動詞は疑問文との相性がよく、英会話ではとにかく出番が多いパターンです。
基本は「助動詞を文頭に置くだけ」で疑問文が作れるので、仕組みさえ理解すれば一気に使える幅が広がります。
よく使う疑問文パターン
- Can I〜?(許可)
例:Can I sit here?(ここ座っていい?) - Will you〜?(依頼・申し出)
例:Will you help me?(手伝ってくれる?) - Would you〜?(丁寧な依頼)
例:Would you open the door?(ドア開けてもらえますか?) - Should I〜?(アドバイスを求める)
例:Should I bring anything?(何か持っていった方がいい?) - May I〜?(かしこまった許可)
例:May I ask you a question?(質問してもいいですか?)
ポイント:助動詞ごとに“よく使う型”を覚えると自然に話せる
助動詞の疑問文は、型で覚えるのがいちばん早いです。
- 許可なら Can I〜?
- 丁寧に頼みたいなら Would you〜?
- 判断を聞きたいなら Should I〜?
この“型”が頭にあるだけで、実際の会話でもスラスラ口に出せるようになります。
【リアルな使用シーン】助動詞と英会話
英会話では、助動詞をどれだけ自然に使えるかが会話のスムーズさを左右します。
ドラマ・SNS・日常会話など、リアルな場面では助動詞はほぼ毎回出てくるほど重要です。
実際によく使われる典型シーン
1. 許可・依頼(超日常)
- Can I〜?(ちょっと使っていい?)
例:Can I try this on?(これ試着していい?) - Could you〜?(丁寧にお願い)
例:Could you hold this?(これ持っててもらえる?)
2. 予定・意思を伝える(友だち・仕事)
- I will〜
例:I will send it to you later.(後で送るね) - Will you〜?
例:Will you join us?(一緒に来る?)
3. 助言・提案(相談ごとでめちゃ使う)
- Should I〜?(どうすべき?)
例:Should I call him?(彼に電話した方がいい?) - Shall we〜?(一緒にやる?)
例:Shall we go for a walk?(散歩行かない?)
4. 推量・可能性(曖昧なときの便利ワード)
- He may〜 / He might〜
例:He may be busy.(彼、忙しいのかも)
例:He might be joking.(冗談言ってるのかもね)
コツ:助動詞は「場面」に紐づけて覚えると伸びる
- can=許可
- should=助言
- will=意思・未来
- might=弱い可能性
というように、「何の目的で使うのか」がわかると英会話に出てきたとき理解が激増します。
助動詞の勉強方法・覚え方
ここでは、助動詞をマスターするためのポイントを紹介します。
1️⃣ 助動詞はまとまりで覚える
助動詞は種類が多く感じますが、実は“まとまり”で覚えると一気に理解しやすくなります。
まずは「何を表す助動詞なのか」を軸に分けて覚えるのが最も効果的です。
たとえば、
- 可能性を表すのは can・may・might
- 未来や意思は will・would
- 義務や必要は must・have to
- 助言なら should
といったように、意味のグループごとに整理しておくと記憶に残りやすくなります。
2️⃣ 助動詞は例文とセットで覚える
次に、助動詞は例文とセットで覚えると定着が早くなります。
Can I〜? や Should I〜? のように、英会話でよく使う“型”で覚えてしまうと、実際の会話でも自然に使いこなせます。
そして、
- 助動詞の後ろには動詞の原形が来る
- 否定文は not をつける
- 疑問文は助動詞が文頭に来る
という基本ルールを最初にしっかり押さえておくと、文法の迷いがぐっと減ります✨
助動詞は暗記ではなく「用途のまとまり+例文の型」で覚えるのがいちばん効率的です。
助動詞を使うときに初心者がやりがちなミス
つい間違えやすいのが、助動詞の後ろに原形以外を使うミス、’t の見落とし、不定詞との混同です。
助動詞を2つ重ねてしまう
- × He will can go
- 〇 He will be able to go.
助動詞の後ろに過去形を置いてしまう
- × I can went
- 〇 I can go
should と must の強さを逆に覚える
- should(助言)< must(強い義務)
won’t / wouldn’t の ’t を見落とす
- won’t:will not
- wouldn’t:would not
英語の助動詞をもっと自然に使いこなせるようになるには?
英語の助動詞は can・will・should・must のように種類が多く、意味の違いや使い方を“頭では理解しているつもり”でも、会話になるととっさに出てこないことがよくあります。
でも安心してください。
英語は、例文を覚えるよりも使われている場面を何度も見る方が圧倒的に身につきます📚✨
たとえばドラマやSNS、YouTube を見ていると、
- Can I〜?
- You should〜
- I will〜
- You must be〜 みたいなフレーズが自然と耳に残っていくはず。
その「慣れ」が積み重なると、頭で考えるのではなく “感覚として使える英語” に変わっていきます💫
Migaku では、英会話でよく使われる助動詞・基本動詞・英単語を、音声+例文+実際の使用シーンを組み合わせてインプットしながら、ゆっくり確実に「直感的に使えるレベル」まで育てていくことができます。
- 「助動詞の意味はわかるけど、英会話でなぜか使えない」
- 「should と must の違いが咄嗟に出てこない」
そんな悩みも、英語に触れる時間が増えるほどスッと消えていきます。
英語学習は、知識より“慣れ”が勝つ🔥
今日から少しずつ、英語の助動詞に触れる時間を増やしていこう!
まとめ:You CAN do it — with modal verbs
英語の助動詞は、動詞に意味やニュアンスを足す“相棒”のような存在。
未来、可能性、義務、提案など、英語の細かな表現を支えるとても重要な文法ポイントです。
今回学んだ基本の使い方や例文を押さえておくことで、英会話でも自然に使いこなせるようになります。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
Good luck with your English studies, and enjoy mastering modal verbs!