英語の準動詞を徹底解説！不定詞・動名詞・分詞の使い方と違いを高校英文法で整理しよう。

英語学習において、「準動詞」という言葉を聞くと、なんだか難しそうだと感じてしまいませんか？

文法用語の響きだけでアレルギー反応が出てしまう方もいるかもしれませんが、実は準動詞は、英語の表現を豊かにするために欠かせないとても便利なツールなんです。

一言で言えば、準動詞とは「動詞を別の品詞（名詞・形容詞・副詞）に変身させること」を指します。

「走る」という動作を、「走ること（名詞）」や「走っている（形容詞）」のように変化させる魔法のようなルールです✨

本記事では、英語勉強中の人がつまずきやすい不定詞・動名詞・分詞の3つの違いや使い分け、そして「意味上の主語」などの文法ルールを、豊富な例文とともにわかりやすく解説！

基本をしっかり覚えて、英語表現のレベルアップを目指そう⭐️

準動詞とは？基本概念を解説

まず、英文法における準動詞の正体について整理しましょう🚀

英語の文を作る際、「1つの文に述語動詞（メインの動詞）は1つだけ」という鉄則があります。

しかし、会話や文章の中では「～したい」「～すること」「～するために」など、動詞の意味を保ったまま、別の役割をさせたい場面がたくさん出てきますよね💡

そこで登場するのが準動詞です。

準動詞は、動詞の形を変えることで、文の中で「動詞以外（名詞・形容詞・副詞）」の働きをします。

あくまで「準」なので、文の中心となる述語動詞（V）にはなれませんが、主語や目的語になったり、名詞を詳しく説明（修飾）したりと、名脇役として大活躍します。

メインの動詞と準動詞の関係

以下の例文で、メインの動詞と準動詞の関係を見てみましょう。

例文：

この文では「like」がメインの動詞で、「to play」が準動詞（不定詞）として「サッカーをすること」という名詞の役割を果たしています。

準動詞の3つの種類と働き

準動詞には、大きく分けて以下の3種類があります。

それぞれが文の中でどの「品詞」に変身するのかを整理することが、理解への近道です📚

これら3つの違いを意識しながら、それぞれの用法を詳しく見ていきましょう。

不定詞の用法と特徴

不定詞は「to ＋ 動詞の原形」という形をとります。

不定詞の最大の特徴は、「これからすること」や「未来」に向かっていくというニュアンスを持っていることです👉

用法は大きく分けて3つあります。

名詞的用法（～すること）

主語や目的語、補語になる使い方です。

「～すること」と訳すと自然です。

例文：

この例文では、study（勉強する）が to study（勉強すること）という名詞の塊になり、want の目的語になっています。

日本語では「〜すること」をそのまま訳さず、「〜したい」と自然な形に言い換えています。

形容詞的用法（～するための・～すべき）

名詞の後ろに置いて、その名詞を詳しく説明（修飾）する使い方です。

「～するための」「～すべき」といった意味になります。

例文：

副詞的用法（～するために・～して）

動詞や形容詞を修飾して、動作の「目的」や感情の「原因」を表す使い方です。

例文：

動名詞の用法と特徴

動名詞は「動詞 ＋ ing」という形をとります。

不定詞が「未来」のイメージを持つのに対し、動名詞は「実際にしていること（リアリティ）」や「過去・現在」のニュアンス強く持ちます🍀

品詞としては「名詞」の役割を果たします。

主語・補語・目的語になる使い方

文の主語や、動詞の目的語になります。

例文：

前置詞の目的語になる

これは不定詞にはできない、動名詞だけの重要な働きです。

前置詞（at, in, of, onなど）の後ろに動詞を置きたい場合は、必ず動名詞にします。

例文：

分詞の用法と特徴（現在分詞・過去分詞）

分詞は、動詞が「形容詞」に変身したものです。

大きく分けて「現在分詞（-ing）」と「過去分詞（-edなど）」の2つがあり、「～している（能動）」か「～された（受動）」かで使い分けます🎨

補語として使われる分詞

分詞は、名詞を修飾するだけでなく、be動詞の後ろに置かれて補語になることもあります。

この場合も、分詞は主語の状態や性質を説明する「形容詞」として働いています。

例文：

現在分詞（-ing）の使い方

「～している」という能動や進行の意味を持ち、名詞を修飾します。

例文：

過去分詞（-edなど）の使い方

「～された」「～してしまった」という受動や完了の意味を持ち、名詞を修飾します。

例文：

分詞構文（副詞の働き）

接続詞を使わずに、分詞を使って文全体や動詞を修飾する方法を「分詞構文」と呼びます。

この場合、分詞は形容詞ではなく「副詞」に近い働きをします。

例文：

【使い分け】不定詞と動名詞・分詞の違い

テストや実際の英会話で最も悩みやすいのが、「不定詞と動名詞、どっちを使えばいいの？」という点ではないでしょうか。

不定詞・動名詞・分詞は、同じ動詞からできている形ですが、文の中での役割や意味は大きく異なります。

ここでは、間違いやすいポイントを整理して使い分けをマスターしましょう🧐

不定詞（to）と動名詞（ing）のイメージの違い

to はこれからの目的や方向を感じさせやすく、ing は行為そのものや経験としてのニュアンスを持ちやすいです。

このイメージの違いにより、目的語にどちらを取るかで意味がガラッと変わる動詞があります。

例：stop, try, remember, forgetなど

以下の2つの例文を比べてみてください。

上は「吸うために（目的）」立ち止まったのであり、下は「吸うこと（行為）」をやめたという意味になります。

動名詞と現在分詞の見分け方

どちらも「動詞＋ing」の形をしていますが、役割が違います。

「～すること」と訳せるなら動名詞（名詞）、「～している」と訳せるなら現在分詞（形容詞）です。

例文：

この文の「Sleeping」は、「寝ている（人）」という意味でfatherを説明しているので、現在分詞の働きをしています。

準動詞の「意味上の主語」とは？

準動詞を使うとき、その動作をしている人が文全体の主語（S）と異なる場合があります。

そんなときに使うのが「意味上の主語」です。

誰がその動作をするのかを明確にするためのルールを見てみましょう🗝️

不定詞の意味上の主語

基本的には不定詞の前に「for ＋ 人」を置きます。

人の性質を表す形容詞（kind, niceなど）がくる場合は「of ＋ 人」を使います。

例文：

動名詞の意味上の主語

動名詞の前に、所有格（my, his, Tom'sなど）または目的格（me, him, Tomなど）を置きます。

例文：

高校英語・受験で頻出！準動詞の確認問題

ここまでの内容を理解できたか、簡単なクイズで確認してみましょう。

カッコ内に入る適切な語を考えてみてください✏️

例題1：不定詞か動名詞か

解説：finish（終える）は、「すでにしていることを終える」という意味なので、リアリティのある動名詞（ing）を目的語にとります。

例題2：分詞の形容詞的用法

解説：「立っている」という能動の意味なので、現在分詞（standing）を使います。

例題3：意味上の主語

解説：kind（親切な）という人の性質を表す形容詞が使われているため、意味上の主語は「of」を使って表します。

反復学習で準動詞の使い分けを感覚で身につけるポイント

不定詞・動名詞・分詞の違いは、文法ルールを一度理解しただけでは、つい英文の中で迷ってしまいがちです🤔

でも、英語の動画や文章にたくさん触れていくうちに、

といった感覚が少しずつ身についていきます。

Migaku を使えば、映画や動画、記事などのリアルな英語コンテンツの中から、準動詞が使われている英文をそのまま取り込み、フラッシュカードとして保存できます。

間隔反復法（SRS）に沿って復習を続けることで、不定詞・動名詞・分詞の用法が「考えなくても出てくる知識」へと変わっていきます✨。

文法問題として解けるだけでなく、英会話やライティングの中でも自然に使える準動詞を目指そう🚀

まとめ：To improve your English, keep learning

英語の準動詞を理解するうえで一番大切なのは、不定詞・動名詞・分詞を「形」で暗記するのではなく、文の中でどんな役割をしているかを見ることです。

名詞・形容詞・副詞としてどう働いているかを意識するだけで、英文の見え方は大きく変わります。

準動詞は、理解すればするほど英文が自然に読めるようになる分野です。

ぜひ実際の英語に触れながら、少しずつ感覚を育てていきましょう。

Good luck! 準動詞を味方につけて、英語の世界をもっと楽しもう❤️‍🔥