CEFRとは?語学レベルを示す世界基準をわかりやすく解説|CEFRレベル一覧と各試験との関係、活用方法も紹介
最終更新日: 2025年11月24日

英語学習をはじめ、語学学習をしていると、よく目にするのが「CEFR(セファール)」という言葉です。
しかし、
- 具体的にどんな基準なのか
- どのように語学レベルを判断できるのか
…と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CEFRの概要やA1〜C2の6段階レベルの違い、各レベルでできること、語学学習や試験での活用方法をわかりやすく解説します。
英語勉強中の人はもちろん、外国語を学んでいる人も既に普段から外国語を使っている人も、ぜひ参考にしてください🚀
世界共通の言語の基準「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」とは?
「CEFR」という言葉を最近よく耳にするけれど、「具体的にどんな基準なのかがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
CEFR(セファール)とは、正式名称である「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の略で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と訳されます。
これは、特定の言語だけではなく、あらゆる外国語の学習者の言語能力を国際的な共通の基準で評価するために、欧州評議会によって開発されました。
2001年に公表されて以来、世界中の教育・評価の場で広く活用されています。
この基準は、国や機関ごとに異なっていた語学レベルの評価を統一し、学習者が自分の能力をより正確に把握できるようにする意図で開発されました。
そのうえで、学習者がより効果的な学習目標を立てられるようにすることも、目的の1つとされています。
まさに、CEFRは、世界中の語学学習者にとって共通の「ものさし」として活用されている、重要な国際的な基準です。
これは、自分の能力を客観的に測る上で必要不可欠な基準と言えるでしょう。
CEFRの構成:6段階のレベルに分けられる熟達度の段階
CEFRは、語学の熟達度をわかりやすく示すために、大きく分けて3つのグループ(A・B・C)に分類され、さらにそれぞれが2段階に分けられています。
つまり、全部で6つのレベルで構成されています。
グループ | レベル | 熟達度の段階 |
|---|---|---|
A | A1, A2 | 基礎段階の言語使用者 |
B | B1, B2 | 自立した言語使用者 |
C | C1, C2 | 熟達した言語使用者 |
この6つの段階(A1、A2、B1、B2、C1、C2)によって、自分の現在の語学レベルを知り、次のステップの目標レベルを明確に設定することができます。
このレベル分けは、教育・学習の方法を考える上でも参考になります。
なぜCEFRが必要とされているのか?
語学の学習目標設定や能力評価において、CEFRがこれほど重要視されているのはなぜでしょうか?
それは、CEFRが特定の試験や国独自の基準に依存せず、すべての言語、すべての学習者向けに、公平で客観的な評価の基準を提供するからです。
この共通の基準があることで、異なる外国語を学んでいる人同士でも、どのくらいの能力を持っているのかを比較しやすくなります。
国際社会での言語能力の関係を理解する上で、CEFRは必要不可欠です。
個人のレベルを測る方法としても活用できます。
CEFRレベルA1からC2までの具体的な能力
CEFRは、
- 「読む」
- 「聞く」
- 「話す(相互作用・表現)」
- 「書く」
という、言語使用における主要な4技能で学習者の能力を具体的に評価します。
ここでは、各レベルでどのようなことができるようになるのかを解説します。
1️⃣ 基礎段階の言語使用者(A1・A2)
A1・A2は、外国語学習の最初期にあたるレベルで、日常でよく使われるごく簡単な表現を理解・使用できる段階です。
学習の土台として、挨拶や身近な話題を扱える基礎的な能力が身につきます。
A1レベル:外国語学習の入門段階
A1レベルは、外国語学習を始めたばかりの「入門」段階です。
学習を始めた人にとって、このレベルがスタート地点です✨
このレベルの能力は、日常で非常によく使える簡単な表現を理解し、使用できることです。
例えば、会話の中での挨拶や自己紹介、短い簡単な文を作成することができます。
聞くこと、読むことに関しても、非常にゆっくりと明確に話されたり書かれたりした簡単な内容の理解が可能です。
A2レベル:日常生活で使える基礎的な段階
A2レベルになると、自分の周りの環境や、身近な事柄(日常、仕事など)に関する、より幅広い情報について理解し、話すことができるようになります。
A2の能力を持つ学習者は、日常会話に参加できる能力を持っており、短い文章を書くことも可能です。
例えば、日常生活でよく遭遇する場合のコミュニケーションはクリアできるレベルと言えるでしょう。
2️⃣ 自立した言語使用者(B1・B2)
B1・B2は、日常生活から学習・仕事まで幅広い場面で自分の考えを伝えられる、中級〜準上級のレベルです。
より複雑な内容の理解や自然なコミュニケーションが可能になり、実用性が大きく高まります。
B1レベル:日常や旅行に対応できる中級段階
B1レベルは、「中級」にあたり、言語学習者にとって1つの大きな目標となることの多いレベルです。
ついに、自立した言語使用者として扱われる段階に入ります。
B1の能力は、仕事や教育、余暇など、幅広い場面で標準的な言葉が使われた場合に、その内容の要点を理解できることです。
自分の意見を話す、文章で説明することもできます。
また、旅行中によく遭遇する状況には十分に対応できる能力があります。
B2レベル:幅広い内容を扱える準上級段階
B2レベルは「準上級」であり、流暢で効果的なコミュニケーション能力を持っている段階です。
B2の能力を持つ人は、自分の専門的な知識分野だけでなく、幅広い分野の複雑な文章の具体的な内容や抽象的なテーマについても理解できます。
母語話者と会話する際も、お互いにストレスを感じることなく自然で流暢な会話が可能です。
表現力も高く、様々な議論で活用できます。
このレベル以上では、ビジネスなどの実践的な場での活用が可能となります。
3️⃣ 熟達した言語使用者(C1・C2)
C1・C2は、高度な言語運用能力を備えた上級〜熟達レベルで、専門的・抽象的な内容も正確に理解し、表現できる段階です。
学術・ビジネスなど、あらゆる場面で自信を持って外国語を使えるレベルと言えます。
C1レベル:高度な内容も理解できる上級段階
C1レベルは「上級」に位置づけられ、高度な知識や複雑な概念も理解できる能力を持ちます。
C1の能力は、長くて難しい文章を読んでも、その裏に隠された意味を理解できるほどです。
語彙が豊富で、流暢で自然な言葉の流れで話すことができ、ビジネスや教育の場での活用に十分対応できる高い能力があります。
専門的な分野でも使えるレベルと言えるでしょう。
C2レベル:母語話者に近い熟達段階
C2レベルは、CEFRの最高レベルである「熟達」の段階です。
このレベルに到達した学習者は、ほぼすべての内容を理解し、母語話者に非常に近い高度な理解力と表現力を持っていると評価されます。
C2の能力を持つ人は、聞いたことや読んだことのほぼ全てを難なく理解できます。
表現力も非常に高く、複雑な事柄でも、正確に捉え、非常に流暢かつ正確に表現することができます。
まさに、外国語のエキスパートと言えるでしょう🎉
A1〜C2のCEFRレベル一覧表
各レベルごとの理解・話す・聞く・書くといった能力を、一目で把握できるようにまとめた早見表です。
自分の現在のレベルを確認し、次の学習目標を設定する際の参考にしてください。
レベル | 熟達度 | 理解(読む・聞く) | 話す(相互作用・表現) | 書く |
|---|---|---|---|---|
A1 | 入門 | とても簡単で身近な語句を理解できる | 挨拶・自己紹介など短いやり取りができる | 超短く単純な文を書ける |
A2 | 初級 | 身近な話題(買い物・仕事・家族)の基本表現が理解できる | 日常の定型表現を使って簡単な会話ができる | 簡単なメモや短文を書ける |
B1 | 中級 | 日常・旅行・仕事で出てくる標準的な内容の要点を理解できる | 自分の意見を述べ、経験を説明できる | 短い文章で経験や考えをまとめられる |
B2 | 準上級 | 複雑な文章や抽象的な話題の主要点を理解できる | 自然で流暢に議論ができ、母語話者ともストレスなく会話できる | 明確で詳細な文章を書ける |
C1 | 上級 | 長文・高度な内容・専門的な文章を深く理解できる | 流暢で自然、目的に合わせて正確に話せる | 複雑なテーマを論理的に書ける |
C2 | 熟達 | 聞いたり読んだりしたほぼ全てを完全に理解できる | 細かなニュアンスまで正確に表現できる | 高度で精密な文章を一貫して書ける |
各レベルの例文比較
同じ「天気」というシンプルなテーマでも、CEFRレベルによって表現の深さや語彙の幅がどれだけ変わるのかがよくわかります。
以下にA1〜C2の文章を並べて比較してみましょう。
レベル | 例文 |
|---|---|
🟣 A1 | 今日は雨です。 |
🔵 A2 | 今日は雨なので、外に行きたくありません。 |
🟢 B1 | 今日はずっと雨みたいですね。傘を持っていった方がいいと思います。 |
🔴 B2 | 雨が強くて視界が悪いので、移動に時間がかかりそうです。少し早めに出た方がよさそうですね。 |
🟠 C1 | 今日の雨は、予報で示されていた前線の影響より強くなっていて、地域によっては交通機関のダイヤにも影響が出ています。状況を見ながら予定を調整した方がよさそうです。 |
🟡 C2 | 気圧配置の変化により想定以上の降水量が観測されていて、局地的には短時間強雨による交通網の乱れが顕著になっています。今後も大気の不安定な状態が続く可能性があるため、最新の気象情報を確認しつつ行動した方が賢明でしょう。 |
どのレベルを目標に設定すべきかを解説
CEFRの各レベルを理解したところで、次に考えるべきは「自分にとってどのレベルが目標レベルなのか?」ということです。
語学学習は、目標レベルを明確に設定することで、その達成に必要な具体的な学習方法や勉強時間がわかり、効果的に進めることができます。
自分の目標を明確にする必要性
どのレベルまで行くべきかという問いの答えは、あなたがなぜ語学を学んでいるのかという、個人の目標によって大きく異なります。
- 日常の会話が目的なのか?
- 仕事で活用したいのか?
- 海外の教育機関に進学したいのか?
これらの目的によって、必要とされる能力の基準レベルは大きく変わります。
日常会話や旅行で実用できるレベル:B1〜B2
海外旅行を心から楽しみたい、あるいは日常生活で簡単な会話ができれば十分という方であれば、まずB1レベルを目標にするのがおすすめです。
B1レベルがあれば、たいていの日常的な状況に対応でき、自分の意見や経験について話すことができます。
よく目標とされるレベルです。
さらに一歩進んで、現地のニュースや映画の要点を理解したい、より深いコミュニケーションを取りたいという場合は、B2レベルを目標に設定するとよいでしょう。
仕事(ビジネス)で活用したい場合の必要レベル:B2〜C1
もし、外国語をビジネスの仕事で活用したい、国際的な環境で働きたいという目標があるなら、最低でもB2レベルの能力が求められる場合が多いです。
特に、専門的な知識を含む内容を扱ったりする必要がある場合は、C1以上のレベルが必要になります。
C1であれば、高度な語彙を活用し、複雑な概念も正確に表現できるため、専門分野での効果的なコミュニケーションが可能になります。
海外の大学・大学院への進学に必要なレベル:B2〜C1
海外の教育機関、特に大学や大学院への進学を目標とする場合も、B2〜C1レベルが必要とされます。
これは、授業内容を理解するだけでなく、レポートを書く、ディスカッションで自分の意見を論理的に話す、専門的な知識を含む文献を読むといった、高い学習能力が求められるからです。
CEFRと主要な外国語試験との対応
CEFRは、多くの国際的な語学試験と対応付けられており、英語の代表的な外部検定試験であるTOEIC®、TOEFL®、英検®などとも対応関係にあります。
各レベルを試験スコアに換算するとどうなるかという具体的な情報が、各試験の公式サイトに参考として紹介されています。
以下は、CEFRと各試験・検定試験との対応を表にまとめたものです。
TOEIC L&R(Listening / Reading)とCEFRの対照表
CEFR | Listening | Reading |
|---|---|---|
C1 | 490〜 | 455〜 |
B2 | 400〜 | 385〜 |
B1 | 275〜 | 275〜 |
A2 | 110〜 | 115〜 |
A1 | 60〜 | 60〜 |
TOEIC S&W(Speaking / Writing)とCEFRの対照表
CEFR | Speaking | Writing |
|---|---|---|
C1 | 180〜 | 180〜 |
B2 | 160〜 | 150〜 |
B1 | 120〜 | 120〜 |
A2 | 90〜 | 70〜 |
A1 | 50〜 | 30〜 |
参照元: TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表|【公式】TOEIC Program|IIBC
TOEFL iBTとCEFRの対照表
以下は、TOEFL公式が出している Reading / Listening / Speaking / Writing の到達レベルです。
CEFR | Reading(30) | Listening(30) | Speaking(30) | Writing(30) | Total(120) |
|---|---|---|---|---|---|
C2 | 29 | 28 | 28 | 29 | 114 |
C1 | 24 | 22 | 25 | 24 | 95 |
B2 | 18 | 17 | 20 | 17 | 72 |
B1 | 4 | 9 | 16 | 13 | 42 |
A2 | n/a | n/a | 10 | 7 | n/a |
参照元:Compare TOEFL iBT Scores - Identify Qualified Applicants
英検(CSE2.0)ととCEFRの対照表
以下は、英検(EIKEN)が使っている最新のスコア基準「CSE2.0」のスコア帯とCEFRの対応です。
CEFR | 英検級 | CSEスコア |
|---|---|---|
C2 | ー | 4000〜3300(※調査中) |
C1 | 1級 | 3300〜2600 |
B2 | 準1級 | 2600〜2300 |
B1 | 2級 | 2300〜1950 |
A2 | 準2級 | 1950〜1700 |
A1 | 3級 | 1700〜0 |
参照元:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会
CEFRレベルを効果的に上げるための方法
自分の目標レベルが決まったら、あとはそこへ到達するための具体的な学習方法と計画を立てるだけです。
CEFRレベルを上げるための効果的なステップを紹介します。
ステップ 1️⃣:現在の自分のCEFRレベルを知る
まず、現在の自分の語学能力がCEFRのどのレベルにあるのかを正確に把握しましょう。
前述の通り、各種試験のスコア換算表や、オンラインの評価ツールなどを活用できます。
この段階が、自分の学習の出発点となります。
ステップ 2️⃣:具体的な目標レベルと学習計画を作成する
「B1レベルを目標にする」「一年後にB2に到達する」など、期限と具体的なレベルを伴う目標を作成します。
目標レベルが明確になれば、それに必要な語彙や文法の知識、経験すべき会話の量なども具体化できます。
ステップ 3️⃣:インプット系スキル(聞く・読む)を鍛える
まずは理解するための能力である、聞く・読むといったインプットスキルを強化します。
- 読む:目標レベルに対応した文章や言葉の内容を多く読む
- 聞く:日常会話や、ビジネス分野の内容を含む音声などを聞く
ステップ 4️⃣:アウトプット系スキル(話す・書く)を強化する
インプットで得た知識を、実際に活用する能力を鍛えます。
コミュニケーション能力は、実際に経験することでしか向上しません。
- 話す:外国語の人と会話する機会を増やす
- 書く:日記や短い文を書く練習をする
ステップ 5️⃣:語彙・文法などの基礎知識を固める
語彙力や文法知識といった基礎は、どのレベルに進むにも欠かせません。
各レベルで必要とされる語彙・文法を体系的に学び、表現の幅を広げましょう。
レベルを上げるのに必要な勉強時間の参考目安は?
一般的に、CEFRの1つの段階を上げるためには、数百時間の学習経験が必要とされています。
ただし、これは個人の経験や語学学習の方法によって大きく異なりますので、あくまで参考程度にしてくださいね。
時間をかけて継続することが、熟達度を高める一番の方法です⏳
CEFRレベルを効率的に上げるには
CEFRは語学の習熟度を客観的に評価できる便利な基準ですが、A1からC2へステップアップするためには、机上の勉強だけではなく、実際に言葉を使う体験が欠かせません。
たとえば、A2では日常の定型表現が理解できるようになり、B1では自分の経験や意見を自然に説明できるようになります。
これは、単語帳や文法書を読むだけでは身につきにくく、実際の表現に触れながら「使い方の感覚」を養う必要があります📚🗣️
Migakuなら、ドラマ・ゲーム・ニュースなどのリアルな英語コンテンツを使いながら、語彙や文法を「使いながら」覚えられます。
繰り返し触れるうちに、
- あ、この表現はこういう場面で使うんだ
- この動詞はこんなニュアンスなんだ
- ネイティブはこういう順番で話すんだ
といった直感がどんどん育ち、CEFRのどのレベルにいても次の段階へ進む力になります。
Migakuを活用して、あなたのCEFRレベルを少しずつ引き上げていきましょう🚀✨
まとめ:CEFRを活用して効果的に英語をレベルアップしよう
CEFRは、語学レベルを客観的に示すための世界共通の基準で、自分の現在地と次の学習ステップを明確にしてくれる便利な指標です。
「今の自分はどのレベルか?」「次に何を伸ばすべきか?」がわかれば、学習の方向性もぐっと定まりやすくなります。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
Good luck with your language journey! 🚀