英語の過去完了進行形とは?過去完了形・現在完了進行形との違い、基本の英文法、疑問文・否定文の作り方を例文付きで解説
最終更新日: 2026年1月9日

「過去完了進行形」と聞くと、漢字が多くてなんだか難しそうな文法用語に感じてしまうかもしれません。
しかし、この時制を使いこなせると、過去のストーリーをより鮮明に、臨場感たっぷりに伝えられるようになります。
まずは、この記事で基本の形と過去完了進行形が持つ意味から整理して、英語学習に役立てよう📚✨
英語の「過去完了進行形」の意味と訳し方を解説
過去完了進行形は、以下の形で表します。
- had been + 動詞のing形
主語が「I」でも「He」でも、常に「had been」を使うため、形自体はとてもシンプルです。
日本語での訳し方は、「(過去のある時点まで)ずっと~していた」「~し続けていた」となります。
例文で形を確認してみましょう。
例文:
- I had been studying English for two hours when my mother came home.(母が帰宅したとき、私は2時間ずっと英語を勉強していた。)
この例文のように、「I had been」と続けることで、「過去のある時点(母が帰宅したとき)」より前から動作が続いていたことを表すのが、過去完了進行形の大きな特徴です。
過去完了進行形のイメージ
この時制を理解するためのキーワードは「継続」と「過去のある時点」です。
過去完了進行形は、過去の特定の時点をゴールとして、そこまで「ずっと何かが続いていた」というプロセスに焦点を当てます。
静止画(点)ではなく、過去のある時点まで再生され続けていた「動画(線)」をイメージしてみてください🎥
その時点にたどり着く直前まで、あるいはその時点まで汗をかきながら何かを続けていた、という時間の流れを強調することができます。
過去完了進行形を使う場面と具体的な使い方
では、具体的にどのような場面でこの表現を使うのか見ていきましょう。
大きく分けて2つのパターンがあります💡
過去のある時点までの動作の継続
最も代表的な使い方が、過去の基準となる時まで、ある動作がずっと続いていたことを表す場合です。
ここでは期間を表す「for」や、基準となる過去の時点を表す「when」などがよく一緒に使われます。
例文:
- He had been waiting for an hour when the bus finally arrived.(バスがついに到着したとき、彼は1時間ずっと待ち続けていた。)
- They had been playing soccer before it started to rain.(雨が降り出す前、彼らはサッカーをし続けていた。)
この使い方のポイントは、「バスが到着した(arrived)」あるいは「雨が降り出した」という過去の出来事の「直前まで」その動作が行われていたことです🕰️
過去の出来事の原因や結果の説明
もう一つの使い方は、過去のある状態や結果に対して、「なぜそうなっていたのか」という理由を説明する場合です。
直前まで行っていた動作が原因で、何らかの結果が生じている状況を描写します。
例文:
- The road was wet because it had been raining.(道路が濡れていたのは、雨が降り続いていたからだ。)
- She was tired because she had been running.(彼女は疲れていた。なぜなら、ずっと走っていたからだ。)
この場合、必ずしも「その瞬間」まで動作が続いている必要はなく、その動作の余韻や影響が色濃く残っている場合に使います💡
過去完了形と過去完了進行形の違い
学習者が一番つまずきやすいのが、「過去完了形(had + 過去分詞)」と「過去完了進行形(had been + -ing)」の違いです。
どちらも過去のある時点より前を表す点では同じですが、焦点の置き方が異なります。
動作動詞か状態動詞か
最大の違いは、使われている動詞の性質にあります。
- 過去完了進行形:動作動詞(run, study, wait, play など)が使われる
- 過去完了形:状態動詞(know, like, live, belong など)が使われる
「状態」を表す動詞は、そもそも「進行形」にできないというルールが英文法にはあります。
そのため、「ずっと~している(状態だ)」と言いたい場合、状態動詞の場合は過去完了形を使います。
例文:
- We had known each other for ten years when we got married.(私たちが結婚したとき、知り合ってから10年が経っていた。)
この例文で「had been knowing」とするのは不自然です。
一方で、「待つ」「走る」などの「動作」を強調したい場合は、過去完了進行形を使って「生き生きとした継続感」を出します🏃♂️
継続か完了か
動作動詞であっても、過去完了形を使うことがあります。
その場合、意味のニュアンスが異なります。
- 過去完了形:動作が完了してしまったこと、回数、結果を重視。
- 過去完了進行形:動作が続いていた時間、プロセスを重視。
例文:
- I had written three letters when he came.(彼が来たとき、私は手紙を3通書き終えていた。)
- I had been writing letters all morning.(私は午前中ずっと手紙を書き続けていた。)
前者は「3通」という結果に焦点がありますが、後者は「書いていた」という時間の経過や動作そのものに焦点があります。
基本の形と過去完了形の違いを整理しておくと、迷わずに使い分けができるようになりますよ🚀
現在完了進行形や過去進行形との違い
他の「進行形」との違いを整理することで、時制の感覚がよりクリアになります。
現在完了進行形との違い
現在完了進行形(have been / has been + -ing)と過去完了進行形の違いは、「基準となる時点」が「現在」か「過去」かという点だけです。
- 現在完了進行形:過去から「現在(今)」まで続いている。
- 過去完了進行形:さらに前の過去から「過去のある時点」まで続いていた。
例文:
- I have been studying for 3 hours.(私は(今に至るまで)3時間勉強し続けている。)
※今も勉強中。 - I had been studying for 3 hours when my mom came home.(母が帰宅したとき、私は3時間勉強し続けていた。)
※過去の話。
このように、進行形と過去完了進行形を比較すると、基準となる時間の位置がずれているだけだと分かります。
過去進行形との違い
過去形の進行形(was/were -ing)は、「過去のその一瞬」に動作が行われていたことを表します。
一方で、過去完了進行形は過去のある時点までの「時間の幅(期間)」を含んでいる点が異なります。
例文:
- I was watching TV when he arrived.(彼が到着したとき、私はテレビを見ていた。)
※その瞬間の描写。期間については言及していない。 - I had been watching TV for two hours when he arrived.(彼が到着したとき、私は2時間ずっとテレビを見続けていた。)
※「for two hours」という期間が入ることで、過去完了進行形になる。
💡ポイント 💡
for や since などで期間を明示したい場合は、過去進行形よりも、完了進行形のほうが「過去のある時点まで続いていた動作」を自然に表せます⏳
過去完了進行形の疑問文と否定文
最後に、否定文と疑問文の作り方を解説します。
形さえ覚えてしまえば、パズルのように単語を入れ替えるだけです。
否定文の作り方
否定文は「had」の後ろに「not」を入れます。
短縮形の「hadn't」を使うのが一般的です。
例文:
- I had not been sleeping well before the exam.(試験の前、私はよく眠れていなかった。)
- She hadn't been waiting long when the taxi came.(タクシーが来たとき、彼女はそれほど長く待ってはいなかった。)
疑問文の作り方
疑問文は「Had」を主語の前に出します。
「How long(どれくらいの間)」と一緒に使われることが非常に多いです。
例文:
- Had you been waiting long?(長く待っていましたか?)
- How long had you been learning English before you went to America?(アメリカに行く前、どれくらいの間英語を学習していましたか?)
答え方は以下のようになります。
- Yes, I had. / No, I hadn't.
疑問文での会話練習も、英会話の上達には欠かせませんね🗣️
例文で今回学習した内容の理解を深める練習
ここまで解説した文法知識を使って、いくつか例文を見てみましょう。
英文の構造と状況をイメージしながら読んでみてください。
例文1
- My eyes were tired because I had been reading a book all night.(一晩中本を読んでいたので、私の目は疲れていた。)
解説:
「目が疲れていた(were tired)」のは過去のこと。
その原因として、それ以前から「本を読み続けていた」ことを表しています。
例文2
- They had been playing tennis for an hour when it started to snow.(雪が降り始めたとき、彼らは1時間テニスをし続けていた。)
解説:
「雪が降り始めた(started)」という過去の時点まで、テニスをする動作が継続していました。
例文3
- I had been looking for my wallet when I found this old photo.(この古い写真を見つけたとき、私は自分の財布をずっと探していた。)
解説:
「when I」のあとに続く過去の時点まで、探す動作が続いていました。
高校や大学でつまずきやすいポイント
ここでは、高校や大学で学ぶ英文法の中でも、特につまずきやすい内容を整理します。
① 過去完了形と過去完了進行形の使い分けで迷う
高校や大学でよくあるつまずきの一つが、過去完了形と過去完了進行形の違いがあいまいなままになってしまうことです。
どちらも「過去のある時点より前」を表すため、「全部 had を使えばいい」と感覚的に覚えてしまう人も少なくありません。
ですが、
- 結果や完了を重視したいときは過去完了形
- 動作が続いていた時間や流れを伝えたいときは過去完了進行形
という視点で整理すると、文の意味がはっきりします。
形ではなく、「何を伝えたい文なのか」に目を向けることが大切です🙂
② 状態動詞なのに進行形にしようとしてしまう
もう一つよくあるのが、「ずっと〜していた」と言いたいときに、すべて過去完了進行形で表そうとしてしまうケースです。
know や like、belong などの状態動詞は、そもそも進行形にできません。
そのため、「長い間その状態だった」と言いたい場合は、過去完了進行形ではなく過去完了形を使います。
ここを感覚だけで覚えてしまうと、英文を読んだときにも違和感を覚えにくくなってしまいます⚠️
③ 時制を「点」でしか考えられていない
高校や大学の英文法では、時制を「いつ起きたか」という点で覚えがちです。
しかし、過去完了進行形は「ある時点までの流れ」や「時間の幅」を表す時制です。
過去の出来事を、点ではなく線としてイメージできるかどうかが、理解できるかどうかの分かれ目になります。
図やストーリーを思い浮かべながら読むことで、時制の感覚はぐっとつかみやすくなります📈
④ 文法問題としてしか見ていない
高校や大学では、過去完了進行形を「文法問題」として覚えてしまうことも多いです。
ですが実際の英語では、
- 体験談
- 理由説明
- ストーリー描写
といった場面で自然に使われています。
「どの選択肢が正しいか」ではなく、「この場面ならどの時制が自然か」という視点で考えると、理解が一段深まります。
インプットを重ねて学びを続け、時制の感覚を身につける
過去完了進行形のような時制は、一般的な英語勉強でルールを一度理解しただけでは、実際の英文でとっさに使えるようにはなりません。
ですが、英語の文章や動画をたくさん見聞きしていると、「あ、こういう場面では had been + ing が使われるんだな」という感覚が少しずつ身についてきます。
Migaku を使って英語の動画や記事に触れ続けていくと、過去のある時点まで続いていた動作や状況が、どのように表現されているのかを自然に目にするようになります。
最初は意識していなくても、繰り返し触れるうちに、「この流れなら過去完了進行形だな」と直感的に判断できるようになっていきます🙂
文法書で覚えた知識が、実際の英語の文と結びついたとき、本当に使える英語力へと変わっていきます。
焦らずインプットを重ねながら、時制の感覚を少しずつ育てていこう💫
まとめ:Up to That Moment
英語の過去完了進行形のいちばん大事なポイントは、「過去のある時点まで、動作がずっと続いていた」という時間の流れを表すことでした。
ルールとして理解するだけでなく、実際の英文の中で「この場面ならこれだな」と感じ取れるようになることが大切です。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
最初はピンとこなくても大丈夫💪
何度も目にし、耳にするうちに、時制の感覚は自然と身についていきます。
Good luck!
過去のストーリーを、自分の言葉で語れる英語を楽しみながら身につけていこう💫