Stamp 2 学生ビザ完全ガイド:アイルランド語学留学と週20時間就労
最終更新日: 2026年5月20日

アイルランドで語学コースや高等教育プログラムに通う非EEA国民は、入国後にStamp 2学生ビザ(IRP:アイルランド居住許可証のStamp 2区分)の登録が必須です。Stamp 2を保有すると、学期中は週20時間、休暇期間中は週40時間の就労が認められ、留学費用の一部を現地で賄えるようになります。本記事では2026年5月時点の規則と手数料、登録手順、よくある落とし穴をまとめます。
Last updated: May 20, 2026
Stamp 2 学生ビザとは何か
Stamp 2は、アイルランドのImmigration Service Delivery(ISD)が発行する学生向け居住許可で、Interim List of Eligible Programmes(ILEP)に掲載されたコースに通うフルタイム学生に与えられます。対象コースは週15時間以上の昼間の組織化された授業を伴うフルタイム教育である必要があります。
語学学校に通う日本人留学生の多くは、まずこのStamp 2を取得します。語学コース修了後にアイルランドの大学や大学院に進学する場合や、卒業後にワーキングビザへ切り替える場合の出発点にもなります。語学留学後の就労延長についてはStamp 1Gとは:アイルランド語学学校卒業後の就労延長制度も参照してください。
申請資格と必要な財政証明
Stamp 2登録時に最も重要なのは「滞在期間中の生活費にアクセスできること」を示す財政証明です。2026年時点の基準は以下のとおりです。
コース期間 | 必要な資金へのアクセス証明 |
|---|---|
8か月超(1年間のコース含む) | €10,000 |
6か月コース | 月額€833 × 6か月 = €4,998 |
8か月コース | 月額€833 × 8か月 = €6,665 |
この資金は本人名義の銀行口座にあることが望ましく、家族からの送金証明や保証書を併せて提出するケースもあります。
そのほか、登録時には以下を準備しておく必要があります。
- アイルランド到着予定日から最低12か月有効なパスポート
- ILEP対象校からの入学許可証および授業料支払い証明
- 民間医療保険(事故€25,000以上、疾病€25,000以上をカバーするもの)
- アイルランド国内の住所証明
入国後の登録手続き
アイルランドに到着したら、90日以内にISDに居住許可を登録する必要があります。2025年1月13日以降、初回登録はすべてダブリンのBurgh Quayオフィスに集約され、コーク、ゴールウェイ、リメリックの学生も地元のGarda(警察)署に行く必要はなくなりました。すべての初回Stamp 2登録はオンラインで予約を取り、Burgh Quayに出向く運用です。
登録の大まかな流れは次のとおりです。
- ISDの予約システムでオンライン予約を取得
- 指定日にBurgh Quayオフィスへ出頭
- 入学許可証、財政証明、医療保険、住所証明、パスポートを提示
- €300の登録手数料を支払い、生体情報を登録
- 数週間以内にIRPカード(Stamp 2)が郵送で届く
90日以内に予約枠が取れない場合でも、許可がキャンセルされたり退去を求められたりすることはありません。予約取得の試行記録を残しておくことが推奨されます。
費用と処理時間
2026年5月時点の主な費用は以下のとおりです。
項目 | 金額 |
|---|---|
長期学生ビザ(D-Study)単数入国 | €60 |
長期学生ビザ(D-Study)複数入国 | €100 |
IRP初回登録(Stamp 2) | €300 |
IRP更新(Stamp 2) | €300(一部カテゴリは無料) |
D-Studyビザの処理時間は出身国・地域および在外公館によって異なります。最新の処理状況はirishimmigration.ieの「Visa Decisions」ページで確認してください。IRPカード自体は登録完了後、おおむね2〜3週間で郵送されます。
週20時間就労の権利と現実的な収入
Stamp 2の大きな利点が就労権です。
- 学期中:週20時間まで
- 休暇期間中:週40時間まで
休暇期間は2026年時点で6月〜9月および12月15日〜1月15日に標準化されています。
アイルランドの2026年の全国最低賃金は時給€12.70で、週20時間労働で約€254、月約€1,016に相当します。ダブリンの家賃は高水準のため、就労収入だけで生活費を完全に賄うのは難しいものの、食費や交通費の補填には十分です。
給与受け取りには現地の銀行口座が必要です。英語圏での口座開設の感覚を掴むために、近隣国の事例としてイギリスで銀行口座を開設する方法と日本人の必要書類も参考になります。
更新と滞在年数の上限
IRPは現在の有効期限の12週間前から更新申請が可能ですが、Stamp 2の学生は新しいコースの開始まで更新申請を待つ必要があります。
語学コース(英語コース)のStamp 2は、同じ学校で最大3回まで更新できる運用が長らく続いています。その後高等教育に進学した場合、滞在年数の上限は以下のとおりです。
- レベル8(学士相当)の資格保有者:12か月の在留延長、Stamp 2と1Gの合計で最大7年
- レベル9以上(修士・博士相当)の資格保有者:24か月(12か月×2回)の延長、最大合計8年
コース変更については、1年目は変更不可、その後は同レベルまたはより高いレベルへの変更が可能ですが、フルタイムからパートタイムへの変更はできません。
2026年の暫定措置:Stamp 2 Bridging Permission
2026年に語学プログラムから高等教育プログラム(HEP)へ移行する学生向けに、ISDが暫定措置を設けています。
- 対象:2026年7月1日以降に2回目または3回目の英語コースを修了し、2026年10月末までに開始するHEPに登録した学生
- 内容:2026年9月30日まで滞在できる短期Stamp 2許可
- 申請受付期間:2026年5月1日〜8月31日
- 英語コースが2026年7月1日以降に終了した場合、申請手数料は処理後に返金されます
語学留学からアイルランドの大学進学を予定している方は、この期間中の申請を検討してください。
よくある落とし穴
- 出席率不足:英語コースの学生は最低85%の出席率を維持する義務があります。出席率不足はビザ更新拒否の主因です。
- 財政証明の不備:登録の場で€10,000または月額€833のアクセスを示せないと、その場で登録できない場合があります。
- 医療保険の補償額不足:観光向け保険では€25,000の基準を満たさないことがあります。学生向け専用プランの加入が安全です。
- 就労時間超過:学期中に週20時間を超えると、ビザ違反となり更新拒否のリスクがあります。
- コース変更のタイミング:1年目のコース変更は認められません。学校選びは慎重に行ってください。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本人はビザ事前申請が必要ですか?
A. 日本国籍者は短期入国の場合ビザ免除ですが、3か月を超える就学を目的とする場合は到着後にStamp 2登録が必須です。長期Dビザの事前取得が不要な場合でも、入国時に入学許可証や財政証明を提示できるようにしてください。
Q. €300の登録手数料以外に隠れた費用はありますか?
A. 医療保険(年間€150〜€500程度が相場)、住所証明取得のためのGNIB登録、必要に応じた追加書類の翻訳費用などがかかります。
Q. 海外渡航中にIRPが期限切れになった場合は?
A. 2025年12月8日から2026年2月28日まで、期限切れ間近のIRPカード、更新申請の証明、Travel Confirmation Noticeを使って再入国が認められる暫定措置がありました(更新申請が現IRPの有効期限前に提出された場合)。今後の延長有無は公式サイトで確認してください。
Q. アイルランド以外のヨーロッパ留学も検討中です。
A. 隣国の制度比較としてイギリスのStudent Visaの必要書類と申請方法も参考になります。
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