英語の疑問代名詞まとめ!基本文法や意味、種類一覧、疑問文の作り方・使い方、表現を例文付きで解説
最終更新日: 2025年12月11日

英語の勉強をしていると、必ずと言っていいほど「疑問代名詞」という単語に出会います。
「疑問詞」という言葉は聞いたことがあっても、そこに「代名詞」がつくと英文法の専門用語のようで、少し難しく感じるかもしれません🥺
しかし、これはシンプルに言えば、不明な「人」や「物」について尋ねる際に使う言葉のことです。
英語学習において、自分から質問する力はコミュニケーションの要となります✨
この記事では、5W1Hの中でも特に名詞の役割を持っている「疑問代名詞」に焦点を当て、その種類や正しい使い方について解説します。
5種類の「英語の疑問代名詞」一覧
疑問代名詞と呼ばれる単語は、大きく分けて以下の5つです。
それぞれの意味を確認してみましょう。
- Who(誰)
- Whom(誰を/誰に)
- Whose(誰の/誰のもの)
- What(何)
- Which(どちら/どれ)
これらは文の中で、「主語」や「目的語」、あるいは「補語」としての働きをします。
つまり、名詞が入るべき場所(空所)を尋ねるための言葉なのです💡
ちなみに、How(どう・どのように)、When(いつ)、Where(どこ)、Why(なぜ)といった単語も同じ「疑問詞」の仲間ですが、これらは「疑問副詞」と呼ばれます。
他の疑問詞とは文法的な役割や種類が異なるため、今回は区別して考えましょう。
まずはこの5つの疑問代名詞をしっかり押さえることが、正しい疑問文を作る第一歩です。
【人】を尋ねる英語の疑問代名詞:Who / Whom / Whose
人を対象にして「誰ですか?」「誰の?」と尋ねる場合、その人が文中でどのような役割(格)を持っているかによって形が変化します。
それぞれの特徴を、次の例文とともに見ていきましょう。
Who(誰が/主格・目的格)
「誰が〜しますか?」と主語を尋ねる場合や、「誰ですか?」と補語を尋ねる場合の基本的な形です。
また、現代の英語、特に日常会話においては、本来「Whom」を使うべき目的格の場面でも「Who」が一般的に使われる傾向があります😊
- Who is calling me?(誰が私を呼んでいるの?)
- Who did you invite to the party?(誰をパーティーに招待したの?)
このように、主語として使う場合は動詞の前に、目的語として使う場合でも文頭に置くのが基本です。
Whom(誰を/目的格)
動詞や前置詞の目的語として機能する場合の正式な形がWhomです。
Who whomの使い分けは学習者が悩みやすいポイントですが、Whomは書き言葉やビジネスなどのフォーマルな場面で、現在でも好んで用いられます🖋️
- Whom does she love?(彼女は誰を愛しているの?)
この例文のように、愛する対象(目的語)を尋ねる際に使われます。
Whose(誰の/所有格)
持ち主(所有者)を尋ねる場合に使用するのがWhoseです。
「誰のもの」として単独で使う場合と、直後の名詞を修飾して「誰の〜」とする場合の2パターンがあります。
- Whose is this umbrella?(この傘は誰のものですか?)
- Whose smartphone is ringing?(誰のスマートフォンが鳴っているの?)
どちらの場合も、「誰の所有か」という情報を明らかにしたい時に役立つ表現です🗝️
【物・事】を尋ねる英語の疑問代名詞:What / Which
次は、人以外の物事や内容について質問する場合に使用するWhatとWhichについて解説します。
この2つは形が変化しないため、比較的覚えやすいですが、使い分けには少しコツが必要です。
What(何/主格・目的格)
漠然と「何か」を尋ねる際に、最も広く使われるのがWhatです。
選択肢が特定されておらず、広い範囲から自由に答えを求める際に選びます🌏
- What happened here?(ここで何が起きたの?)
- What do you want for dinner?(夕食に何が欲しい?)
相手が何を答えるか全く予想がつかない時や、ゼロベースで質問する時はWhatを使いましょう。
Which(どちら・どれ/主格・目的格)
限られた選択肢の中から選ぶ場合に用いるのがWhichです。
「AとB、どちらが良い?」といった比較や、特定のグループの中から選ぶニュアンスが強くなります⚖️
- Which is your car, the red one or the blue one?(どちらがあなたの車ですか、赤い方ですか、それとも青い方ですか?)
このように、具体的な候補がある場合はWhichを使うのが自然です。
【重要】疑問代名詞の使い方で注意すべき3つのポイント
疑問代名詞の基本は理解できたでしょうか?
ここからは、より実践的な使い方として、学習者が間違いやすい3つのポイントを整理します。
ここをクリアすると、自信を持って正しい語順で疑問文が作れるようになりますよ💪
1. 「主語」になるか「目的語」になるかで語順が変わる
疑問代名詞を使う時、一番の混乱ポイントは「語順」の問題です。
実は、その疑問代名詞が「主語」なのか「目的語」なのかによって、後ろに続く言葉の並びが変わります。
疑問代名詞が主語の場合は、後ろにそのまま動詞を続けます(肯定文と同じ語順です)。
- Who painted this picture?(誰がこの絵を描いたの?)
一方、疑問代名詞が目的語の場合は、「do/does/did」などの助動詞を補って、疑問文の語順にする必要があります🔄
- What did you buy yesterday?(昨日は何を買ったの?)
「誰がしたの?」なのか「何をされたの?」なのか、文の構造を意識することが大切です。
2. WhatとWhichの違いを明確にする
「好きな色は?」と聞く時、What color... と Which color... のどちらを使うべきか迷ったことはありませんか?
この違いは「選択肢の範囲」にあります。
選択肢が無限、あるいは不明確ならWhatを使い、限られた中からどれかを選ぶならWhichを使います🤔
- What is your favorite number?(好きな数字は何?)
- Which of these books have you read?(これらの本の中でどれを読みましたか?)
「一般的に何が好きか」ならWhat、「このリストの中でどれか」ならWhich、くらいに覚えておきましょう。
3. 疑問形容詞との区別
What, Which, Whoseは、単独で使うだけでなく、後ろに名詞を伴って「何の〜」「どの〜」「誰の〜」という形容詞的な働きもします。
文法用語では「疑問形容詞」と呼ばれますが、実際の会話ではセットで覚えると非常に便利です📚
- What time is it now?(今は何時ですか?)
- Which way should we go?(どの道を行くべきかな?)
このように「疑問詞+名詞」をひととかたまりのセットとして扱い、文頭に置くのがポイントです。
以上のポイントを押さえておくと、疑問文の理解が一気に進みますよ😉
前置詞を含む疑問代名詞のテクニック
最後に、少し応用編として、前置詞と一緒に使う場合のルールを見ていきましょう。
「誰と」「何について」のように、前置詞と関係する表現は日常会話でも頻出です🚀
前置詞を文末に置く(一般的な形)
日常会話で最もよく使われる、自然な形です。
疑問代名詞を文頭に置き、本来あるべき位置に残った前置詞を文末に置きます。
- What are you looking for?(何を探しているの?)
- Who are you talking to?(誰と話しているの?)
この形はカジュアルで親しみやすい響きになります。
前置詞を疑問代名詞の前に置く(フォーマルな形)
WhomやWhichなどの場合、前置詞を文頭(疑問代名詞の直前)に持ってくることができます。
これは少し堅い印象を与える、フォーマルな表現です🎩
通常の会話ではあまり使われません。
- To whom did you send the letter?(誰にその手紙を送ったのですか?)
- In which city were you born?(どの都市で生まれたのですか?)
論文や公式なスピーチなどで使われることが多いので、知識として知っておくと役立ちます。
疑問代名詞を使った疑問文の質問表現・例文まとめ
疑問代名詞の使い方に慣れるためには、実際の疑問文をたくさん読むのが一番です。
ここでは、日常会話でよく使う who / what / which の疑問文をまとめました。
使い方のイメージを深めるのにぴったりです📚✨
Who を使った疑問文(人を尋ねる)
- Who are you waiting for?(誰を待っているの?)
- Who broke the window?(誰が窓を割ったの?)
- Who did you talk to yesterday?(昨日は誰と話したの?)
What を使った疑問文(物・事柄を尋ねる)
- What are you doing now?(今、何してるの?)
- What made you come here?(何があなたをここに来させたの?)
- What do you need to finish this project?(このプロジェクトを終えるために何が必要?)
Which を使った疑問文(選択肢から選ぶ)
- Which do you prefer, coffee or tea?(コーヒーと紅茶、どっちが好き?)
- Which book should I read first?(どの本を最初に読むべき?)
- Which is better for you, morning or evening?(朝と夜、どちらの方が都合がいい?)
Whose を使った疑問文(持ち主を尋ねる)
- Whose coat is this?(このコートは誰の?)
- Whose idea was it?(それは誰のアイデアだったの?)
Whom を使った疑問文(目的語フォーマル)
- Whom did you meet at the event?(イベントで誰に会いましたか?)
- To whom should I send this file?(このファイルは誰に送るべきですか?)
簡単な疑問文でも、疑問代名詞がどの位置に置かれているか意識するだけで、英語の理解が一気に深まります。
疑問代名詞を自然に会話で使えるようになる方法
who / what / which のような疑問代名詞は、文法で意味を理解するだけでなく、実際の英語の中で“何度も目にする”ことで自然に使えるようになっていきます。
映画、ドラマ、英語学習者向け動画などを見ていると、登場人物が
- What happened?
- Who did you talk to?
- Which one do you want?
のように、疑問文を当たり前のように使っているシーンがたくさん出てきます📺✨
こうした生の英語に触れる回数が増えるほど、疑問代名詞が文のどこに来るのか、主語・目的語のどちらとして使われているのかが感覚的にわかるようになっていきます。
Migaku では、例文の音声を聞きながらシャドーイングしたり、自分のフラッシュカードで復習したりすることで、「知識として知っている疑問代名詞」から「会話で自然に使える疑問代名詞」へと変えていくサポートができます。
疑問文を組み立てる力は、英語でのコミュニケーションの中でも特に重要なスキル。
英語を聞いて理解し、自分でもスッと質問できるようになるまで、反復学習を続けていきましょう💪📚
まとめ:What’s Next?
疑問代名詞のいちばん大事なポイントは、who / what / which が主語にも目的語にもなり、疑問文の語順が変わるという仕組みを理解することです。
この基本が押さえられると、英語で「誰?」「何?」「どれ?」と自然に質問できるようになります。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
Good luck, and have fun learning how to ask great questions in English!