英語の代名詞まとめ!人称代名詞を含む5種類の代名詞の使い方を、一覧表と例文付きでわかりやすく解説!基礎文法を攻略しよう
最終更新日: 2025年12月9日

英語学習において、基礎中の基礎でありながら、つい間違えてしまうのが「代名詞」です。
代名詞とは、「名詞の代わり」に使用される言葉のことを指します。
もしこの言葉がなかったら、「トムはトムの鞄をトムの車に入れた」のように、同じ単語を何度も繰り返す必要が出てしまい、文がとても不自然になってしまいます🫠
この記事では、英語を話すうえで避けて通れない代名詞について、特に重要な人称代名詞を中心に、その種類や正しい使い方を例文とともに解説します。
英語勉強中の人は、基本をしっかり押さえて、スムーズな英会話を目指しましょう🚀
中学英語の基礎文法「代名詞」とは?
ここでは、中学英語の基礎文法である「代名詞」の基本知識を解説します。
英語の代名詞の役割
英語の代名詞には、同じ名詞の繰り返しを避けて、文章のリズムを良くしたり、情報をスッキリ伝えたりする役割があります。
たとえば、一度話題に出た「私の父」は、次からは he という代名詞で表すことができます。
英語の代名詞の5つの種類
英語の代名詞には大きく分けて以下の5つの種類があり、それぞれの役割を理解することが学習の第一歩です📚
- 人称代名詞: 人や物を指す(I, you, he など)
- 指示代名詞: 物事や場所を指し示す(this, that など)
- 不定代名詞: 特定ではない人や物を指す(one, some など)
- 疑問代名詞: 質問するときに使う(who, what など)
- 関係代名詞: 文と文をつなぎ名詞を詳しく説明する(who, which など)
これらを使いこなせるようになると、表現の幅がグッと広がります。
1. 人称代名詞の使い分け(I / you / he / she / they / it)
ここからは、最も基本的で頻繁に使われる「人称代名詞」について詳しく解説します。
人称代名詞を理解するには、「一人称」「二人称」「三人称」という区別と、「単数」「複数」の区別を知る必要があります。
- 一人称: 話し手自身(私は、私たちは)
- 二人称: 聞き手(あなたは、あなたたちは)
- 三人称: 話し手と聞き手以外(彼は、彼女は、それは、彼らは)
これらは文の中での役割(主語になるか、目的語になるかなど)によって形が変化します👥
人称代名詞の一覧表(主格・所有格・目的格・所有代名詞)
まずは、中学校の英語の授業やテストでもおなじみの変化表を見てみましょう。
この表をリズムよく覚えておくと、会話の中で瞬時に正しい単語が出てくるようになります📝
人称 | 数 | 主格(~は/が) | 所有格(~の) | 所有代名詞(~のもの) | 目的格(~を/に) |
|---|---|---|---|---|---|
一人称 | 単数 | I | my | mine | me |
複数 | we | our | ours | us | |
二人称 | 単数 | you | your | yours | you |
複数 | you | your | yours | you | |
三人称 | 単数 | he | his | his | him |
単数 | she | her | hers | her | |
単数 | it | its | - | it | |
複数 | they | their | theirs | them |
主格(~は、~が)の使い方と例文
「主格」は、文の主語になるときの形です。
日本語でいう「私は」「彼は」にあたる部分で、通常は is や like などの動詞の前に置かれます。
主語が三人称単数(he, she, it)の場合、現在形の文では動詞の形が変わるので注意が必要です💡
I like English.(私は英語が好きです)He is a teacher.(彼は先生です)They are students.(彼らは学生です)
所有格(~の)の使い方と例文
「所有格」は、「私の本」「あなたの車」のように、誰の持ち物であるかを表す形です。
必ず名詞の前に置かれ、名詞を修飾する役割を持っています。
単独で使うことはできず、常に後ろに book や car などの名詞が必要であることを覚えておきましょう🎒
This is my book.(これは私の本です)Is that your car?(あれはあなたの車ですか?)Her smile is beautiful.(彼女の笑顔は美しいです)
目的格(~を、~に)の使い方と例文
「目的格」は、動詞や前置詞の「目的語」になるときの形です。
日本語の「私を」「彼に」などにあたります。
動詞の後ろや、to at in などの前置詞の後ろに来るのが基本ルールです📞
Please listen to me.(私の話を聞いてください)I know him.(私は彼を知っています)She looked at them.(彼女は彼らを見ました)
所有代名詞(~のもの)の使い方と例文
「所有代名詞」は、「所有格+名詞」をまとめて1語で表すことができる便利な形です。
たとえば、my pen と言う代わりに mine と言うことができます。
すでに何の話をしているかがお互いにわかっている場合、言葉を繰り返さないために使われます✨
This pen is mine.(このペンは私のものです)That bag is hers.(あのかばんは彼女のものです)The choice is yours.(選択はあなたのものです=あなたが選んでください)
再帰代名詞(~自身)の使い方と例文
「再帰代名詞」は、myself や yourself のように「~自身」を表す言葉です。
主語と目的語が同じ人物である場合や、「自分で」と強調したい場合に使われます。
また、by myself(一人で)のような熟語として使われることも多いです🪞
I love myself.(私は自分自身を愛しています)Do it by yourself.(あなた自身でそれをやりなさい)He introduced himself.(彼は自己紹介をしました)
間違えやすい「it」と「they」の特別ルール
人称代名詞の中で、特に学習者が迷いやすいのが it と they の使い方です。
it は「それ」というモノや動物を指すだけでなく、天気、時間、距離など、漠然とした状況を表す主語としても使われます。
また、they は「彼ら(人間)」だけでなく、「それら(モノの複数形)」を指す場合にも使われることを忘れないでください💡
It is rainy today.(今日は雨です)What time is it now?(今何時ですか?)Where are my keys?(私の鍵はどこですか?)They are on the table.(それらはテーブルの上です)
さらに、近年では英語圏で ジェンダーニュートラルの観点から “they” を単数として使うケースが一般的になっています。
性別がわからない人・言いたくない人を指すときに自然に使える表現です。
Someone left their umbrella.(誰かが傘を置き忘れています)Ask the next student if they are ready.(次の生徒に、準備ができているか聞いてください)
こうした単数 they の使い方は、英語の多様性を反映したとても現代的な表現です。
2. 指示代名詞(this / that / these / those)
「指示代名詞」は、指をさして「これ」「あれ」と示すようなイメージの言葉です。
自分(話し手)からの距離が近いか遠いか、そして指すものが単数か複数かによって使い分けます👈
this(これ)と that(あれ・それ)
指すものが1つ(単数)のときに使います。
手が届く範囲にあるものは this、離れた場所にあるものや、会話の中で相手が言った内容を指すときは that を使います。
This is a pen.(これはペンです)That is true.(それは本当です)Who is that?(あの方は誰ですか?)
these(これら)と those(あれら・それら)
指すものが2つ以上(複数)のときに使います。
this の複数が these、that の複数が those になります。
これらが主語になるとき、続く be動詞 は is ではなく are になるので注意が必要です📚
These are my shoes.(これらは私の靴です)I want those books.(私はあれらの本が欲しいです)Those are nice flowers.(あれらは素敵な花ですね)
3. 不定代名詞(one / some / any など)
「不定代名詞」は、特定のものではなく、漠然とした「何か」や「数量」を表すときに使います。
種類がたくさんありますが、ここでは英会話で特によく出てくるものをピックアップして解説します📦
one(それ)と it の違い
「前に出てきた名詞」を指すときに one を使うことがありますが、it との違いは何でしょうか。
it は「特定のそのもの(同じもの)」を指しますが、one は「同じ種類の不特定なもの(別の個体)」を指します。
この違いを理解すると、買い物などのシチュエーションで非常に役立ちます☂️
I lost my umbrella. I need to buy a new one.(傘をなくしました。新しいのを買わないといけません)I found my umbrella. It was under the desk.(傘が見つかりました。それは机の下にありました)
some(いくつかの)と any(いくつかの・どんな~も)
数や量がはっきりしないときに使う言葉です。
一般的に、some は肯定文で使われ、any は疑問文や否定文で使われます。
ただし、「勧誘」する場合などは疑問文でも some を使うことがあります🍩
I have some questions.(いくつか質問があります)Do you have any ideas?(何かアイデアはありますか?)I don't have any money.(私はお金を全く持っていません)
4. 疑問代名詞(who / what / which)
「疑問代名詞」は、わからないことを尋ねるときに使う代名詞です。
文の先頭に来て、後ろに疑問文の形が続きます。
5W1Hと呼ばれる疑問詞のうち、代名詞の役割を持つものがこれにあたります❓
who(誰が)
人の名前や関係を尋ねるときに使います。
主語を聞く場合は、Who の後ろにそのまま動詞を続けます。
Who are you?(あなたは誰ですか?)Who made this cake?(誰がこのケーキを作りましたか?)
what(何が)
物事の内容や、人の職業などを尋ねるときに使います。
非常に幅広い意味で使われる便利な単語です。
What is this?(これは何ですか?)What do you do?(あなたは何をしていますか?=職業は何ですか?)
which(どちらが)
限られた選択肢の中から「どれ」「どちら」と選ばせるときに使います。
2つのものから特定の一つを選んでもらう際に便利です🅰️
Which do you like?(あなたはどちらが好きですか?)Which is your bag?(どちらがあなたのかばんですか?)
5. 関係代名詞(who / which / that)
「関係代名詞」は、2つの文をつなげて、ある名詞(先行詞)を詳しく説明するための言葉です。
中学英語で多くの人がつまずく問題のポイントですが、基本的には「名詞+関係代名詞+説明」という語順になると覚えましょう。
説明したい名詞が「人」なのか「人以外」なのかによって使い分けます🔗
人を修飾する who
説明したい名詞(先行詞)が「人」の場合に使います。
I have a friend who lives in London.(私にはロンドンに住んでいる友達がいます)The girl who is running is my sister.(走っているあの女の子は私の妹です)
人以外を修飾する which
説明したい名詞が「モノ」や「動物」の場合に使います。
This is the book which I bought yesterday.(これは私が昨日買った本です)I like the dog which has long ears.(私は耳の長いその犬が好きです)
万能に使える that
that は、先行詞が「人」でも「人以外」でも使うことができる便利な関係代名詞です。
会話では who や which の代わりに that が使われることもよくあります👍
I saw a movie that was very interesting.(私はとても面白い映画を見ました)He is the man that I met at the station.(彼は私が駅で会った男性です)
英語の代名詞を効率よく覚える方法を解説
代名詞は種類が多く、表を丸暗記しようとすると大変に感じるかもしれません。
効率よく覚えるコツは、単語単体ではなく「例文」の中で覚えることです。
たとえば、「彼」は he だと覚えるだけでなく、He likes me.(彼は私のことが好きです)という短い文を作って、主格と目的格のリズムを体で覚えましょう。
また、実際の英会話や独り言の中で、目の前のものを this や that で指したり、自分の行動を I で実況したりして、意識的に代名詞を使ってみるのがおすすめです🗣️
英語の代名詞をもっと自然に会話で使うには?
英語で代名詞を覚えることは大切ですが、I / you / he / she / they を暗記するだけでは“使える英語”にはなりません🙅♀️
たとえば、This is my book. から Can you give it to me? のように、主格・所有格・目的格を文の流れの中で自然に切り替える力が必要になります📚✨
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英語の代名詞は、知っているだけではなく、会話や文章の中で「反射的に使える」ようになって初めて力になります。
日本語のメディアを見続けるうちに自然と敬語が身につくように、英語もインプット量が増えるほど、主語の置き方や代名詞の使い分けが感覚として定着していきます。
- 「英語で自然に会話したい」
- 「文の組み立てをスムーズにしたい」
そんなシーンでも、代名詞を軸にした文法感覚が身につけば、英語が一気に話しやすくなるはずです🔥
今日から少しずつ、英語で考える時間を増やしていきましょう。
まとめ|代名詞の理解が英語学習の土台になる
英語の代名詞は、文の中で名詞の繰り返しを避け、自然でスムーズな英会話をつくるための基礎です。
まずは人称代名詞の形や格をしっかり押さえて、文の流れの中で迷わず使えるようにしていきましょう。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
Good luck, and have fun learning pronouns! 💫