英語の関係代名詞の非制限用法について解説!制限用法と非制限用法の違い、英会話に使える例文も
最終更新日: 2025年12月12日

英語の関係代名詞を学習していると、「非制限用法」という言葉を見て、少し身構えてしまう人も多いかもしれません。
制限用法との違い、カンマの使い方、which や who の役割など、情報が一気に出てきて混乱しやすいポイントでもあります。
ただし、非制限用法は決して難しい文法項目ではありません。
英語では、人や物について「追加の情報」を自然に補足するために、とてもよく使われる表現です。
映画やニュース、エッセイなど、実際の英語の文を見ていくと、非制限用法は想像以上に身近な存在だと気づくはずです😊
この記事では、英語の関係代名詞の非制限用法について、基本の考え方から具体的な使い方まで、例文を交えながらわかりやすく解説します。
高校英語の代表格!関係代名詞の非制限用法について解説
英語の関係代名詞には、
- 先行詞を特定して限定する方法
- 限定せずに情報を補足する方法
の2つがあります。
この「追加の内容」を伝えるのが非制限用法です。
高校や大学の受験でもよく出てくる表現で、英文読解では意味の取り違えが起こりやすいため、学習の初期に理解しておくと大きな武器になります。
非制限用法は、文の途中にカンマ(コンマ)を置き、先行詞を修飾する節で説明を足す形です。
読み手にとっては「なお〜」「そして〜」のように、特定の人や物についての背景をやさしく補足する役割を持ちます。
例文:
- My father, who lives in Osaka, is a doctor(私の父は大阪に住んでいて、医者です)
非制限用法について最初に押さえておくべきポイントは、「カンマ(コンマ)で区切ること」「先行詞を限定しないこと」「that を使えないこと」です😊
制限用法と非制限用法の意味と違い
制限用法と非制限用法の違いは、英語学習でも最初に向き合う大事なテーマです。
両者の違いをわかりやすく整理すると、以下の通りです。
- 制限用法は先行詞を特定するために必要な情報
- 非制限用法は追加の説明として補足する情報
- 制限用法はカンマ(コンマ)を使わず、非制限用法はカンマ(コンマ)を使う
- 制限用法は先行詞を限定するが、非制限用法は先行詞を広く捉える
- that は制限用法では使えるが、非制限用法では使えない
つまり、非制限用法は先行詞を限定するのではなく、背景となる情報を補足するための用法だと言えます。
また、
- 制限用法は先行詞を絞り込む必要がある場合
- 非制限用法は読み手に背景を伝えたい場合
に使われます。
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勉強に役立つ!非制限用法の基本ポイント
ここでは、非制限用法の基本ポイントを紹介します。
ぜひ英語の勉強に役立ててください🌿✨
① カンマ(コンマ)で区切る
非制限用法ではカンマ(コンマ)を使って文を区切り、関係代名詞の節を追加します。
この区切りがあるかどうかで意味が大きく変わります。
例文:
- Tom, who is my coworker, helped me a lot(トムは私の同僚で、たくさん助けてくれました)
② 目的格でも省略しない
非制限用法の英文では、目的格の関係代名詞を省略できません。
文構造が明確でないと、補足の内容が見えにくくなるためです。
例文:
- She invited John, whom she met in college(彼女は大学で会ったジョンを招待しました)
③ which は文全体を先行詞にできる
非制限用法でよく使われる which には、英文全体の出来事を先行詞として受ける使い方があります。
これは非制限用法ならではの表現です。
例文:
- He missed the last train, which surprised everyone(彼が終電を逃したことは、みんなを驚かせました)
非制限用法で使える関係代名詞と関係詞の使い方
関係詞にはそれぞれ役割があり、非制限用法でも違いがはっきりしています。
who の非制限用法
who は人を先行詞とする場合によく使われます。
日本語では「〜であるところの」というより、「その人はね…」のように背景を説明する感覚です。
例文:
- My sister, who lives in Canada, will visit soon(カナダに住む私の姉がもうすぐ来ます)
which の非制限用法
which は物・事だけでなく、文全体を受ける場合にも使えます。
非制限用法の中で最も応用が広い関係詞です。
例文:
- The book, which I bought yesterday, is already popular(その本は昨日買ったのですが、もう人気です)
whose の非制限用法
whose は所有を表す関係代名詞で、非制限用法で自然に使えます。
人や物の背景を丁寧に補足できます。
例文:
- Ken, whose parents are teachers, loves studying(両親が教師のケンは、勉強が大好きです)
whom の非制限用法
目的格として人物への補足説明に使われます。
会話より英文で見ることが多いですが、表現として知っておくと便利です。
例文:
- Mr. Adams, whom I respect, taught me English(私が尊敬するアダムズ先生が英語を教えてくれました)
関係副詞の非制限用法
関係副詞も非制限用法で使えることがあります。
高校や大学の受験問題では、when と where の違いが問われることも多いです。
when の使い方
具体的な時を先行詞として、その時に起きた内容を補足します。
例文:
- I will never forget that day, when we first met(私たちが初めて会ったあの日を忘れません)
where の使い方
場所を先行詞に取り、その場所に関する背景を説明します。
例文:
- Kyoto, where my grandparents live, is a beautiful city(祖父母が住む京都は美しい街です)
非制限用法でよくある注意点
ここでは、非制限用法でよくある注意点について解説します👀
that は非制限用法では使えない理由
that は限定のために使う関係代名詞なので、非制限用法のように補足の説明を加える文とは相性がよくありません。
省略できない理由
非制限用法では関係代名詞を省略してしまうと、どこから補足なのかが曖昧になり、文の意味が崩れてしまうためです。
固有名詞や特定の人によく使われる
先行詞が特定の人物・場所・物である場合、その内容を補足したい場面で非制限用法が自然に使われます。
例文:
- Einstein, who was a famous physicist, changed the world(物理学者アインシュタインは世界を変えました)
非制限用法は先行詞が文全体になる場合もある
which が「文そのもの」を指す使い方は非制限用法の特徴です。
例文:
- He passed the exam, which made his parents happy(彼が試験に合格したことは、両親を喜ばせました)
例文で理解する非制限用法の使い方
以下では、非制限用法の使い方を例文付きで解説します。
基本の例文
例文:
- My car, which I bought last year, still feels new(去年買った私の車は、まだ新しく感じます)
会話で使える自然な例
例文:
- I talked to Emma, who always gives great advice(いつも良いアドバイスをくれるエマと話しました)
英語が苦手な学習者がつまずきやすいポイント
英語が苦手な学習者がつまずきやすいポイントは、以下のとおりです。
- カンマ(コンマ)の見落とし
- 先行詞がどれかを見誤る
- 制限用法と非制限用法の違いの混同
- 節の構造を追えず、内容を読み違える
こうしたポイントは日本語の語順と異なるため、英語学習ではよく見られるつまずきです。
大学入試・共通テストで頻出の非制限用法
英語の関係代名詞の非制限用法は、高校から大学レベルの英文読解でとてもよく出題される文法項目です。
特に長文問題では、非制限用法をしっかり理解できているかどうかで、文全体の意味のつかみやすさが大きく変わります。
入試で問われやすいポイント
大学入試や共通テストでは、次のような点がよく問われます。
- 制限用法と非制限用法の意味の違い
- カンマ(コンマ)の有無による解釈の違い
- which が先行詞ではなく文全体を受けているかどうか
- 関係代名詞と関係副詞の使い分け
これらは知識として暗記するだけでなく、実際の英文の中で見分けられることが重要です。
非制限用法は「補足の情報」である、という視点を持って読むと、自然と判断しやすくなります📘
非制限用法を使いこなす学習方法
非制限用法を使いこなすには、ルールを覚えるだけでなく、英文に触れる中で感覚を育てていくことが大切です☘️
理解を深めるための学習ステップ
以下のような方法を取り入れると、非制限用法への理解が安定していきます。
- 英文でカンマ(コンマ)+関係代名詞を探す練習
- 短い文で非制限用法を使った英文を書いてみる
- 大学入試レベルの英文を読みながら先行詞を意識する
- 節の構造に注目し、どこが補足の説明なのかを確認する
こうした学習を続けていくと、関係代名詞の非制限用法が「考えないと分からない文法」から、「見た瞬間に意味が入る表現」へと変わっていきます。
英語の関係代名詞は、慣れるほど自然に読み取れるようになります😊
関係代名詞の非制限用法も、英文に触れるほど自然に身につく
非制限用法の理解で本当に大切なのは、「使い方を頭で覚えること」よりも「英語の文脈の中で何度も見て、感覚としてつかむこと」です。
英語では、映画やニュース、エッセイなどあらゆる媒体でwho / which / whose / where / whenといった関係詞が自然に登場します。
最初は構造を追うのが難しくても、英語の文を読み続けていくと、ある時ふっと「補足説明のリズム」がつかめるようになります。
これは、英語学習の中でも大事な成長ポイントで、“理解しようとがんばる段階” から“見た瞬間に意味が入る段階”へ進むために欠かせないプロセスです。
Migaku なら、動画・ポッドキャスト・英文記事などを使いながら、自分だけのフラッシュカードを作成し、SRSで反復できるので、関係代名詞の非制限用法も自然と「読める・わかる・使える」ようになっていきます。
英語の文法を実際のコンテンツの中で見る経験は、どんな参考書よりも強力です📚✨
英語勉強中の人は、まずは気軽に、毎日少しずつ英語に触れる習慣づくりから始めてみてください。
まとめ, which brings everything together
非制限用法は、関係代名詞や関係副詞を使って先行詞に追加の情報を補足する、とても便利な英語表現です。
カンマで区切る構造と、who・which などの関係詞の役割さえ押さえておけば、英文の意味がぐっとつかみやすくなります。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
Good luck, and enjoy noticing nonrestrictive clauses in real English! ✨