「cool」だけじゃない!その“かっこいい”、英語でちゃんと伝わってる?
最終更新日: July 18, 2025

「かっこいい」は、文脈によって意味が大きく変わります。
たとえば、
- 見た目がかっこいい
- ファッションセンスがかっこいい
- 性格や行動がかっこいい
- 若者っぽくてイケてる
この違いを無視して、どんな場面でも「cool」だけで済ませてしまうと、うまく伝わらないこともあります。
ネイティブはこうした微妙なニュアンスの違いを自然に使い分けています。
では、シーンごとにどんな表現があるのか、具体的に見ていきましょう。
シーン別:「かっこいい」を表す英語フレーズまとめ
外見がかっこいい(見た目・服・雰囲気)
Good-looking
「見た目が良い」「イケメン・美人」のような意味で、フォーマルにもカジュアルにも使える万能な表現です。
- Who’s that good-looking guy? And more importantly, is he single?
あのイケメン誰? 彼女いるのかな?
ポイント
- 男女問わず使える
- 顔立ちだけでなく、服装や雰囲気など“第一印象”を含むことが多い
- もう少し「洗練された印象」を出したい場合は、attractive や stylish と使い分けるのも ◎
Handsome
男性の容姿をフォーマルに褒めたいときに使います。
- My dad says he was handsome when he was young. Still waiting for the proof.
父が「昔はイケてた」って言うんだけど…証拠はまだ見せてくれない。
ポイント
- 基本的に女性には使わない(やや不自然)
- good-looking よりもやや堅く、落ち着いた響きがある
Cute
「cute」は「かわいい」だけでなく、愛嬌や魅力のある “かわいさ系のかっこよさ” としても使えます。
- He’s cute in a way that should be illegal. That smile? Unfair.
反則級にかっこいいよね。あの笑顔、ずるいって。
ポイント
- ニュアンスは “sweet-looking” “adorable” “charming” に近い
- 「cute =かわいい」だけで覚えると、誤用のリスクあり
- 大人で渋い男性(例:渡辺謙さん)に対しては cool や handsome の方が自然
Hot
「hot」は「熱い」だけじゃない!英語ではセクシーで魅力的、かつ人目を引く存在に対して使われます。
- She’s so hot. Like, walk-into-a-room-and-everyone-turns kind of hot.
彼女、めっちゃかっこいい。部屋に入った瞬間、全員が振り向くレベル。
ポイント
- やや性的なニュアンスを含むことがあるため、使う相手や場面には注意
- “good-looking”よりも情熱的・直感的な表現
- フォーマルな場では避けるのが無難
Gorgeous
「gorgeous」は「beautiful」よりも強めの表現で、主に女性の外見や服装に対して「華やかさ」や「エレガンス」を感じるときにぴったりです。
- That dress is gorgeous. You look like you’re about to win an Oscar.
そのドレス、めっちゃ華やか。まるでオスカー授賞式に行く人みたい。
ポイント
- 女性に使われることが多いが、服・ジュエリー・景色にも使える
- 「かわいい」ではなく、「かっこいい+ゴージャス」な印象に近い
Stunning
Stunning は、元々「驚かせる」「圧倒する」といった意味を持つ動詞 stun に由来していて、「思わず見とれてしまうほど美しい」「息をのむような」といった褒め言葉として使われます。
- She looked stunning at the party. I forgot how to speak for a second.
彼女、パーティーでとっても綺麗だった。一瞬、言葉失ったわ。
ポイント
- 衝撃レベルでかっこいい・美しいときにぴったり
- 見た目だけでなく、オーラや雰囲気も含んだ魅力
Attractive
「attractive」は、外見だけでなく、話し方や性格、雰囲気を含めた“トータルの魅力”を表すときに使われます。
- He’s really attractive. It’s not just his face—he’s got that calm, cool vibe.
彼、顔だけじゃなくて落ち着いた雰囲気もかっこいいんだよね。
ポイント
- attract(惹きつける)の形容詞形で、人の心を引き寄せるような魅力を意味する
- 見た目+内面の両方に言及できる便利な表現
センスやスタイルがかっこいい(服・ファッション)
Stylish
「stylish」は、センスが良く、全体的に洗練されている様子を表す言葉です。服装・髪型・雰囲気などに幅広く使えるのが特徴です。
- You always look so stylish. Do you have a personal stylist or something?
いつもおしゃれすぎない?まさか専属スタイリストいる?
ポイント
- 男女問わず使える表現
- カジュアルにもフォーマルにも ◎
- センスがある」ことへの素直な褒め言葉として便利
Classy
「classy」は、上品さや落ち着いたエレガンスを表す言葉です。派手さはないけれど品がある、そんなスタイルを褒めるときに使います。
- Wow, that black dress is so classy. You look like you stepped out of a movie.
その黒いドレス、めっちゃ上品でかっこいい。まるで映画から出てきたみたいだね。
ポイント
- 上品・シンプル・洗練された印象
- 派手ではなく、控えめな魅力に対して使う
- ファッションだけでなく、所作や態度にも使える
Snazzy
「snazzy」は、派手で目立つけれど、おしゃれで粋な印象を与える言葉。カジュアルな場面で用いられることが多いです。
- Is that a snazzy new jacket? You look like you belong in a rock band.
そのジャケット新調した?ロックバンドにいそうな感じだよ。
ポイント
- 明るくて目立つファッションに ◎
- 若者・カジュアル向け。ビジネスでは避けるのが無難
Smart
アメリカ英語では「賢い」の意味が強めですが、イギリス英語では「きちんとしていて洗練された服装」という意味でよく使われます。
- You look really smart today. Big date, or just decided to outdress us all?
今日やたらとキメてない?デート?それとも目立とうとしてるだけ?
ポイント
- 特にイギリス英語で「服装や外見が整っている」という意味
- フォーマルなシーン、ビジネスにも ◎
性格や行動がかっこいい(態度・言動)
Badass
「badass」は、強くて自信に満ち、他人の目を気にせず行動できる人を指すスラング。男女問わず、「めちゃくちゃかっこいい!」を伝えたいときに使えます。
- She fixed the server by herself and saved the whole team. Total badass.
サーバー一人で直してチームを救ったんだよ。マジでかっこよすぎ。
ポイント
- bad(悪い)+ ass(尻)から生まれたスラング
- カジュアルな使い方では「超かっこいい」「強くてクール」 というポジティブな意味
- スラングなので、フォーマルな場では使用を避けるのが無難
Cool
「cool」は、「かっこいい」「落ち着いている」「センスがある」など、幅広い意味で“かっこよさ”を表せる万能表現。英語学習者なら必ず覚えたい一語です。
- He just shrugged and said, “It happens.” That was such a cool attitude.
彼はただ肩をすくめて「そういうこともあるさ」って言っただけ。あの余裕、ほんとにかっこよかった。
ポイント
- 褒めるときはシンプルに “That’s cool.” だけでも ◎
- 「冷静」「余裕がある」印象を伝えたいときに使用できる
Confident
「confident」は、自信に満ちていて堂々としている様子を表す単語です。姿勢・話し方・行動ににじみ出る、内面からの“かっこよさ”を伝えるときにぴったりです。
- He walked into the interview like he already got the job. Super confident.
面接に、まるでもう内定もらった人みたいな顔で入ってきた。自信満々すぎてちょっと笑った。
ポイント
- これには自信がある (I feel confident about this.)のように自分の気持ちにも使える
スラング的な「かっこよさ」:若者言葉&ノリ系
Dope
「dope」は、「イケてる」「超かっこいい」「センス抜群」など、テンション高めに褒めたいときに使えるスラングです。
- This track is dope. I’ve had it on repeat for three hours.
この曲、マジでかっこいい。気づいたら 3 時間リピートしてた。
ポイント
- ヒップホップやストリート系の文脈でよく使われる
- “cool”よりも感情が乗った褒め言葉
- カジュアルなので、目上の人やフォーマルな場面では避けるのが ◎
lit
「lit」は、「盛り上がってる」「最高に楽しい」といった意味で、イベント・ライブ・パーティーの熱気を伝えるときにぴったりのスラングです。
- That party was lit. Even the DJ jumped off the stage!
あのパーティ、マジでやばかった。DJ までステージから飛び降りてたし。
ポイント
- 人ではなく、場や出来事の“ノリの良さ”を表現する
- SNS やリアルタイム実況など若者文化の文脈で多用される
- フォーマルな表現ではないため、カジュアルな場面に限定
Sick
「sick」は本来「病気」を意味しますが、スラングでは「異常なくらいかっこいい / ヤバいほどすごい」という意味で使われます。
- She finished the whole karaoke song in perfect Beyoncé style. That was sick!
彼女、カラオケでビヨンセばりに完璧に歌いきった。ヤバすぎ!
ポイント
- 驚き+賞賛を強く伝えたいときに使える
- テクニック・パフォーマンスなどの“レベルの高さ”に対して ◎
- ネガティブな「病気」の意味との誤解に注意(表情・文脈でカバー)
Fire
「fire」は、「見た目・表現・センスが最高にキマってる!」と感じたときに使える、ポジティブで勢いのあるスラングです。
- Your outfit today is straight fire. You could walk onto a runway.
今日の服、ガチでキマってる。そのままランウェイ歩けるレベル。
ポイント
- ビジュアル的な“映え”やセンスの良さに対して使いやすい
- 音楽・ファッション・SNS 映えする表現によく使われる
- SNS では 🔥 の絵文字とセットでよく登場(例:This song is fire🔥)
気をつけたい!英語で「かっこいい」を伝える時の TPO とニュアンス
ビジネスやフォーマルで “sick” は NG?
「sick」はカジュアルな若者スラングです。「ヤバい」「最高にかっこいい」といった意味で使われますが、フォーマルな場面では不向きです。
たとえば、上司のプレゼンに「That was sick!(あれ、ヤバかったです!)」と感想を言えば、誤解される可能性があります。
英語圏では “sick”=「病気」という意味も依然として強く残っているため、文脈が不十分だとネガティブに受け取られるリスクも。
ビジネスや改まった場では、以下のような表現を選びましょう:
- great (素晴らしい)
- impressive (印象的な)
- excellent (非常に優秀な / 卓越した)
スラングは避け、明確に伝える英語を意識しましょう。
誰に・どこで・どう使う?シーン別の使い分け
「かっこいい」は一見便利な言葉に見えますが、英語では TPO に応じた語彙選びが必要です。
シーン | 適した表現 | 注意点 |
---|---|---|
日常会話 | cool / cute / good-looking | カジュアルに褒めたい時に ◎ |
ストリート系・若者文化 | dope / lit / sick / fire | 多用しすぎると軽く見えることも |
ビジネス・面接 | confident / sharp / impressive | スラングは避け、誤解のない言葉を選ぶ |
SNS・エンタメ | stylish / gorgeous / badass | 雰囲気に合わせて遊び心を加えられる |
フォーマルな場 | attractive / elegant / well-dressed | 相手との関係性や場の格式に応じて慎重に選ぶ |
使い分けのポイント:
- 相手の性別・年齢・立場を意識する
- その場の雰囲気や目的を考慮して選ぶ
- 「言葉の印象=あなたの印象」になることもある
自分らしい「かっこいい英語」を見つけるコツ
「この表現、かっこいい。まねして使ってみたい」 そんなふうに思ったこと、ありませんか?
かっこいい英語を身につける近道は、“リアルな使われ方”に触れること。
たとえば、好きな YouTuber の動画を観ていたとき、こんな一言が耳に入ってきたとします。
"This scarf is snazzy."

……snazzy?おしゃれ?派手?なんとなく「かっこいい」っぽいけど、よくわからない。 いちいち辞書を調べるのも面倒だし…。
辞書を開くのも面倒…そんなときに 字幕の単語をそのままクリックできたら?
Migaku なら、字幕上の「snazzy」をクリックするだけで意味がポップアップ表示されます。

しかも、「あとで見返したい」と思ったら——

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大切なのは、こうした“出会い”を積み重ねること。 日常の中でふと出てきた表現だからこそ、記憶に残りやすくなります。
ただ動画を「観る」だけでなく、「表現を拾う」視点で楽しんでみる。
それだけで、語彙力もセンスも、じわじわと磨かれていきます。
英語をもっと“かっこよく”学びたいあなたへ
ここまで、さまざまな「かっこいい英語表現」をご紹介してきました。
でも、いちばん伝えたいのは——
好きなコンテンツを、学習言語で楽しむことこそが、いちばんの近道だということ。
英語を「自分の言葉」として使えるようになるには、 難しい単語帳や文法の前に、“推しフレーズ”との出会いが大切です。
映画でも、Vlog でも、TikTok でも OK。 「これ使ってみたい」と思える一言が、きっと“あなたらしい英語”になります。
Migaku と一緒に、そんなフレーズとの出会いをもっと効率的に、楽しくしていきましょう。