英語の動名詞の意味上の主語とは？所有格・目的格、不定詞との違いを例文付きで解説｜高校英文法をマスター

英語学習を進めていると、「動名詞」という文法用語に必ず出会います。

中でも「動名詞を主語にする」という使い方は、高校の英文法で勉強したはずなのに、しっかり理解できないまま苦手意識を持っている人が多い分野です🙂

この記事では、「英語の動名詞における主語」をメインテーマに、動名詞を文の主語として使う文法を、意味上の主語との関係を中心に、わかりやすく解説します。

高校英文法で必須の動名詞とは？主語に使える理由

動名詞とは、動詞にingをつけた形で、「動作」や「行為」を名詞のように扱う英文法です。

形は動詞ですが、文の中では名詞と同じ働きをするため、文の主語や目的語の位置に置くことができます😊

英語では、「〜すること」という目的や行為そのものを表すとき、動名詞がよく使われます。

不定詞も同じように「〜すること」を表しますが、動名詞はより一般的・抽象的な行為を表す場合に使われやすいという違いがあります。

この違いを押さえることが、動名詞を主語として使う理解の第一歩です。

動名詞を主語にする基本ルール｜-ingで文を始める形

動名詞を主語にする場合、文の前にing形を置くのが基本的な形です。

この形では、「誰がするか」よりも、「その行為自体」を文の主語として扱います✨

例えば、次の文を見てみましょう。

この例文では、Learning English という動名詞のかたまりが文の主語になっています。

英語では、このように動名詞を文の前に置くことで、「学ぶという行為そのもの」を主語として自然に表現できます。

動名詞の意味上の主語とは？文の主語との違い

動名詞を主語にする文を理解するうえで欠かせないのが、意味上の主語という考え方です🤔

意味上の主語とは、「その動作を実際に行う人」を示す要素のことです。

文の主語と意味上の主語は、同じ場合もあれば、違う場合もあります。

特に動名詞の意味上の主語は、「誰がその行為をするのか」を補足する目的で使われます。

動名詞の意味上の主語は所有格が基本になる理由

動名詞の意味上の主語については、所有格で表すのが文法上の基本です。

動名詞は名詞として扱われるため、「誰の行為か」を示す形になるからです🙂

例えば、次の文を見てください。

この文では、studying abroad という動名詞に対して、my が意味上の主語になっています。

「私が」というより、「私の留学」という感覚で理解するとわかりやすくなります。

代名詞を使う場合も、所有格の形になる点がポイントです。

意味上の主語が目的格になる場合とは？

動名詞の意味上の主語は、目的格で表される場合もあります。

特に会話やカジュアルな表現では、目的格が使われることが多いです🙂

例文を見てみましょう。

ここでは、him が意味上の主語になっています。

文法的には所有格が基本ですが、目的格も自然な表現として広く使われています。

所有格と目的格で意味が変わる場合に注意

動名詞の意味上の主語は、所有格にするか目的格にするかで、文の意味の焦点が変わる場合があります⚠️

ここで大切なのは、「意味が完全に別物になる」というより、「どこに意識が向くかが違う」という点です。

所有格を使うと、動名詞が表す行為そのものが主役になります。

つまり、「誰がしたか」よりも、「その行為が起きたこと」に重きが置かれます。

一方で、目的格を使うと、その行為をした人に意識が向きやすくなります🙂

同じ出来事を表していても、「行為」を名詞として捉えるのか、「人」を前面に出すのかで、英語の自然さが変わることがあります。

どちらが正しい・間違いというよりも、文で何を強調したいかという目的によって選ぶのがポイントです。

意味上の主語を省略できる場合

動名詞の意味上の主語は、常に明示しなければならないわけではありません😊

むしろ、英語では「わかりきっている主語」は省略されることのほうが多いです。

ここでは、特によくある2つの場合を見ていきましょう。

文の主語と意味上の主語が同じとき

文の主語と、動名詞の意味上の主語が同じ場合、意味上の主語は省略されるのが一般的です。

この文では、「話す人」が誰なのかは文脈から明らかです。

そのため、わざわざ意味上の主語を入れなくても、自然な英語になります。

世間一般の人を表すとき

意味上の主語が「特定の誰か」ではなく、世間一般の人を指す場合も、省略されます。

この文では、「誰が運転するか」よりも、「その行為自体が危険だ」という点が重要です。

動名詞を主語にすることで、一般論としての表現になります。

動名詞を主語にした文の否定形

動名詞を主語にした文では、否定の形も比較的シンプルです🙂

否定したい場合は、動名詞の前に not を置きます。

ここで否定されているのは、「follow」という行為そのものです。

動名詞の意味上の主語がある場合でも、not の位置は変わりません。

「何を否定しているのか」を意識すると、形も意味も整理しやすくなります。

【例文付き】that節との書き換えで理解する動名詞主語

動名詞を主語にした文は、that節に書き換えられる場合があります🙂

この書き換えを通して、動名詞が名詞的な役割を持っていることがよくわかります。

どちらの文も、伝えている内容は同じです。

that節では「事実」を文として述べ、動名詞では「出来事そのもの」を1つの名詞として扱っています。

この違いを意識すると、動名詞を主語にする感覚がつかみやすくなります。

動名詞が主語になる表現でよくある勘違い・問題点

動名詞を主語にする文法では、いくつかの勘違いが起こりやすいです🤯

特に多いのが、不定詞との違いが曖昧なまま使ってしまうケースです。

また、目的語や前置詞の後に来る動名詞と、文の主語になる動名詞を同じ感覚で捉えてしまうこともあります。

動名詞は形が同じでも、文の中での役割が違うことがあります。

本記事では、あくまで文の主語として使われる動名詞に焦点を当てて解説しています。

役割を切り分けて考えることが、理解への近道です。

英語学習者が動名詞の主語を苦手に感じる理由

動名詞は、形は動詞なのに働きは名詞という点で、英語学習者が混乱しやすい文法です😅

見た目は動詞なのに、文の中では文の主語になったり、目的語になったりするため、「いま何として使われているのか」が分かりにくくなります。

特に動名詞を主語にする文では、「動詞が文の前に来ている」ように見えるため、感覚的に受け入れづらい人も多いです。

さらに、日本語との語順の違いも苦手意識につながります。

日本語では、名詞の前に説明を置いてから話を進めることが多いのに対し、英語では動名詞を文の前に置き、そのあとで内容を補足していきます。

加えて、英語では前置詞や of、for、on などと組み合わせて動名詞を使う場面も多く、「どこまでが主語なのか」が見えにくくなることがあります。

こうした要素が重なることで、動名詞の主語は「ルールは知っているけれど使えない文法」になりがちです。

しかし、「行為そのものを1つの名詞として扱っている」と考えると、見え方が大きく変わります。

動名詞は「動いている感じの名詞」だと捉えると、文の主語に来る理由も自然に理解できるようになります。

動名詞の主語は「見慣れる」ことで自然に身につく

動名詞を主語にする文法は、ルールとして理解するだけでなく、実際の英語に何度も触れることで感覚として定着していきます🙂

英語の動画やドラマ、記事を読み進めていく中で、「動名詞が文の主語として使われている例」に自然と出会うようになります。

最初は意識しないと気づけなかった表現も、繰り返し目にするうちに、「こういう場合は動名詞を主語にするんだな」という直感が育っていきます。

Migaku なら、実際の英語コンテンツを使いながら、動名詞や意味上の主語といった英文法ポイントをインプットできます。

文法書で学んだ知識を、リアルな英語の中で確認し、少しずつ理解を深めていく学習スタイルです。

英文法の勉強が「覚えるもの」から「わかるもの」に変わっていきますよ✨

まとめ：Learning by Doing Makes Sense

動名詞を主語にする文法で一番大切なのは、「行為そのものを主語として捉える」という感覚です。

意味上の主語や所有格・目的格の考え方も、この視点があれば自然と理解しやすくなります。

英語勉強中の人は、動名詞の主語にもたくさん触れながら、英語学習を楽しんでいこう！

Good luck!