英語itの用法まとめ: 全パターンを徹底解説 | ミガク
最終更新日: 2026年3月7日

英語の「it」って、簡単そうで実は奥が深いですよね。「それ」って訳せばいいんでしょ?と思ってたら、天気の話や時間の話で突然出てきて混乱したり。実は「it」には代名詞としての基本的な使い方から、形式主語、強調構文まで、かなり幅広い用法があります。この記事では、英語における「it」のすべての使い方を徹底的にまとめていきます。
代名詞としての基本的な使い方
まず最も基本的な用法から見ていきましょう。「it」は三人称単数の代名詞として、すでに話題に出た物事や動物を指すときに使います。
例えば、"I bought a new book. It is very interesting." (新しい本を買った。それはとても面白い)という文では、「it」が「a new book」を指していますよね。これが最もシンプルな使い方です。
ここで重要なのは、「it」は基本的に人以外のものを指すという点です。人を指す場合は「he」や「she」を使います。ただし、赤ちゃんの性別が分からない場合や、ドアをノックした人がまだ誰か分からないときなどは例外的に使うこともあります。
主語としても目的語としても使えます。"I like this phone. It works perfectly." (このスマホが好きだ。完璧に動く)では主語、"Where is my pen? I need it." (ペンはどこ?必要なんだ)では目的語として機能しています。
形式主語の「it」
さて、ここからが「it」の面白いところです。形式主語としての「it」は、英語学習者が最初につまずくポイントの一つかもしれません。
英語では主語が長くなりすぎると文のバランスが悪くなります。そこで「it」を仮の主語として文頭に置き、本当の主語(真主語)を後ろに回すんです。
to不定詞を主語にする場合
"To learn English is difficult." (英語を学ぶのは難しい)という文は文法的には正しいですが、ちょっと堅苦しい感じがします。これを "It is difficult to learn English." とすると、ずっと自然な英文になります。
この構文では、「it」自体に「それ」という意味はありません。形式的に主語の位置を埋めているだけです。だから日本語に訳すときに「それは」と訳さないんですね。
他の例文を見てみましょう。"It is important to practice every day." (毎日練習することが重要だ)、"It takes time to master a language." (言語を習得するには時間がかかる)。どちらも「to」以下が本当の主語です。
that節を主語にする場合
同じように、「that」で始まる節が主語になる場合も形式主語を使います。
"It is true that he speaks five languages." (彼が5つの言語を話すのは本当だ)という文では、「that he speaks five languages」が真主語です。
"It seems that she is busy." (彼女は忙しいようだ)、"It is clear that practice matters." (練習が重要なのは明らかだ)といった表現も日常的によく使います。
この構文を使うことで、文の流れがスムーズになり、重要な情報を文の後半に配置できるんです。英語は基本的に新しい情報や重要な情報を後ろに置く傾向があるので、この構文は理にかなっています。
形式目的語としての「it」
主語だけでなく、目的語としても形式的に「it」を使うことがあります。
"I found it difficult to understand his accent." (彼のアクセントを理解するのが難しいと感じた)という文では、「it」が形式目的語で、「to understand his accent」が真の目的語です。
この構文は「find」「make」「think」「consider」などの動詞とよく一緒に使われます。
"She made it clear that she disagreed." (彼女は反対していることを明確にした)では、「that」節が真の目的語になっています。
"I think it necessary to check twice." (二度確認することが必要だと思う)という文も同じパターンです。
形式目的語を使わずに "I found to understand his accent difficult." と言うこともできますが、かなり不自然な英語になってしまいます。
天気・時間・距離・明暗を表す「it」
「it」には特殊な用法がいくつかあります。その中でも最も頻繁に使うのが、天気や時間を表す表現です。
天気を表す場合
"It is raining." (雨が降っている)、"It is sunny today." (今日は晴れだ)、"It was snowing yesterday." (昨日は雪が降っていた)。
これらの文で「it」は何も指していません。日本語でも「雨が降っている」と言いますが、この「雨」は主語として必要なだけで、特定の何かを指しているわけではありませんよね。英語でも同じように、文法上主語が必要だから「it」を置いているだけです。
"It is cold." (寒い)、"It is hot and humid." (暑くて湿度が高い)といった気温の表現も同様です。
時間・日付を表す場合
"It is 3 o'clock." (3時です)、"It is Monday." (月曜日です)、"It is January." (1月です)。
時間や日付を言うときも「it」を主語にします。"What time is it?" (何時ですか?)という疑問文も同じパターンですね。
"It is getting late." (遅くなってきた)、"It is almost noon." (もうすぐ正午だ)という表現も日常会話でよく使います。
距離・明暗を表す場合
"It is 5 kilometers to the station." (駅まで5キロメートルです)、"It is dark outside." (外は暗い)。
距離や明暗を表すときも「it」を使います。これも特定の何かを指しているわけではなく、状況全体を表現しているんです。
強調構文の「it」
「It is ... that」の形を使った強調構文も重要な用法の一つです。文の特定の部分を強調したいときに使います。
普通の文 "Tom met Jane at the park yesterday." (トムは昨日公園でジェーンに会った)があるとします。
この文の「Tom」を強調したければ、"It was Tom that met Jane at the park yesterday." (昨日公園でジェーンに会ったのはトムだ)となります。
場所を強調するなら、"It was at the park that Tom met Jane yesterday." (トムが昨日ジェーンに会ったのは公園だ)。
時を強調するなら、"It was yesterday that Tom met Jane at the park." (トムが公園でジェーンに会ったのは昨日だ)。
この構文を使うことで、話者が何を一番伝えたいのかがはっきりします。会話の中で相手の勘違いを訂正するときなんかによく使いますね。
強調したい部分が人の場合、「that」の代わりに「who」を使うこともできます。"It was Tom who met Jane." という具合です。
慣用表現での「it」
「it」を使った慣用表現もたくさんあります。これらは丸ごと覚えてしまうのが早いです。
"How is it going?" (調子はどう?)は挨拶の定番フレーズです。「it」は特に何かを指しているわけではなく、「状況全般」くらいの意味合いです。
"Take it easy." (気楽にね)、"Go for it!" (やってみなよ!)といった表現も、「it」が具体的に何を指すかは曖昧です。
"I can't help it." (仕方ないんだ)、"That's it!" (それだ!)、"This is it." (これで決まりだ)なども日常会話で頻繁に使います。
"Make it" (間に合う、成功する)という表現も便利です。"Can you make it to the meeting?" (会議に間に合いそう?)という感じで使います。
"Get it" (理解する)も重要です。"Do you get it?" (分かった?)、"I got it." (分かった)という具合に。
「it」と「that」の違い
「it」と「that」はどちらも代名詞として使えますが、使い分けが必要です。
「it」は既に話題に出た特定のものを指します。一方「that」は、前に述べた内容全体や状況を指すことが多いです。
"I passed the exam. It was difficult." (試験に合格した。それは難しかった)では、「it」が「the exam」という特定のものを指しています。
"I passed the exam. That's great!" (試験に合格した。それは素晴らしい!)では、「that」が「試験に合格したという事実」全体を指しています。
"I heard a strange noise. What was that?" (変な音が聞こえた。あれは何?)という場合、「that」は音の正体がまだ分からないときに使います。正体が分かれば「it」を使うことが多いです。
ただし、この使い分けは文脈によって変わることもあるので、絶対的なルールではありません。
英語学習における「it」の理解
「it」の用法を正しく理解することは、英語の文法全体を理解する上でかなり重要です。
多くの学習者が「it」を見ると反射的に「それ」と訳そうとしますが、形式主語や天気の表現では訳さない方が自然な日本語になります。英語と日本語の構造の違いを理解する良い例なんです。
また、「it」の用法を知っていると、英文を読むときの理解がスムーズになります。「この『it』は何を指しているのか?」「これは形式主語か?」と考えながら読むことで、文の構造が見えてくるんです。
リスニングでも同じです。"It is important to..." と聞こえたら、後ろに重要な情報が来ると分かります。"It seems that..." なら、話者の推測や意見が続くと予測できます。
スピーキングやライティングでは、形式主語を使いこなせると表現の幅が広がります。"To study every day is important." より "It is important to study every day." の方が自然で、ネイティブっぽい英語になります。
「it」を使った構文の応用
「it」を使った構文は、組み合わせることでより複雑な文を作れます。
"It is clear that it is important to practice." (練習することが重要なのは明らかだ)という文では、形式主語が二重に使われています。
"I find it strange that it is so quiet." (こんなに静かなのが不思議だ)では、形式目的語と形式主語が組み合わさっています。
"It was at 5 PM that it started raining." (雨が降り始めたのは午後5時だった)では、強調構文と天気の表現が一緒になっています。
こうした複雑な文も、基本的な用法を理解していれば読み解けます。一つ一つの「it」が何の役割を果たしているか考える習慣をつけると良いですよ。
よくある間違いと注意点
日本人学習者がよくやる間違いをいくつか紹介します。
まず、形式主語を使うべきところで使わないパターン。"To speak English fluently is my goal." は間違いではないですが、"It is my goal to speak English fluently." の方がずっと自然です。
逆に、「it」を使いすぎるのも問題です。"It is Tom is a teacher." のように、不要なところに「it」を入れてしまうケースがあります。正しくは "Tom is a teacher." だけで十分です。
天気の表現で "The weather is raining." と言ってしまう人もいますが、これは間違い。"It is raining." が正解です。
時間の表現も "The time is 3 o'clock." ではなく "It is 3 o'clock." です。
代名詞として使うとき、指している対象が不明確になるのも避けたいところ。"I saw a dog and a cat. It was cute." だと、犬が可愛かったのか猫が可愛かったのか分かりません。
学習のコツとポイント
「it」の用法を身につけるには、実際の英文にたくさん触れることが一番です。
ニュース記事や小説を読むとき、「it」が出てくるたびに「これは何を指しているのか?」「どの用法か?」と考えてみてください。最初は面倒かもしれませんが、慣れてくると自動的に判断できるようになります。
リスニング練習でも同じです。YouTubeやNetflixで英語の動画を見るとき、「it」の使われ方に注目してみましょう。天気の話題では必ず「it」が使われますし、何かを説明するときに形式主語がよく出てきます。
自分で英文を書くときは、意識的に「it」の構文を使ってみることをおすすめします。日記を英語で書くなら、"It was sunny today." (今日は晴れだった)、"It is important for me to review what I learned." (学んだことを復習するのが重要だ)といった文を積極的に使ってみてください。
会話練習でも同様です。"How's it going?" で会話を始めたり、"I find it interesting that..." (〜が面白いと思う)という表現を使ったり。実際に口に出すことで、自然に使えるようになります。
間違いを恐れる必要はありません。「it」の用法は多岐にわたるので、最初から完璧に使いこなせる人なんていません。たくさん使って、間違えて、修正して、という過程を経て身についていくものです。
英語の「it」、奥深いでしょ?
「it」という小さな単語に、これだけ多くの用法があるなんて驚きですよね。代名詞としての基本的な使い方から、形式主語、形式目的語、強調構文、天気や時間の表現まで、本当に幅広いです。
それぞれの用法を理解して、実際の英文の中で識別できるようになれば、英語の理解度が格段に上がります。読むときも聞くときも、「it」が何を表しているのか瞬時に判断できるようになると、英語がもっとスムーズに頭に入ってくるはずです。
焦らず、一つ一つの用法を実際の文脈の中で確認しながら学んでいってください。
メディアを{言語}で消費し、そのメディア内のメッセージや文章の少なくとも一部を理解できれば、必ず上達します。断言します。
一度学んで、理解して、自分のものにしましょう。💪
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