英語の否定表現を解説!否定の慣用表現や否定語を使わない否定表現、会話で使える例文一覧もまとめました
最終更新日: 2025年12月29日

英語学習において、「否定表現」は避けて通れない重要なテーマです。
- 「いつも "I do not..." ばかり使ってしまう」
- 「"hardly" や "seldom" の使い分けが曖昧で自信がない」
といった表現の悩みを抱えている学習者の方も多いのではないでしょうか?😊
今回の記事では、基本となる not の意味や使い方はもちろん、never などの強い否定語、準否定や倒置、否定語を使わない慣用表現など、英語の否定表現の種類を一覧で詳しく解説します。
この記事を通して、英語の表現の幅を広げていこう🚀
動詞・形容詞から整理する本記事の学習内容
英語の否定語は、どの単語を否定しているのかという視点で整理すると、ぐっと理解しやすくなります。
特に重要なのが、否定が「動詞」にかかっているのか、「形容詞」や名詞に近い要素にかかっているのかという違いです。
英語の否定語の種類
英語の否定語には、
- not や no のように文の中心を否定するもの
- never のように経験や頻度を否定するもの
- hardly や seldom などの準否定
- 否定語を使わずに否定の意味を表す表現
など、いくつかの種類があります。
この違いを意識すると、not や no をはじめとする否定語の使い分けが感覚的に分かるようになります🙂
ここでは、否定語の種類を「どこに否定がかかるか」という観点から整理し、学習のポイントを押さえていきましょう。
否定がかかるのは動詞か形容詞か?
英語では、否定語が文のどこに置かれているかによって、否定の意味が変わります。
日本語では文末で否定することが多いですが、英語では動詞や名詞、形容詞、文全体のどこを否定しているのかを意識しなければなりません。
この違いを理解しておくと、「文全体を否定しているのか」「状態や性質だけを否定しているのか」が自然と見えてきます👀
このあと紹介する not や no の使い方も、この考え方を前提に読むと理解しやすくなります。
高校英文法でも重要な英語の否定語|基本を解説
まずは、英語の最も基本的な否定語である not と no の違いや意味について解説します。
notとnoの違いと意味
この2つは似ているようで、文法的な役割や表現のニュアンスに大きな違いがあります。
not は主に動詞や形容詞を否定する副詞としての役割を持ち、単純に「~ではない」という事実を淡々と伝える際に使われます。
一方、no は名詞を直接否定する形容詞的な役割を持ち、「ゼロである」という強い意味や感情が含まれることがあります。
それぞれの表現の使い方の違いを例文で見てみましょう👀
- He is not a student.(彼は学生ではありません)
- There is no time to do that.(それをする時間はありません)
1つ目の例文では is という動詞(be動詞)を not が否定していますが、2つ目の例文では time という名詞を no が直接打ち消しています。
このように、not は文全体を否定し、no は名詞そのものが「無い」ことを強調するという意味の違いを覚えておきましょう。
頻度や程度を表す否定語と準否定の解説
次に、完全な否定ではないものの、「ほとんど~ない」や「めったに~ない」といった意味を表す「準否定語」について紹介します。
これらは not を使わずに否定の意味を表すことができる便利な単語であり、英語の表現力を高めるために重要です。
頻度を表す準否定語には seldom や rarely があります。
「めったに~しない」という頻度の低さを表す際に用いられます✨
- He seldom watches TV.(彼はめったにテレビを見ません)
- She rarely eats beef.(彼女はめったに牛肉を食べません)
また、程度を表す準否定語として hardly や scarcely が挙げられます。
こちらは「(程度が)ほとんど~ない」という意味になり、can などの助動詞と一緒に使われることが多いのが特徴です。
- I can hardly believe that.(私はそれをほとんど信じられません)
- She could scarcely speak.(彼女はほとんど話すことができません)
これらの単語自体に否定の意味が含まれているため、not と一緒に使ってしまうと二重否定という誤った文法になってしまうので注意が必要です⚠️
人や状況を否定する表現と代名詞の活用
英語には、人や物、経験そのものを否定する代名詞や副詞も豊富にあります。
代表的なものは never です。
これは「決して~ない」「一度も~ない」という意味を持ち、not よりも強い否定の意志や、経験が皆無であることを表す際に使います。
- I have never been there.(私はそこへ一度も行ったことがありません)
また、人や物を否定する場合は nothing や nobody などを使います。
これらは文の主語や目的語として機能し、「何も~ない」「誰も~ない」という完全な否定を表します🙅
- Nobody was in the room.(部屋には誰もいませんでした)
- Nothing is impossible.(不可能なものは何もない)
さらに、「AもBもどちらも~ない」と言いたい時には neither を用います。
- Neither answer is correct.(どちらの答えも正しくありません)
これらの語句を使いこなせるようになると、日常会話での表現力が格段に上がります🔥
注意!つい間違えやすい否定のルールと部分否定
ここでは、英語学習者が特に間違えやすい否定の文法ルールを2つ解説します。
英語の部分否定
1つ目は「部分否定」です。
all(すべて)、every(すべて)、always(いつも)などの「全体を表す言葉」を否定語(not)と一緒に使うと、「すべてが~というわけではない」という部分的な否定の意味になります。
「誰も~ない」という完全否定と混同しやすいので、訳し方には注意しましょう💦
- Not all students are good at sports.(すべての生徒がスポーツを得意なわけではありません)
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英語の二重否定
2つ目は「二重否定」の回避です。
英語の標準的な文法では、1つの節の中に否定語を2回使うことは避けるべきとされています。
例えば、I don't know nothing. と言うと、don't と nothing で否定が重複してしまいます。
正しくは I don't know anything. あるいは I know nothing. となります。
ただし、会話の中で強調のためにわざと使われることもありますが、学習上の基本ルールとしては避けるようにしましょう👀
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否定語を用いた構文と倒置による強調
高校の授業や試験でよく扱われる、少し応用的な内容として「倒置」があります。
否定語を文頭に置くと倒置が起こる
never, hardly, seldom などの否定語を文の前に置くことで、後ろの語順が「疑問文の形(助動詞/be動詞 + 主語)」に入れ替わる現象です。
これは文全体を強調したい時や、硬い文章表現で用いられます📚
- 通常の語順:I have never seen such a beautiful sunset.
- 倒置の語順:Never have I seen such a beautiful sunset.
(これほど美しい夕日を見たことは決してありません)
このように文頭に否定語が来ると、後ろが I have ではなく have I となっている点に注目してください。
文法問題や長文読解でも登場する重要な構文なので、この形をしっかり覚えておこう💪
覚えておきたい!会話で使える英語の否定表現・例文一覧
英語の否定表現は、会話の中で何度も見聞きすることで自然と身についていきます。
ここでは、この記事で紹介してきた代表的な否定表現を、会話で使いやすい例文としてまとめました🙂
not を使った基本の否定
- I do not like spicy food.(私は辛い食べ物が好きではありません)
never を使った強い否定
- I have never tried that before.(私はそれを一度も試したことがありません)
no を使った否定
- There is no reason to worry.(心配する理由はありません)
hardly を使った準否定
- I can hardly hear you.(あなたの声がほとんど聞こえません)
seldom を使った準否定
- She seldom updates her blog articles.(彼女はほとんどブログ記事を更新しません)
部分否定の例
- Not all people agree with that idea.(すべての人がその考えに賛成しているわけではありません)
否定語を使わない否定表現
- The result is far from perfect. (その結果は決して完璧ではありません)
否定語を使わない表現と慣用句の紹介
最後に、no や not などの否定語を使わずに、実質的に否定の意味を表す慣用表現を紹介します。
これらの熟語を知っていると、英語のニュアンスをより深く理解できるようになります。
far from
まずは far from です。
直訳すると「~から遠い」ですが、そこから転じて「決して~ない」「~どころではない」という意味になります😲
- The result is far from perfect.(結果は完璧にはほど遠いです)
free from
次に free from です。
これは「~から自由である」、つまり「(嫌なものや義務などが)ない」という状態を表します。
- This drink is free from sugar.(この飲み物は砂糖が入っていません)
fail to
また、fail to は「~し損なう」「~できない」という意味の動詞フレーズです。
- He failed to arrive on time.(彼は時間通りに到着できませんでした)
anything but
anything but は「決して~ではない」という意味で用いられます。
- He is anything but a hero.(彼は決して英雄ではありません)
the last ... to
次は the last ... to です。
「最も~しそうにない」という意味から、「決して~しない」という強い否定を表します。
- He is the last person to tell a lie.(彼は決して嘘をつくような人ではありません)
have no choice but to
その他、日常会話でよく使われる have no choice but to (~するしかない=~以外に選択肢がない)という表現も覚えておくと便利です。
- I have no choice but to do it.(私はそれをするしかありません)
英語の否定表現は「見て・聞いて」感覚で身につける
not や never、hardly、seldom などの否定表現は、英語勉強中にルールを理解するだけでは、とっさに使えるようになりにくい分野です。
実際には、英語の動画やドラマ、ニュースなどにたくさん触れる中で、「あ、この場面ではこう否定するんだ」という感覚が少しずつ身についていきます🙂
Migaku を使って英語メディアに継続的に触れていくと、否定語の位置やニュアンス、部分否定や倒置が使われる場面も自然と目に入るようになります。
その積み重ねによって、文法として学んだ否定表現が、テスト対策を超えて「考えなくても分かる英語」へと変わっていきます。
最初は理解に時間がかかっても大丈夫💫
インプットを重ねるうちに、英語の否定の意味や使い分けが直感的に分かるようになっていきます✨
まとめ:Never Just “Not” — 否定表現を感覚でつかもう
英語の否定表現で一番大切なのは、「not を入れること」ではありません。
どこを、どのくらい否定しているのかを文全体で捉えることです。
not や never、hardly、部分否定や倒置といった表現は、ルールとして理解したあとに、実際の英語に何度も触れることで少しずつ感覚として定着していきます。
英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。
最初は迷って当然。
否定表現はつまずきやすい分野ですが、だからこそ「分かるようになった実感」も得やすいテーマでもあります💪
Good luck!
英語の否定表現も、楽しみながら使ってみよう🔥