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英語のto不定詞の形容詞的用法とは?名詞を修飾するルールと見分け方を例文付きで解説|高校英語の重要英文法を攻略

最終更新日: 2025年12月17日

英語のto不定詞の形容詞的用法のイメージ

「to不定詞」と聞くと、中学や高校の英語の授業で習った記憶が蘇り、「なんだか難しそうで苦手だな」と身構えてしまう人も多いのではないでしょうか?

特に「形容詞的用法」は、文の中でどう使われているのか、どういう意味になるのかが直感的にわかりにくい部分です。

しかし、その基本的な役割はとてもシンプルで、実は「名詞を詳しく説明すること」に尽きます。

日本語では「飲むための何か」と前から説明しますが、主な違いとして、英語では「何か 飲むための」と後ろから説明するという語順の違いがあります。

Migakuのような学習サイトを見ている皆さんなら、このルールさえ掴めばすぐに理解できるはず🚀

この記事では、英語学習者がつまずきやすい形容詞的用法のルールや、副詞的用法など他の用法との見分け方、そして間違いやすい前置詞のポイントまでを網羅してわかりやすく解説します。

疑問をしっかり解決して、英語表現の幅を広げていこう💡

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中学・高校英語で必須!to不定詞の形容詞的用法とは?

まずは、to不定詞の形容詞的用法がどのような働きをするのか、その基本を整理します。

この用法について正しく理解することが、英文法マスターへの第一歩です。

基本の働き:名詞を後ろから修飾する「後置修飾」

形容詞的用法の最大のポイントは、直前の名詞(先行詞)を後ろから詳しく説明することです。

これを文法用語で「後置修飾」と呼び、「名詞を修飾」する働きを持っています。

訳し方の基本は「~するための」「~すべき」「~するという」といった意味を表すことが多いです。

以下の例文を見てみましょう。

  • I want something cold to drink.(冷たい飲み物がほしい)

ここで使われている to drink は、直前の名詞(代名詞)である something を修飾して「飲むための(何か)」と説明しています🥤

このように、英語では言いたい名詞を先に言い、その後に説明を加えるのが鉄則です。

なぜ「形容詞」と呼ばれるのか

「to不定詞の形容詞的用法」という名前がついているのは、通常の形容詞と同じ働きをするからです。

たとえば、beautiful flower(美しい花)のように、形容詞は名詞を説明しますよね。

to不定詞もこれと同じで、名詞を説明する役割を持っています。

ただし、to不定詞は「to + 動詞」という2語以上の単語のセットになるため、名詞の前ではなく後ろに置かれるというルールがあるのです📝

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名詞とto不定詞の3つの論理関係と例文

ただ丸暗記するのではなく、修飾される「名詞」と後ろの「to不定詞」の間に、どんな論理的な関係があるかを理解すると、文法問題や英作文に強くなります。

大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

1. 「主語+述語」の関係(名詞が動作主)

これは、修飾される名詞が、to以下の動作を行う主語のような関係になっているパターンです。

例文:

  • She has no friend to help her.(彼女には助けてくれる友達がいない)

この文では、修飾されている friend(人)が help(助ける)という動作をする側です。

つまり、Friend helps her(友達が彼女を助ける)という「主語+述語」の関係が隠れています 🤝

2. 「動詞+目的語」の関係(名詞が対象物)

次に、修飾される名詞が、to以下の動作を受ける対象(目的語)になっているパターンです。

例文:

  • I have a lot of homework to do.(私にはやるべき宿題がたくさんある)

ここでは、homework(宿題)が do(する)の対象になっています。

つまり、Do homework(宿題をする)という「動詞+目的語」の関係が成り立っています 📚

3. 「同格」の関係(名詞の内容説明)

最後に、名詞の内容そのものを説明するパターンです。

way(方法)、promise(約束)、decision(決心)、chance(機会)などの抽象名詞によく使われます。

例文:

  • He kept his promise to visit me.(彼は私を訪ねるという約束を守った)

ここでは「約束」=「私を訪ねること」というイコール(同格)の関係になっています ✨

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テストで狙われる!前置詞が必要なパターン

形容詞的用法で学習者が最も悩み、大学入試などの試験問題でもよく出題されるのが「前置詞」の扱いです。

どんな場合に to不定詞の後ろに前置詞が必要になるのか、その判断方法を見ていきましょう。

直前の名詞を後ろに持っていくとわかる

前置詞が必要かどうか迷ったら、修飾されている直前の名詞を to不定詞の後ろに移動させて、文を作ってみると判断できます。

特に先ほど紹介した「動詞+目的語」の関係において、その動詞が自動詞(直後に目的語をとれない動詞)の場合、必ず前置詞が必要になります💦

前置詞が必要な具体的ケース

たとえば、「住むための家」と言いたい場合を考えてみましょう。

英語で「家を住む(live a house)」とは言わず、「家の中に住む(live in a house)」と言いますよね。

そのため、to不定詞にする際も in を残す必要があります。

例文:

  • This is a nice house to live in.(これは住むのに素敵な家だ)

同じように、「書くためのペン」なら write with a pen なので pen to write with、「座るための椅子」なら sit on a chair(椅子の上に座る)なので chair to sit on となります🪑

例文:

  • There is no chair to sit on.(座るための椅子がない)

この前置詞(上 on や 中 in など)を忘れないようにすることが、to不定詞の形容詞的用法を使いこなす上で非常に重要です。

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会話ですぐ使える!定番の形容詞的用法の表現

日常会話では、難しい理屈を考えるよりも、決まり文句(フレーズ)として覚えてしまったほうがスムーズに話せます💫

よく使われる定番の形を紹介します。

something / anything + to不定詞

「~するもの」と言いたいときに非常に便利な表現です。

something to eat(何か食べるもの)、anything to do(何かすること)、nothing to say(何も言うことはない)などは、セットで覚えてしまいましょう。

例文:

  • Do you have anything to do today?(今日は何かすることがありますか?)

このように疑問文では anything を使うのが一般的です 🗣️

名詞 + to不定詞 の頻出セット

特定の名詞と to不定詞は非常に相性が良く、よく一緒に使われます。

time to(~する時間)、way to(~する方法)、place to(~する場所)などは頻出です。

例文:

  • It's time to go to bed.(もう寝る時間だよ)
  • Please tell me the way to get to the station.(駅へ行く道を教えてください)

これらは中学英語でも出てくる基本表現ですが、大人になってからの英会話でも大活躍します ⏰

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形容詞的用法と名詞的用法・副詞的用法の違い・見分け方

to不定詞には「名詞的用法」「副詞的用法」そして今回解説している「形容詞的用法」の3つがあります。

形はすべて「to + 動詞の原形」なので、パッと見ただけでは同じに見えて混乱しがちですが、簡単な見分け方のコツがあります。

ちなみに、「動名詞」も名詞の働きをしますが、to不定詞とはニュアンスが異なるので混同しないようにしましょう。

直前に名詞があるかどうか

まず、形容詞的用法は必ず名詞を修飾するため、直前に名詞が存在します。

これに対して、名詞的用法は「~すること」と訳し、文の主語や補語になるため、直前に修飾すべき名詞がないことが多いです。

  • My hobby is to collect stamps.(私の趣味は切手を集めることです)

この例文は「趣味=集めること」という説明(補語)になっているので、名詞的用法だと判断できます 👀

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「~するために」と訳して不自然じゃないか

次に、副詞的用法との違いです。

副詞的用法は「~するために(目的)」や「~して(原因)」と訳し、動詞や形容詞、副詞を修飾します。

どちらにかかるかを見極めるのがポイントです。直前の名詞にかかるなら「形容詞的用法」、動詞にかかるなら「副詞的用法」です。

以下の違いを比べてみましょう。

  • I went to the park to play soccer.(サッカーをするために公園へ行った)
  • I want a friend to play soccer with.(一緒にサッカーをする友達がほしい)

上の文は「行った(動詞)」理由を説明しているので副詞的用法、下の文は「友達(名詞)」を詳しく説明しているので形容詞的用法です。

この「どちらにかかるか」という視点を持つと、質問された時も自信を持って答えられるようになります ✅

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【練習問題】to不定詞の形容詞的用法・確認クイズ

最後に、ここまでの内容を理解できたか、簡単なクイズ(問題)で確認してみよう🚀

Q1. 語順を正しく並べ替えてください

  • 第1問:「私は何か冷たい飲み物がほしいです。」

( cold / I / something / drink / want / to ).

答え:

I want something cold to drink.

something などの代名詞を修飾する場合、形容詞(cold)+ to不定詞(to drink)の順番になる点に注意です 💯

Q2. ( )に入る適切な語を選んでください

  • 第2問:「彼は書くための紙を持っていなかった。」

He didn't have any paper to write ( ).

  1. in
  2. on
  3. with

答え:

  1. on

write on paper(紙の上に書く)という関係なので、on が正解です。

もし「ペン」だったら write with a pen なので with になります。

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英文法も「触れ続ける」ことで自然に身につく

英語勉強中の人にとって、to不定詞の形容詞的用法のような英文法は、ルールとして理解することも大切です。

しかし、それだけではなかなか定着しません⚠️👀

実際には、英語の動画やドラマ、記事などに触れる中で「名詞の後ろに to + 動詞が来て説明している」という形を何度も目にすることで、少しずつ感覚として身についていきます

Migaku では、英語コンテンツを楽しみながら学習を進める中で、こうした文法パターンを自然にインプットできます。

最初は意識しないと気づけなかった表現も、次第に「これ、さっき学んだ形容詞的用法だ」とスッと理解できるようになっていきます💪✨

文法を「覚える」から「見てわかる」「読んで理解できる」へ。

英語に触れる時間を積み重ねることで、英文法は確実にあなたの中に定着していきます。

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まとめ:To What Comes Next

to不定詞の形容詞的用法のポイントは、名詞を後ろから説明しているかどうかです。

直前の名詞との関係に注目することで、名詞的用法や副詞的用法との違いも自然に見分けられるようになります。

英語のコンテンツに触れて、なんとなくわかる——を積み重ねる。
その繰り返しこそが、英語力を伸ばす確かな道。

文法は一度で完璧に理解しようとしなくて大丈夫。 使われている場面を何度も見ていくうちに、少しずつ感覚として定着していきます。

Good luck! Have fun learning English 😊