英語の直接話法と間接話法の違いをわかりやすく解説
最終更新日: 2026年3月4日

英語を勉強していると、直接話法と間接話法の違いで混乱することがありますよね。特に時制の変化や人称の書き換えは、日本語にはない感覚なので最初は戸惑うものです。この記事では、直接話法と間接話法の基本的な違いから、具体的な書き換え方法まで、例文を使ってわかりやすく解説していきます。
直接話法とは
直接話法は、話し手が言った言葉をそのまま引用符「"」で囲んで伝える方法です。英語では quotation marks を使って、発言者の言葉をまったく変えずに表現します。
例えば、She said, "I am tired." という文では、彼女が言った「I am tired」という言葉をそのまま伝えています。日本語で言うと「彼女は『私は疲れている』と言った」という感じですね。
直接話法の特徴は、発言者の言葉を一字一句そのまま伝えることです。時制も人称も、発言された時のままで変更しません。引用符の中身は、発言者が実際に口にした言葉そのものなので、臨場感があって生き生きとした表現になります。
間接話法とは
間接話法は、話し手が言った内容を、引用符を使わずに伝える方法です。発言の内容を報告する形になるので、時制や人称、指示語などを状況に合わせて変える必要があります。
先ほどの例文を間接話法に書き換えると、She said that she was tired. となります。「I」が「she」に変わり、「am」が「was」に変わっていることに注目してください。
間接話法では、報告する人の視点から文を組み立てるため、元の発言から時間が経っている場合は時制を過去にずらす「時制の一致」というルールが適用されます。これが英語学習者にとって最も難しいポイントの一つです。
直接話法と間接話法の見分け方
直接話法と間接話法はどう見分けるのでしょうか。実はとても簡単です。
直接話法には必ず引用符("...")があります。He said, "I will come tomorrow." のように、誰かの発言がそのまま引用符で囲まれていれば直接話法です。
一方、間接話法には引用符がありません。He said that he would come the next day. のように、接続詞 that を使って発言内容を報告する形になります。that は省略されることもありますが、引用符がなければ間接話法だと判断できます。
時制の変化ルール
間接話法に書き換える時、最も重要なのが時制の変化です。報告する動詞(said、told など)が過去形の場合、引用符の中の動詞も過去にずらす必要があります。
基本的な変化パターンを見ていきましょう。現在形は過去形に変わります。"I like coffee." → She said that she liked coffee. となります。
現在進行形は過去進行形に変わります。"I am studying." → He said that he was studying.
過去形は過去完了形に変わります。"I went to Tokyo." → She said that she had gone to Tokyo.
未来形(will)は過去未来形(would)に変わります。"I will call you." → He said that he would call me.
完了形も同様に、現在完了は過去完了に変わります。"I have finished my homework." → She said that she had finished her homework.
ただし、報告する動詞が現在形の場合(He says that...)や、普遍的な真実を述べている場合は、時制を変えなくても大丈夫です。
人称と指示語の変更
時制だけでなく、人称代名詞や指示語も状況に合わせて変える必要があります。
人称の変化は文脈によって決まります。"I am busy." と言った人が女性なら、She said that she was busy. となります。"You are right." という発言を伝える時は、相手が誰かによって変わります。He told me that I was right. のように、あなたが言われた相手なら「I」になります。
指示語も変更が必要です。this は that に、these は those に変わります。"I like this book." → She said that she liked that book.
時を表す言葉も変わります。today は that day に、tomorrow は the next day に、yesterday は the day before に変わります。"I will go tomorrow." → He said that he would go the next day.
場所を表す here は there に変わることが多いです。"I live here." → She said that she lived there.
疑問文の間接話法への書き換え
疑問文を間接話法に変える時は、語順と文末に注意が必要です。
Yes/No疑問文の場合、接続詞として if または whether を使います。"Are you happy?" → He asked me if I was happy. のように、疑問文の語順を平叙文の語順(主語+動詞)に戻します。
疑問詞がある疑問文の場合、その疑問詞をそのまま接続詞として使います。"Where do you live?" → She asked me where I lived. となります。疑問詞の後は平叙文の語順になることを忘れないでください。
間接話法では文末にクエスチョンマーク(?)は付けません。報告する文なので、ピリオドで終わります。
命令文の間接話法への書き換え
命令文を間接話法に変える時は、tell や ask などの動詞と to 不定詞を使います。
肯定の命令文の場合、"Close the door." → He told me to close the door. のように、tell + 人 + to 不定詞 の形を使います。
否定の命令文の場合、not を to の前に置きます。"Don't be late." → She told me not to be late.
依頼の命令文(Please で始まる文など)の場合は、tell よりも ask を使う方が自然です。"Please help me." → He asked me to help him.
実践的な例文と練習
ここまで学んだルールを使って、いくつか例文を見てみましょう。
直接話法: Tom said, "I have been to Paris." 間接話法: Tom said that he had been to Paris.
直接話法: She said, "I can speak three languages." 間接話法: She said that she could speak three languages.
直接話法: He said, "I will finish this project next week." 間接話法: He said that he would finish that project the following week.
直接話法: Mary asked, "Do you know the answer?" 間接話法: Mary asked me if I knew the answer.
直接話法: The teacher said, "Study hard for the exam." 間接話法: The teacher told us to study hard for the exam.
高校英語や大学受験の問題でも頻出するこの文法事項は、基本ルールをしっかり押さえれば確実に得点できる分野です。
まとめ
直接話法と間接話法の違いは、引用符の有無だけでなく、時制、人称、指示語の変化というルールがあることを理解することが大切です。
間接話法への書き換えでは、時制の一致を忘れずに適用すること、人称代名詞を文脈に合わせて変えること、疑問文や命令文では特別な構文を使うことがポイントになります。
最初は複雑に感じるかもしれませんが、例文をたくさん読んで書き換えの練習を繰り返せば、自然と身についていきます。英会話でも、誰かの発言を第三者に伝える時によく使う表現なので、実用的なスキルとして習得する価値は高いですよ。
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